古代日本の歴史を謎解き

日本の古代史の謎に挑戦します。

古神道から日本神話の世界へ

2017-07-23 09:29:43 | 歴史
現在の神社における神道と更に古い古神道の歴史を考えてみました。
数千年前の出来事です。
旧石器時代、縄文時代と呼ばれる時代です。氷河期で大陸と日本列島が陸続きになり人が移住してきます。
氷河期が過ぎると日本列島は大陸から切り離されて、日本独特の文化が産まれます。
当時の宗教(?)は
雨や嵐、台風など自然の災害にたいする自然崇拝と
山や川の恵みへの精霊崇拝でした。
恵みをもたらしてくれる山々にある大きな岩や大木を守り神として自然の災害から守ってくれるように拝みます。
八百万の神々と呼ばれるように多数に神様を信仰していました。
西暦が始まって2000年程ですが、その男十倍もの長い歴史が古代日本にあります。
黒曜石など鋭利な石を探して、木の枝に結んだ斧や槍を道具としていた時代です。
雨風を避けるために岩穴で火をおこして生活します。
雨でぬれた土を集めて器を作り乾かす。それを火にかけると固くなることで縄文式土器が生まれます。

大陸では、大きな船が作られるようになり
徐福一団が黄海を渡り日本列島へ移住したのが紀元前5世紀頃
九州北部に国が出来て、奴国が朝鮮半島を経由して交易したのが紀元前1~3世紀
漢委奴国王の金印が贈られるようになります。
大陸から多くの移住者が日本列島へ来て、弥生時代が始まります。
木製の鍬や青銅製の道具を使って稲作が始まり、建物も高床式となります。
大陸から移住してきた民族が古代から住んでいた民族を支配する形で身分の上下が出来ます。
同時にもたらされたのが、先祖崇拝 と 祈祷・占い(シャーマニズム)です。
先祖崇拝は、お墓の風習の始まりであり、後に古墳となります。日本神話の黄泉の国(死者の世界)もあったはずです。
祈祷・占いは、支配者の世界です、日本神話では、神の国(高天原)が出来ました。

この時代の言い伝えをまとめたのが「古事記」「日本書紀」の神話の部分で、現在の神社制度の始まりです。
神話では
イザナギとイザナミの二人の男女の神様が、日本列島の国々を産み、続いて数々に自然の神様や火の神などを産みます。
自然崇拝、精霊崇拝の原始日本人(縄文人)を支配するには、都合の良い発想だったでしょう。
つまり、縄文人も八百万の神々もイザナギとイザナミの神様が作ってくれたもので
大陸からの渡来民族は、その神様の子孫であるという形です。
道具を使って、たんぼを耕し、種を植えると実りが生まれます。
大きな木を切って、家を建てたり倉庫を作ったりします。
青銅製の鏡を使って光を反射させるなど、神業にしか見えなかったのです。
歯向かう人、従わない人には、祈祷師は災いを与えて殺してしまいます。
これで権力の上下関係が成立して、大きな国造りとなったのが
卑弥呼の邪馬台国です。
この時代の信仰が、アマテラスなどの神々を信仰する先祖崇拝と
神社で行われる災いの駆除の祈祷儀式が、現在に神社制度で神道と呼ばれています。






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