室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

東京室内管弦楽団コンサート at 中野ゼロ

2010-04-27 17:55:30 | Weblog
4月24日は、東京室内管弦楽団のコンサートでした。

写真はゲネプロの様子。

前半はオーケストラ3曲の後、バイオリンの奥村愛さんをゲストに『ベートーヴェンのロマンス』『カルメン幻想曲』

後半が映画音楽特集で、『マイフェア・レディ』『ライムライト』『ムーンリバー』『ニューシネマ・パラダイス』『ジェルソミーナ・道』さいごに、再び奥村さんのソロで『チゴイネルワイゼン』

今回は、『ジェルソミーナ』の編曲の初演で、緊張しました。去年の12月に候補に挙げて決まり、映画のDVDも早速買ったのに、なかなか手をつける事が出来ず、その間に、バンクーバー・オリンピックで高橋大輔選手がこの曲で銅メダルを獲り、それまで『道』を知らなかった若い世代までも耳にするようになりました。

DVD を見て、それぞれの旋律の使われ方、編曲の音色を参考にして、ほかに偶然入手していた資料を参考にして、構成を考え、メロディの歌わせ方を決めて、スコアを作り始めました。実質稼働期間は4日くらいなんですが、それまでにエネルギーを貯めておくんですねー、これが・・。

リハーサル、ゲネプロを経て、本番は形になって行ったようですが、やはり演奏回数が増えるうちに決まる点が必ずあるので、完成は今後にゆだねます。



コンサートとしては、お客様もまあまあ入り、奥村愛さんの独奏に感心されて喜ばれたのではないでしょうか?


さて、本番後は移動です。
翌日の公演に備えて、アルティコスの他のメンバーはとっくに青森へ向かっています。青森23:30着になるか、その1本前に乗れるか・・? 淡い期待は、アンコールにピアノイントロで始まる『イエスタディ・ワンスモア』の譜面を見た瞬間に砕かれました。余裕を持って、青森に23:30着が決定。

終演後、みどりの窓口で切符を購入。コンサートを見に来た両親と、東京駅で初めて回転寿司に入りました。これもまた佳きかな。

18:56発のはやて号に乗ると、頭をゴンタに変換。滝野川会館での演奏の録音MDをずっと聴いたり、シミュレーションをしながら地図を北上。実際にピアノに触れなくとも、貴重な時間となりました。八戸でつがる号に乗り換えて、青森に着いたのは本当に23:30でした。



出口までの通路に、こいのぼりと、桜の小枝が飾られていて、こちらの地方では桜の開花がGWなんだ・・と、改めて分かりました。



駅から徒歩5分のホテル。大して目印も付いていない地図を片手に、不安な気分で探しましたが、 街が意外に明るく、人通りもあったので、健全そうな男子2人連れに道を尋ねて、明るい気分に転換してホテルに着きました。

部屋に入ると、急にお腹がすいてきて、「みんなは豪華ディナーなんだろーなあ・・」と落ち込みかけていたら、みんながホテルに戻り、なんとおすそ分けを持ってきてくれました。



普通は、こんな深夜に絶対に食べないんだけれど、せっかく持ってきてくれたんだし、美味しそうだし、と思って食べたら、本当に美味しいお料理でした。

何だかほんの一寸の事で一喜一憂して、気がつかないふりをしつつも、『興奮中』っぽかった事が今になると分かります。

長い一日・・でした。

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