室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

またヤモリ様

2007-08-25 00:20:27 | Weblog
ゆうべは、西荻窪のミントンハウスで素晴らしいベーシストの小林真人氏による”SP”の会があり、為になるお話、LPとSP聴き比べなど、愉しく聞きました。あの辺の優良(?)マニアのSPは、ノイズが殆ど無い、状態の良いコレクションばかりで、一般にイメージされている「SPはねえ、ノイズがねえ・・」というのは大間違いです。78回転を4分ぶん、ネジをグルグル巻いて蓄音機から聞こえる、キラキラした音質を楽しみます。 殊に1940年代の録音ともなると、黎明期に比べて格段の技術向上で、音楽そのものも進化していますが、とても聞きやすく、その光り輝く音質の輪の中に、当時のプレイヤーたちが、そのままそこに浮かんでくる姿が見えるかのようです。一種のタイムマシンです。

・・とリッチな気分に浸りながら帰宅すると、またまたアニエスくんが、ベッドの上にいるではありませんか
「モー、ヤダ!」とため息をつきながらも、これだけ頻繁にお目にかかると、最初の頃ほどの”目を疑う”ような衝撃が無くなるのが、”慣れる”って事でしょか~ いやいや、決して慣れたくはありません。「モー、ペットじゃないんだから・・」とやはり毒づき、「勘弁してよ~」ベッドカバーを持ち上げようとしたら、するするするっと、ベッドの下へお隠れになりました、家守さま。

寝ている間にまた這い上がってこられたら、どないせう っと思い、とにかく、”敵”の生態を調査せねば、と思い立ち、パソコン検索をしてみました。”ヤモリ”検索すると、「まぶたは無く、眼はギザギザ・・」などと、たぶん出てきそうな写真を想像するだけで、開きたくないページが並んでいる気配。その中で、比較的さらっとした感じの”きっず図鑑”を見てみたら、「夜行性。昆虫などを食べる。壁や戸袋などに卵を産む。5~9月。」と書いてありました。”夜行性”なら、とにかく明るければ出て来ないだろう、と考えるに至り、電気をつけたまま、タオルケットとベッドカバー(アニエスくんが居なかった方の側)を引っ張って顔を隠して寝ました。

朝になって、とにかく掃除。ベッドの下の溜まったホコリ、エアコンの中のフィルター、窓枠の縁など、普段放ってあるところも掃除しました。アニエスくんは、とりあえず見つからず、雨戸の戸袋にも巣らしきものも見つかりませんでしたが、窓枠の縁の端っこの、カーテンのひらひらの陰になっている所に、白い石灰の粉のような塊が積もっていて、もしかしたら何か関係あるかしら・・と思いながら掃除機に吸い込みました。ヤモリの卵の形状はどんなモノなのか、インターネットで相当探しましたが、見つかりませんでした。 驚いたことに、ヤモリさんを飼いたい、ペットにしたいと思う人たちがいるようで、飼育の手引きがいくつも出ていました。

さほど、毛嫌いするって程のものでも無い、と思うようにはなったのだけれど、夜になるとまた、あの遭遇した時の衝撃の記憶が蘇り、ベッドの上に・・いないな、あ~良かった、などと確認してしまいます。あ~、たのむよー、平和な夜を・・。

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