Hello、皆さん、1月13日AMの新型コロナワクチンの訴訟騒動のことは、もうお聴き及びでしょうか?
僕はびっくりしましたねえ。いや、笑っちゃったよ、久々に。
歴史は繰り返すというけど、陰謀論もやっぱり繰り返すんですねえ!
今回の東京地裁の法廷での大騒ぎには、実は原型のモデルがあります。
2011年から2013年にかけて行われた、リチャードコシミズ独立党による「 不正選挙裁判騒動 」というのがそれです。
僕も当時この独立党という集団に属していて、この「 不正選挙裁判 」の原告を幾度か勤めました。
提起者であったジャーナリストのリチャードコシミズはかつての人気も勢いも同時に失い、
いまや陰謀論界の傍流に堕ち果て、彼の手飼いの軍団「 独立党 」とやらもなしくずしに解体してしまいましたが、
彼のつくった「 現実の法廷で裁判を行うことによって陰謀論軍の主張にリアリズムを加味し、いかにも自分らの主張がリアルなものであると見せる 」といったフォーマット自体は、まだまだ健在であったようです。
こんなこというのは不謹慎かもしれませんが、東京高裁で暴れるっていうのは、たしかに面白いんですよ。
司法っていうのは普通に暮らしていたらまず訪れることのない特別な場所だし、いうなれば非日常の「 体制の城 」みたいなイメージがあるじゃないですか?
この「 体制の城 」に対して弓を引く ――― という行為が、一見ヒロイックな行為に見える ――― という心情システムは確かによく分かる。
けれどもね、裁判っていうのは、実はそんなに大したもんじゃないんですよ。
誰だってやれるんです、こんなもの ――― 弁護士をつけない民事訴訟やこうした行政訴訟ならば本当に誰でも……。
ここ6年ばかりで両手指を超えるさまざまな裁判を経験した僕には、そのことが身に染みるほどよく理解できます。
陰謀論者リチャードコシミズの牽引する独立党( 注:この集団はいまはもう存在しません。RK自身もまったくこの名を口にしなくなりました )の不正選挙裁判の実際も、この1月13日AMの裁判みたいな盛り上がりを見せたもんです。
傍聴券を入手するために東京高裁1Fロビー前に300人以上が並び ―――
法廷前の高裁廊下には傍聴券を取り損ねた傍聴希望者たちが熱気をもって裁判の過程を想像しつつ各々で盛りあがり ―――
何十人もの特別警備員と押し合いへし合いし ――― 廊下の所々では警備隊とのアクションシーンなんかも展開して ――― 暴れすぎて逮捕者もずいぶん出たな…。
ま、一種の祭りみたいなもんですよ(笑)
具体的にいうなら、あれはリオのカーニバルなんてものにいちばん近い、と僕は思います。
ここが肝心 ――― そう、花のカーニバルでありイベントなんです。
場所が場所ゆえ、第三者はこれを一見して「 政治運動 」だと思いこんでしまうんだけど、違うんだなあ。
これはむしろ「 新種のコミケ 」だとか、法廷を舞台にした「 架空のオンラインゲーム 」といった感覚にむしろ近い。
去年世界中を席巻した陰謀論Qにしても、「 反ワク 」「 ウソコロ 」「 PCR差止集団訴訟」「 イベルメクチン救世薬論」なんかを推進している、現在のあらゆる陰謀論団体にしても、実は政治団体とは名ばかりの、脆弱な論理性とアンチリアルな特異体質を併せもっていることに、心ある方々はすでに気づきはじめている。
そう、Qをはじめとする凡ての陰謀論はね、現実忌避者のためのオンラインゲームだったんです!
2013年、米国精神医学会は、インターネット・ゲーム依存を麻薬に匹敵する「 障害 」として認定しました。
さらに2018年、WHOも、国際疾病分類の改正版( CD-11 )にて、ゲーム障害が、ギャンブル障害と同様の嗜癖行動障害であると正式に認定しました。
インターネット・ゲーム障害( Internet Gaming Disorder, IGD )
https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000759249.pdf
バーチャル空間の常連滞在者の脳内には、なんと覚醒剤中毒者と同様の神経ネットワークの重度の乱れが散見されるのです。
ゲーム人口が日本の比じゃないないゲーム大国の米国で、巨大ゲーム産業の利権からくる政治的妨害も相当あっただろうに、このような正式決定を行ったという米国精神医学会の見識と決断にはもう兜を脱ぐしかない。
もちろん、それだけの被害があり、それをなんとかしなければ、といったどうにもならない危機感ゆえの決断だったのでしょうが。
我が国・日本にもこの病の罹患者は500万人程度はいるだろう、と見込まれています。
2013年にこの衝撃的な発表がなされて、その8年後にドナルド・トランプ主導のあの米国連邦議会襲撃事件が起こったというのは、こうした陰謀論ゲームが世界に蔓延して爛熟するまでに、それだけの時間が必要だったということです。
2013年といえば、これは、陰謀論者の元祖たるリチャードコシミズの興隆期にちょうど相当する。
米国に起こっていたのと同様の、バーチャル世界への危険な没入という流れは、我が国でもやはり起こっていたんですね。
僕もあかねさんもゲームというものを一切やらないんで、こうした真相に肉薄するのが遅れまくっちゃったんですよ。
僕自身、オンラインゲームの弊害の話ならいくらでも聴いていたけど、それと陰謀論界隈の話は分けて考えていたんです。
おんなじオンラインの集団参加で成り立つバーチャルな現象とはいえ、かたや集団参加での精緻なシューティングゲーム ――― もう片方はなにかと政治について口出しするワケワカメな誹謗中傷団体ですからね(笑 )
けどね、そうした表相面での差異を一枚一枚剥いでいくうちに呑みこめてきた ――― 実は両者とも瓜二つの双生児的存在なんだって。
共通項 ① ――― ゲームをすること、陰謀論言辞をこねまわすこと自体が自己目的化している点。
共通項 ② ――― 多数で共闘して敵陣営のボス( 一方はラスボス、もう一方はディープステイト、ビル・ゲイツ等 )を倒すという、白黒ルールの明白なゲーム
的単純性。
共通項 ③ ――― 両者ともおのおのの世界のルールを宗教的までに絶対視していて、それに異議を挟む者を異端者として激しくヘイトする点。
例:「 そんなことをいう奴は工作員だ 」「 大阪北ビル放火事件、松田聖子の娘の自死などの事件は、真相を拡散する我々を恐れた体制( 裏社
が流した、目くらましのためのフェイクニュースだ 」等。
共通項 ④ ――― 極度の自閉性。陰謀論者の使用するHNは、オンラインゲーマーの使用するアバター( バーチャル上の自己分身 )に酷似しており、
また、陰謀論者自身も「 現実世界の証拠 」といったものを忌避し、裏取りの調査などを絶対にしない点。
共通項 ⑤ ――― 限度を超えた現実拒否。現実のカオス性を排除した別位相のバーチャル空間に居住し ――― 片方は管理されたデジタルゲームの亜空間、もう
片方はオンラインのバーチャル情報で編みあげた、やはりアンチリアルな仮想空間 ――― そこにログインしたままフリーズしつづけ、退行の
夢を貪りまくるドリーマーとしての酷似性。
僕は前記事でもって彼等をアンチリアルピーポー、あるいはフライングモンキーとして認定しましたが、今回は彼等の性質についてもうひとつ重要な要素をつけ加えてみたい。
うん、彼等・陰謀論者の深層はね、やっぱり現実拒否を前提としたオンラインゲーマーなんですよ。
目的はむろん面白くない現実世界からの一時的脱走。
カオスとファジーに満ちたこの現世は、彼等にはあまりに生き辛い。
現世の悪意に満ちたさまざまな情報を遮断して、自分ひとりで息をつける空間はどうしても必要だ。
そのために彼等は自分たちを掃きだした現実とは別位相の、新たなる居住空間を見つける必要があった。
それが「 彼等なりの陰謀論 」という居場所だったのです。
リチャードコシミズ、船瀬俊介、内海聡、平塚正幸、寺尾介伸などのインフルエンサーの呼びかけは、彼等にとってまさに好餌でした。
四六時中痛みつづける自らの魂をあやして寝かしつけるには、彼等にはそれしかなかったのです。
善悪の基準が漫画のようにすっきり区分されている陰謀論独自の暗黒子守歌だけが、彼等の魂の傷と痛みを和らげることができた。
現実から受けたさまざまなトラウマを一時的にでも忘れ、一夜だけでも安らかな眠りにありつくために、彼等はインフルエンサーが拡散する情報をさらに自分たちで拡散していきます ――― 自分たちが自分たちのままでいれるこの聖なるディストピア空間を批判する異邦の人間たちに、親の仇みたいなヘイトシャウトをヒステリックにたえず投げつけながら。
―――― コロナはない。コロナはマスコミと行政の展開する情報デマであり、コロナワクチンは溢れかえった人口を間引くための「 毒ワク 」である。
―――― コロナワクチンは人口の9割を削減するための生物兵器であって、接種した人間は3年以内で皆死亡する。
―――― コロナはマスコミのつくった架空の病なのだからマスクなんかいらない。職場や地域の蔑視と非難の目は強烈だが、私は絶対にマスクをつけない。
ほんの3行でいえるたったのこれだけが、うん、彼等・陰謀論者の言論のすべてなんです。
彼等の言論の軸になっているのは、ほんとにこれだけ。
一般人なら誰でも絶句してしまう、まことに子供じみた、恥ずかしい戯言以外の何物でもない。
ここには良識がない。科学もない。他者への気遣いも事実と正面から対峙しようとする姿勢も誠意もまるでない。
彼等の現実否定は、くわえていたおしゃぶりを取りあげられる際に赤子が示す抵抗みたいなものでしかありません。
それにノーマスクで東京高裁に集結して、たとえオミクロン株のクラスターが生じたとしても、彼等はまったく頓着しないのです。
コロナなんて病は存在しない架空の病なんですから ――― 。
そんな欺瞞に踊らされているのは、真実をまったく気取ることのできない、救いようのないB層なんですから ―――。
なんというねじけきった、後ろ向きで虚無的な感性でしょうか。
頑是なき赤子の大群が、それぞれの母親の母乳の出がわるいのでてんで勝手に怒り狂っている、そうした怨み歌をいびつに束ねた不協和な合唱みたいなものとしてしか僕には聴こえない。
ワクチン拒否をノーマスクで叫びながら高裁前を闊歩する彼等が抱えこんでいる「 悪 」は、僕等通常人なんかより大坂北の放火殺人犯の抱えこんでいた「 悪 」のほうによっぽど近接している、と僕は思う。
自分を生み出した世界と機構に毒づいて、僕等の前線となって病気と闘ってくれている医療従事者に対しても感謝の念など塵ほども持ってなくて……。
ちっぽけな呪詛がこれほど大量に一つ所に集まって、揃いも揃って現世拒否のサバトに高じるとは一体全体どういった了見なんでしょう?
なんという妬み! なんという自棄! 他者視線がまるきりゼロの、なんたるわがままな醜悪幼児ぶりでしょうか!
しかし、このような言説を信じ、それにすがるよりほかの生きようを知らない人間が、これほどまでに増えてしまった ――― というのは、僕等の文明が直面している紛うかたなき現状なのです。
陰謀論者は現世の網の目から滑り落ちてしまった、不幸な現実拒否の孤児たちのように僕の目には見える。
誰も彼等を掬い取れない。
さらにいうなら、彼等にはオリジナルな持論というものもありません。
「 反ワク 」
「 ウソコロ 」
「 毒ワク 」
「 ノーマスクデモ 」
「 イベルメクチン救世薬論 」
「 PCR差止集団訴訟 」
彼等の主張はすべて現実そのもののネガであり、現実の価値体系をむりくり逆転させてみせたものばかりです。
根拠もなければパトスもない安手の手品。
匿名話者のデマゴーグを賤しくアレンジして垂れ流すだけのジャンク工場。
いうなれば、世界そのものへの「 Non!」であるとしかいいようがない。
持論も哲学も思想もないから、彼等はあぶれ者同士で徒党を組む。
ネットのバーチャルな仮想空間を通して、彼等は結合する。
結合して彼等が高ずるのは、現実拒否のための淋しすぎるオンラインゲームです。
愛から遠く隔たった、ひとりぼっちのわがまま正義を貫くためだけの、不毛極まりない沙漠地獄での悲しいプレイ。
彼等はこの先どこにいくんでしょうか……?
上画像は去年Qmap で一世を風靡した Eri ( 注:彼女はリチャードコシミズ独立党の元党員であり、トランプの連邦議会突入事件を契機にすべてのアカウントを停止され、地下に潜った )の近況。彼女の独立党時代のHNは「 よかとよ 」というものでした。HNというよりアバターといったほうが適当かもしれない。
彼女、まだ陰謀オンラインゲームからログアウトしていないんです。
そして、現実じゃない自分のアバターをいまだ愛しつづけているみたい……。
上画像は名古屋の寺尾介伸氏です。
彼は医療施設への電凸攻撃とPCR差止集団訴訟で陰謀論者としての名を上げました。
彼もまたリチャードコシミズ独立党の出身者なんですね。
今度は徳島大学名誉教授の大橋さんに接近している様子 ――― 。
今後の戦いのために、豪奢な権威のあるゲーム用の新たな盾が、やっぱり欲しいんでしょうか……?
そして最後は、やっぱり陰謀論者として残留しつづけている大将ことリチャードコシミズの近況です。
神田の神保町の書泉グランデさん ――― この4Fは、かつてのリチャードコシミズの聖域でした。
彼の全著、並びに過去の講演DVDも漏れなく扱っていることで有名だった書棚から、彼の著作ががくんと減りました。
というか、「 陰謀論 」というコーナー自体がなくなっていたんです。
書泉グランデさんの素晴らしい見識だと思いますが、これはマジで今後の陰謀論の動向を象徴している事件だと僕は感じます。
反ワクチン陰謀論は、この世のへりに居住しているアウトサイダーたちが小さな自己実現を成し遂げるためだけに編まれた、淋しいオンラインゲームです。
この不毛なオンラインゲームに勝者はなく、深みにハマっていけばいくほど、自己閉塞の蟻地獄に溺れていく仕掛けです。
あなたたちプレイヤーの無意識は、自分たちが間違っていることを本当は知っているはずだ、と僕は思う。
一刻も早いログアウトを望みます。そこはあまりに不毛すぎる。
今日の僕の記事は以上です ――― お休みなさい。 ( 了 )
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