古代日本の歴史を謎解き

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古墳時代~仏教伝来~日本神話

2021-04-29 14:39:13 | 歴史
3世紀後半に始まった古墳時代
各地の王が権力をもち、自分の死後も権力を持ち続けるために古墳を造ります。
もちろん、その子孫たちも古墳を使って祈祷を行い
「ご先祖様のお告げです」と家臣や民衆に伝えて権力を維持したでしょう。
日本の先祖崇拝の始まりです。

その流れに割って入ったのが
仏教伝来と漢字(文字)の普及です。
時代は6世紀(500年代)飛鳥時代と呼ばれています。
仏教を国の守護とすべきと蘇我氏一族
日本には古代から神道がある物部一族
の対立です。

あの聖徳太子も蘇我氏派閥で仏教派です。
結局は武力闘争に発展して
587年 丁未の乱(ていびのらん)
蘇我馬子らが物部守屋を襲撃、物部一族を滅ぼします。
権力を手中にした蘇我氏(蘇我入鹿)も
645年 乙巳の変(中大兄皇子・中臣鎌足らによる暗殺)で亡くなります。
「大化の改新」など改革があり
712年の「古事記」「日本書紀」が編集され
日本神話をベースに神社制度が確立します。
仏教の経典や大陸の歴史書「三国志」などを参考にしたでしょう。
もちろん、古墳時代の先祖崇拝とは大きな違いがあります。
・天地創造
・伊邪那岐、伊邪那美の国産み、神産み
仏教に負けない壮大な物語を追加します。
・天空の高天原と死後の世界 黄泉の国
こちらも仏教を意識していますが
古墳時代の先祖崇拝より上に、高天原の神様 天照大神を頂点にします。
出雲の神様 素戔嗚を天照大神と兄弟とする等
時の権力者に配慮もしています。
天照大神と月夜見の名前も新しいです。
漢字に意味を持たせて、昼の神(太陽神)と夜の神(月の神)です。
素戔嗚の名前は古代の神の名前をそのまま、漢字で当て字です。
天照大神に相当する別の名前の神様(ご先祖様)がいたのでしょうか
或いは、新たに加えられた何らかの神様でしょうか?
大和朝廷の祖は初代天皇 神武天皇です。
橿原神宮の近くに、神武天皇陵(古墳)も存在します。
大和朝廷の先祖崇拝は、神武天皇ですが
伊邪那岐、伊邪那美の国産み、神産みの神話の後に
天照大神、邇邇芸命天孫降臨、神武東征の話が盛り込まれています。
近畿のヤマト国から倭国統一の大和朝廷になった時代では
高天原の天照大神の神話は必須だったのでしょう。
天岩戸隠れの話が諸国の信仰を集めるほどの重要な話ではありません。
しかし、この神様の存在は大きく、諸国でも有名だったはずです。
この女性の太陽神が神武天皇のご先祖様と云う流れも必須でした。
古墳時代の各地方で信仰された先祖信仰より
各地で知られていた有名な神話が残っていたのでしょう。
この様な事情の全てを検討して
出来上がった平安時代(大和朝廷)の神社制度が
現在も残っています。
1300年の歴史を持つ信仰と天皇家は世界でも類を見ません。

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