Hello、皆さん 、
この記事では、私、あかねが、「司法の性犯罪」について語ります。
ちなみに、このブログで追及している石垣陽介裁判官 (公人) とは、何ら関係のない話題です —――。
現在、松本人志さんらの性加害疑惑が社会的な問題になっていますね。日本人の多くが、「ホワイト社会志向」となった今、「昭和時代の価値観」は不要です。
かつては、妻やパートナーさえ同意していれば、妻子ある既婚男性の私生活 ( 浮気・不倫 ) に対して、社会全体が大きな声を上げることは少なかったかもしれません。
しかし、時代は変わり、「女性をモノとして扱う」ような行為が、たとえ犯罪ではなくとも、社会から強く非難されるようになりました。
「( ジャニーズのように ) 相手が子供ではないから問題ではない」「犯罪ではないから問題ない」という考え方ではなく、「そのような行為自体が社会的に受け入れられない」という意識が高まっているのでしょう。
女性自身も、理不尽な性的行為に対しては積極的に「ノー」と言うことが重要ですね。
言わないとわからない男性もいるようなので。
あのリチャードコシミズ先生も、5~6年前は、講演会で女性の話をイロイロ語っていましたが、今では「捨て猫の保護活動」なんてことをしているくらいです。
チャトランの他に、おみそとメイという2匹の猫ちゃんが大将の新しい家族になったようです。ミーちゃんという女の子もいたはずですが、逃走したのかな?今はいないみたいですね。
20歳以上まで生きる猫は多いので、大将も向こう20年以上元気でいなければなりません。
ところで、みなさん、本題です ――— 。
裁判官は、「性犯罪者の多い職業ジャンル」だということはご存じですか?
「多い、少ない」は個人的な主観なので、みなさんの業界と比べてみてください。
まずは、少し古い記事ですが、裁判官の業界事情から、どうぞ!
現在、若い判事や判事補が大量に辞めているらしいので、もしかするとさらに過酷な状態になっているかもしれません。
https://www.isc.meiji.ac.jp/~kokkaron/syoukai/comment_file1.htm
>彼らを蝕む責務、孤独、不安
壊れる前に、
裁判官を何とかしてくれ
( 引用開始 )
その職場、ストレスの温床!
2009年春、北大法科大学院を卒業する札幌市の中西将人さん(27)は、法曹を志した5年前から、もっぱら弁護士を目指している。裁判官の職に魅力を感じたことは、一度もない。
「法と良心のみに拘束されるべきはずの仕事が、実際にはそうなってない。『裁判官の独立』って言うけど、独立志向のある人は裁判官を目指さないですよ」
裁判官を「組織の人」と表現する中西さんは、その職場の窮屈なことを想像してかぶりを振る。
「ヨーロッパには労組をつくってる判事もいるし、支持政党を公にすることさえ普通でしょ。日本の裁判官だけが、言いたいことも言えず、判例のコピーみたいな作業ばかり強いられる。そんなストレスたまる仕事、やりたいと思う人の方が珍しい。ぼくの周囲には ……1人かな」
自由に声を出せないだけではない。裁判官は、とにかく多忙といわれる。膨大な量の資料に埋もれ、次々回ってくる事件に追われ、非の打ちどころのない判決文を求められ─。その待遇こそ法で厚く保障され、社会的なステータスも行政職の公務員をしのいで余りあるが、それでも若者の目には魅力ある職業に映らない。
「ストレスたまる仕事」の現場で、何が起きているのか・・・・
◆
08年12月、女性職員にストーカー行為をはたらいたとされる宇都宮地裁元判事に、裁判官弾劾裁判所が罷免の判決を言い渡した。同所発足以来、弾劾訴追された裁判官は同元判事で8人を数える。うち、性犯罪あるいは準ずる行為を問われて罷免されたのは2人。2件ともに、今世紀に入ってからのケースだ。
ここ10年余り、裁判官が自殺する事件も少なくない。
事例がどのぐらいに上るか、最高裁事務総局は「そうした統計をとっていないため、総数は把握していない」(同広報課)としているが、新聞などの報道では07年10月(山口地裁下関支部判事)、06年12月(大阪高裁判事)、03年3月(同高裁判事)、01年3月(東京地裁判事)などのケースが明るみに出ている。多くは過労による自殺が疑われ、03年の事例では遺族が最高裁に労災認定を求めたが、認められなかった。事情を知る元同僚の一人は、のちにこう綴っている。
《仕事の重圧は彼の受容限度を大きく超え、「心」を痛めつけたのであろう。仕事を離れた彼は、家庭ではよき夫であり父であった。彼を精神的に追い詰める他の要素は何もなかった》(日本裁判官ネットワークHP)
先に挙げた「性犯罪」の当事者たる元判事も、過労を訴えるかのような発言を残している。01年5月に少女買春で逮捕され、警察の取り調べに対して「刑事裁判にストレスを感じて息苦しく、法廷でも椅子から転げ落ちそうだった」と供述した元判事は、当時の同僚らから「まじめで仕事熱心」「事実認定が緻密」などと評されていた(『ドキュメント裁判官』読売新聞社会部)。
明治大学政治経済学部教授の西川伸一さん(47)は、「昨年(08年)ストーカーで弾劾された判事も、仕事上の悩みを抱えていたのではないか」と推測する。
「各地の地家裁支部を転々とさせられ、鬱としてストレスを溜めたとも考えられます。報道を見る限りでは落ち着いた人のような印象を受けるし、人事面で冷遇され続けたことと犯罪に走ったことに因果関係がまったくないとは思えない」
( 引用終了 )
>裁判官が自殺する事件も少なくない。事例がどのぐらいに上るか、最高裁事務総局は「そうした統計をとっていないため、総数は把握していない」(同広報課)としているが、新聞などの報道では07年10月(山口地裁下関支部判事)、06年12月(大阪高裁判事)、03年3月(同高裁判事)、01年3月(東京地裁判事)などのケースが明るみに出ている。
自死者の統計を取ってない?!
総数を把握してないって??
そんな組織ある??
自死者のご遺族が、「労災扱い」にしてもらうため、国を提訴したけど、同じ裁判官が棄却してるのか??
ビックリなことが多すぎて、なかなか前に進めませんが、今度こそ本題です。
「司法は性犯罪が多い」これはもちろん、私の主観です。
しかし、男女あわせて、性犯罪は「あり得ないほど多い」と思います。
私が勤務していた職場でも、残業時間に何度もロリコンのアダルトサイトにアクセスしていた社員 ( 私とは面識なし ) が解雇されたことはあるのですが、他は知らないです。
そもそも彼のお給料は国民の税金ではないので、悪党というより「恥ずかしい人」と呼ぶべきでしょう。
繰り返します。
私は、裁判所は少人数の組織の割に性犯罪が異常に多いと思います。
以下は、山中弁護士さんのサイトからの引用ですが、みなさんの職場と比較していかがですか?
https://yamanaka-bengoshi.jp/2019/02/17/seihanzai-saibankan/
( 引用開始 )
>「インターネット削除請求・発信者情報開示請求の実務と書式」78頁及び79頁には,検索結果(起訴猶予・略式請求)の削除請求に関して以下の記載があります。
最終的に起訴猶予・略式手続となった事件では、事件から15年以上経過していても、前掲最三小決(山中注:最高裁平成29年1月31日決定のこと。)以降、裁判所は検索結果の削除決定を発令しなくなりました。
( 引用終了 )
平成の中盤から突然司法の性犯罪が増えたように見えますが、裁判所が検索結果の削除決定を発令していたようです。
さらに以下のような驚くべきことが記載されていました。
( 引用開始 )
>汚れた法衣-ドキュメント司法記者88頁には以下の記載があります。
私は現役の記者時代に幾度か新聞が裁判所に頼まれて報道を取りやめ、汚職、非行を働いた”大魚”が辞職により法網を切って追求をのがれ、弾劾にかけられるのは”雑魚”ばかりなのを実際に体験した。そこでその度に、確証があっても活字にできない自分の非力に、歯ぎしりをする思いだった。
( 引用終了 )
裁判所が記者に対して「報道の取りやめ」を頼むようなこともあったようで、もしこれが事実なら本当に驚きです。
ジャニーズ、吉本興業、宝塚などは、今後「ホワイト化」していく流れでしょうから、裁判所も「薄汚れた法衣」を着ている裁判官がいるなら、人間洗濯機でいっせいにクリーニングしなければならない時期に来てると思います。
それでは、山中弁護士さんの資料をもとに、司法にはどんな性犯罪があったのか、細かく見ていきましょう。
https://yamanaka-bengoshi.jp/2019/02/17/seihanzai-saibankan/
詳しい内容は、山中弁護士さんのサイトをチェックしてくださいね ――—。
♰ 性犯罪に手を染めた裁判官・司法関係者の一覧 ♰
★IA (法務総合研究所教官)
- 駅ホームの階段で女性のスカート内の盗撮
- 盗撮:平成28年8月26日、罰金50万円の有罪判決:平成28年9月15日、停職3ヶ月の懲戒処分後に辞職
- 復権:令和元年10月22日
復権されてますが、反省はされているのでしょうね?
JR 新宿駅ホームで,所持していた動画撮影機能付き携帯電話を,女性の後方からスカート内に差し向けてスカート内の下着などを撮影したとのことです。
彼は、昭和48年生まれで、まだまだお若い方です。ですが、再就職先の弁護士事務所も明らかになっているので、結構ハードモードな人生になってしまったと思います。
★ KH (法務省大臣官房財産訟務管理官)
- 法務省の女子トイレ内で盗撮
- 盗撮:平成26年3月14日、罰金50万円の有罪判決:平成26年5月1日、懲戒免職
盗撮する目的で,東京都千代田区霞が関の法務省庁舎内の女子トイレの個室内において,動作撮影可能なACアダプター型カメラを作動させ,女性たちの大腿部等を撮影したようです。
これは恥ずかしいですね。彼も2020年に弁護士登録を行い、とある弁護士事務所に勤務しているみたいです。
シャワー室とかお風呂場ならまだ理解できますが、トイレって悪趣味すぎる。
★ HS (大阪地裁判事補)
- 電車内で女性のスカート内の盗撮
- 現行犯逮捕:平成24年8月29日、罰金50万円の有罪判決:平成24年9月10日、罷免判決:平成25年4月10日
彼は平成30年の公認会計士試験合格者に名前があったそうです。
平成23年に裁判官になって、24年に盗撮、25年に罷免って、早っ!
昭和59年生まれなので、この先、まだまだ仕事をしなくちゃなりません。
★ HT (福岡高裁宮崎支部判事)
- 高速バスの車内で痴漢行為
- 現行犯逮捕:平成21年2月8日、懲役2年・執行猶予5年の有罪判決:平成21年7月7日
2009年2月8日,福岡発宮崎行きの高速バスの車内で女性に痴漢行為を働き,同月10日に「準強制わいせつ罪」で逮捕されたそうです。
夜行バスだったら、基本的に男性の隣は男性だと思うので、満席で仕方なくこうなってしまったんでしょうね。
なのでこの人は、最初から痴漢する気満々で、高速バスに乗り込んだのではないはずです。
「痴漢を捕まえたら、裁判官だった」なんて、被害女性も驚いたことでしょう。
もう、彼は夜行バスには乗らないほうがいいかもしれませんね。また魔が差すなんてこともありそうなんで・・・
★ SY (甲府地家裁都留支部長)
- ストーカー行為
- 逮捕:平成20年5月21日、懲役6月・執行猶予2年の有罪判決:平成20年8月8日、罷免判決:平成20年12月24日
裁判所職員の女性に匿名でメールを送りつけた人です。好みのタイプの職員さんがいたのでしょう。
2008年5月21日、「ストーカー規制法違反容疑」で山梨県警に逮捕されました。
甲府地家裁都留支部長在任中の同年2月から3月にかけて、女性職員の携帯電話に匿名で「今度いつ会えるかなぁ」などのメールを16回にわたって送りつけたそうです。
この程度のことでは、通常、警察は動かないと思いますが、問題は「裁判官がこれをやっていた」ということなのでしょう。
執行猶予があるとはいえ、懲役ですからね。厳しい!
ちなみに2016年5月17日,資格回復の裁判により法曹資格を回復しているそうです。
被害女性は非常に気持ち悪かったと思います。
しかし、個人的見解ですが、職員に不正をさせる裁判官よりはかなりマシ。
S氏は、Wikipediaに個人ページも作られていて、メインのトピックはもちろん、この不祥事なので、ちょっとお気の毒ではあります。
お母さんと弟さんの名前までWikipediaにありました。ちなみにSさんの俳号は○○○○とのことです。
メールの内容が「今度いつ会えるかなぁ」だなんて、なんかイマイチですね。せっかくなので俳句で思いを伝えて欲しかったです。
★ MH (東京高裁刑事部職務代行)
- 児童買春
- 緊急逮捕:平成13年5月19日、懲役2年・執行猶予5年の有罪判決:平成13年8月27日、罷免判決:平成13年11月28日
https://bunshun.jp/articles/-/64235?page=1
>(文春オンライン)「言葉は悪いが、単なるロリコン、単なるスケベおやじ」14歳少女と援助交際しようとしたのは現役の裁判官…法廷で性癖を明かされた犯人を襲った“さらなる悲劇”
>土曜日の昼下がり。14歳の少女から電話で呼び出され、JR川崎駅に普段着で出かけていった被告人。そこへ近づいてきたのは張り込み中の警視庁捜査員で、彼のウキウキ気分は一気に吹き飛びます。少女はすでに警察署で保護されており、その供述や通話記録から、被告人の容疑が浮上していたのです。
>署への任意同行を求められると、「助けてくれ。警察を呼んでくれ!」と被告人がわめき出したので、緊急逮捕に切り替えました。しかし、取り調べで職業を明かされ、驚いたのは署員のほう。半信半疑で、書類には「自称裁判官」と記録していたほどです。
>伝言サービスに「小遣いをあげるので友達になりましょう」などと吹き込み、年端もいかぬ少女と会っていた被告人。33歳の会社員と称し、偽名も使っています。刑事裁判官なら、こういう手口は日々の職務で嫌というほど知り尽くしていたのでしょう。(引用ここまで)
当時の「援助交際」、今でいう「パパ活」ですね。この14歳だけではなく、まだまだ余罪がありそうです。
★TM (裁判官)
- 阪急神戸線の電車内で女性に接触
- 書類送検:平成13年8月30日、起訴猶予処分:平成13年9月21日
- 戒告:平成13年10月10日、裁判官訴追
委員会が訴追しないことを決定:平成13年10月24日、依願退官。
阪急神戸線の梅田発三宮行き急行電車の車内で,2人がけ座席の右隣に座った女性の腕や足に自分の腕や足をこすりつけた疑いにより,兵庫県迷惑防止条例違反の疑いで書類送検され,同年9月21日,神戸地検により起訴猶予処分となったそうです。
https://secondhandsomoke.mu-sashi.com/subh36.htm
この裁判官に訴追請求を出した方のブログです。罷免にならないのは、不起訴処分だったからなのでしょうか? 結局、自分の方から辞めたみたいです。
この人が罷免にならないのに、あの岡口基一さんが罷免とは不可解ですね。
★ 最高裁事務官の盗撮事件
- 最高裁総務局の主任事務官がデジカメで女子中学生のスカート内を盗撮して逮捕された事件
>2002年3月、最高裁総務局の主任事務官の男性が都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕された。 主任事務官は中野区のゲームセンターで女子中学生のスカートの中を ショルダーバッグに入れたデジタルカメラで撮影したところを見つかり取り押さえられた。(読売新聞)
裁判官ではなく最高裁の主任事務官ですが、これもかなり恥ずかしい。氏名が報道されてなくてよかったです。
ゲームに夢中の女子中学生を盗撮するなんて!
★ NM (最高裁秘書課事務官)
最高裁判所秘書課渉外連絡室渉外第二係の事務官であったNM(令和元年8月28日懲戒免職)に対する懲戒処分書及び処分説明書を添付
>「パンツの写真が撮りたかった」ゴミを漁って合鍵作った最高裁事務官の異常な盗撮。
同じマンショに住む女性のベランダに忍び込み、下着の写真を撮る目的でカメラを設置したそうです。
洗濯物として干してあるパンツの写真が撮りたかったみたいです。謎! 謎! 謎!
しかし、すごいバイタリティーの持ち主ですね。
https://www.sankei.com/article/20190801-VL65DOVAJVKWPAI7HLN3BDC5QI/
産経新聞の記事によると、被害者は1人ではなく、もう1人いるようで、同じマンションに住む別の20代女性の部屋にも小型カメラを先端につけた棒状のものを差し向けて盗撮して逮捕されています。
発覚している被害者は2人です。
★熊本地裁判事の猥褻メール送信事件
- 熊本地・家裁H支部長が勤務中に出会い系サイトで知り合った女性にみだらな内容のメールを送信し、辞表を提出した事件
>熊本地裁(大坪丘所長)は2005年11月21日、同地・家裁H支部長の男性判事(42)が勤務中、出会い系サイトで知り合った女性にみだらな内容の携帯電話メールを送信したことなどを理由に辞表を提出していたことを明らかにした。判事は昨年十一月から先月まで勤務中、出会い系サイトで知り合った女性とメールを交換。みだらな内容の文章のほか、下着姿や法服姿の写真を送信した。同判事は平日のほぼ毎日、執務室で一日一~十回メールをやりとりしていた。(引用ここまで)
熊本の家裁人吉支部はけっこう暇なのでしょうか?
ですが、これは民間企業でもよくありそうですね。
私も出会い系サイトではないけど、友だちとメールのやり取りは仕事中にしてましたから。
あっ、でも、彼の報酬はみなさんの税金なので、やっぱりダメですね。
しかも、(自慢したかったのかもしれませんが)法服姿の写真なんて、よく知らない女性に宛てに送信したらダメだと思う。
女性も、さすがに本物の法服とは思わなかったでしょう。ドン・キホーテで売られているものと思ったはずです。
裁判官はモテると思ってるのかな?
この人も自分から辞めているので、名前が公開されていないためセーフです。今は、何気に弁護士でもやっていそうですね。
みなさん、いかがですか?
社内での出会い系サイト利用や職場の女性にメールを16通送り付ける程度のことは、民間でもたまにあるかもしれませんが、盗撮や乗り物の中での痴漢行為、こんなにあるものなのでしょうか?
あくまでも私の感覚ですが、「ない!」といえます。
みなさんの業界にこんなに性犯罪はありますか?
ちなみに裁判官は約3,000名だそうです —――― 。( あかね )
< 性の袋小路に住民登録してしまった人たちのために >
裁判所界隈に限った話じゃありませんが、上記のあかねさん記事で紹介されたようなひとたちについて、誰でもひとりぐらいは「 ああ、なんかあいつのことをいってるみたいだな 」と具体的な心当たりが思い浮かんだ方は、案外多かったのではないでしょうか?
今の世ってそういう時代です。
行き場を失って流れついた孤独な一人部屋と異空間とをリンクさせ、その閉ざされた「 自分宇宙 」内だけに住み暮らすひとがこれだけ増殖できた時代っていうのは、いまだかつて存在しなかったように思います。
前近代には「 大家族 」という制度の支えがあった。
というより、当時の個人はいま現在の個人より弱かったから、団結して自分たちを守るしか生きる手立てがなかったのです。
多くの親族と寄り集まって暮らしていれば、自分だけのパーソナルスペースだけに居住しつづけるのは無理でしょう。
真夜中のみだったら実存的にそれは可能だったかもしれないけど、食事の独立、暮らしの独立、通信の独立、仕事の独立等の諸事情を考えてみれば、当時の家事情ではどう考えても現代のような「 理想的な孤立 」は不可能です。
テクノロジーの画期的な進化という前提があって、はじめてこの「 外界を完全に遮断できる独身者のための夢棺桶 」が完成したのです。
自分の自分による自分だけのための「 理想の性夢 」――— でも、これの観劇には、どことなく不吉な気配がしてる。
そう、ちょっとコレって、「 吸血鬼ドラキュラが昼間眠る西洋棺桶 」を連想させるものがありやしませんか?
ええ、現実境界線に追いこまれた自閉者が共通して見る彼等のディストピアであるところの「 性夢 」は、どれもこれも饐えた袋小路の香りがしてて。
しかも、この饐えた香りは、彼等の孤立といった事象を通じて、大きな「 死 」そのものとも隣接している気がします。
ルートヴィッヒ2世が夜中の城にオケと歌手たちを呼び、ほの暗い蝋燭の灯りのなかで、自分だけのためにワーグナーのオペラを上演させたというあの伝説が、彼等の「 性夢 」を通じて聴こえてくる気もします。
孤立者は ――— というか人間というものは ――— そもそもひとりでは夢見ることができない生き物なのかもしれない。
孤立者の見る夢は、いつだって最終的にはせせこましくて醜い悪夢になってしまう。
恐らく、正しく夢見るためには、他者とのなんらかの絆が必須なのだろう、と思います。
あの宮沢賢治が水死したジョバンニとの絆を通じて「 銀河鉄道の夜 」を夢見れたように。
そうでない孤立夢を育てようとした司法関係者の悪夢は、地上に具現するやいなやどれもこれも新聞の3面記事紙面に堕ちていった。
無数の孤立者の悪夢が流れ星のように降りしきる21世紀文明の夜空を眺め、僕等はこれから忌み夢でない夢をどのようにして夢見ればいいのでしょうか・・・?( マイケル )