皆様こんばんは。
本因坊戦第3局、始まりました。
早速1日目を振り返ってみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/dc/6ea1e0dff820fba81c15ce6b4efbdb0a.jpg)
井山本因坊の黒番で、ここまでよくある進行ですが黒1と変わったところに開きました。
布石は自由なのでこういった手も当然成立します。
左側の空間が広いので、黒Aと拡大される前に白2と先制攻撃に出たのも当然です。
ここで一転、黒3と上辺に仕掛けていきました。
これは右上の定石以降の狙いで、よく打たれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/67/851dfe8176a965f10247c38c4921d557.jpg)
ここでほとんどのプロは白1、3と攻めています。
黒も4、6などと反撃し、競り合いになります。
何も考えずにこう打ってしまいそうですが、高尾挑戦者のセンサーには何かが引っ掛かりました。
何となく黒△の石が戦いに参加してきそうな気配もあり、そのあたりかなという気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/d8/783b6218a313fe80847d0ee6b8b1c660.jpg)
実戦は白1!
アマチュアの方は結構好きな手ですね。
しかしプロはめったに打ちません。
白△との距離が近すぎるので、三々に入られて甘いと言われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/35/30ca6a647c0108bd77740aef2a3d90e1.jpg)
しかし黒が三々に入れば、先手を取って白10からの攻めに回るつもりでしょう。
なるほど、白14までとなれば白が主導権を握っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/4e/6fa98902f7770e4819a6c097a0df304d.jpg)
そこで黒も左上は後回しにして、下辺に先着しました。
黒3と勢い良く迫れば白も4、6と力強くボウシ!
黒もAと反撃、難しい戦いが始まりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/4f/ea281d57ba4f66f1815811484007cd47.jpg)
手順が進み、ここで白1、3と切ったのが凄い!
こう切っても下辺の黒を取る事は出来ないので、所謂「ダメを切った」事になる恐れがあります。
普通のプロならまず白Aなどと大場に打っておく事を考えるでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/e6/bd0bf784f769fbb74de8a37b2afd0071.jpg)
実戦は下辺の黒に先手で生きられ、黒1と三々にも入られています。
しかしここで先手を取って、白10!
白はこの石の攻めに賭けていました。
ここで封じ手です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/f9/9d5829d2c912355658ec7305f77b9a34.jpg)
白の渡りを止めたいからといって黒1は、白2が両ノゾキになるので考えにくいです。
これは予想から外して良いでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/65/fea2b5b9b0dcb3612b12c2e108726160.jpg)
黒は攻められているので、まず逃げる事を考えるのが一般的です。
候補としては黒A~F、どれもありそうです。
しかし・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/46/0c331dde86d2ab9ef55a31c82b01e5f8.jpg)
最強手を好む井山本因坊、黒1と渡りを止めて頑張るのではないでしょうか?
ただしすぐにやっていくと白8までとなり、白の形に隙がありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/2e/9587e35c769bfcc9c348e4fee6a675f8.jpg)
という事で封じ手予想は黒1!
まず白に傷を作っておいてから黒3と動き出すとみました。
前図と同様に白6までと打ってくれば、ここで黒7が好手です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/be/411d76a9e8ddac8d7a0af9e024afb6b1.jpg)
白をダメヅマリにしながら脱出、Aの切りを狙う展開になります。
この図は黒が良いでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/2a/a49d44fdddb2f4781254426b8487def7.jpg)
ダメヅマリを避けて白1なら黒2で死ぬことはないでしょう。
さて、私の予想は当たるでしょうか?
2日目の対局の模様も幽玄の間にて、鶴山敦志七段の解説付きで生中継されます。
お楽しみに!
本因坊戦第3局、始まりました。
早速1日目を振り返ってみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/dc/6ea1e0dff820fba81c15ce6b4efbdb0a.jpg)
井山本因坊の黒番で、ここまでよくある進行ですが黒1と変わったところに開きました。
布石は自由なのでこういった手も当然成立します。
左側の空間が広いので、黒Aと拡大される前に白2と先制攻撃に出たのも当然です。
ここで一転、黒3と上辺に仕掛けていきました。
これは右上の定石以降の狙いで、よく打たれます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/67/851dfe8176a965f10247c38c4921d557.jpg)
ここでほとんどのプロは白1、3と攻めています。
黒も4、6などと反撃し、競り合いになります。
何も考えずにこう打ってしまいそうですが、高尾挑戦者のセンサーには何かが引っ掛かりました。
何となく黒△の石が戦いに参加してきそうな気配もあり、そのあたりかなという気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/d8/783b6218a313fe80847d0ee6b8b1c660.jpg)
実戦は白1!
アマチュアの方は結構好きな手ですね。
しかしプロはめったに打ちません。
白△との距離が近すぎるので、三々に入られて甘いと言われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/35/30ca6a647c0108bd77740aef2a3d90e1.jpg)
しかし黒が三々に入れば、先手を取って白10からの攻めに回るつもりでしょう。
なるほど、白14までとなれば白が主導権を握っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/4e/6fa98902f7770e4819a6c097a0df304d.jpg)
そこで黒も左上は後回しにして、下辺に先着しました。
黒3と勢い良く迫れば白も4、6と力強くボウシ!
黒もAと反撃、難しい戦いが始まりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/4f/ea281d57ba4f66f1815811484007cd47.jpg)
手順が進み、ここで白1、3と切ったのが凄い!
こう切っても下辺の黒を取る事は出来ないので、所謂「ダメを切った」事になる恐れがあります。
普通のプロならまず白Aなどと大場に打っておく事を考えるでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/e6/bd0bf784f769fbb74de8a37b2afd0071.jpg)
実戦は下辺の黒に先手で生きられ、黒1と三々にも入られています。
しかしここで先手を取って、白10!
白はこの石の攻めに賭けていました。
ここで封じ手です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/f9/9d5829d2c912355658ec7305f77b9a34.jpg)
白の渡りを止めたいからといって黒1は、白2が両ノゾキになるので考えにくいです。
これは予想から外して良いでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/65/fea2b5b9b0dcb3612b12c2e108726160.jpg)
黒は攻められているので、まず逃げる事を考えるのが一般的です。
候補としては黒A~F、どれもありそうです。
しかし・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/46/0c331dde86d2ab9ef55a31c82b01e5f8.jpg)
最強手を好む井山本因坊、黒1と渡りを止めて頑張るのではないでしょうか?
ただしすぐにやっていくと白8までとなり、白の形に隙がありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/2e/9587e35c769bfcc9c348e4fee6a675f8.jpg)
という事で封じ手予想は黒1!
まず白に傷を作っておいてから黒3と動き出すとみました。
前図と同様に白6までと打ってくれば、ここで黒7が好手です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/be/411d76a9e8ddac8d7a0af9e024afb6b1.jpg)
白をダメヅマリにしながら脱出、Aの切りを狙う展開になります。
この図は黒が良いでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/2a/a49d44fdddb2f4781254426b8487def7.jpg)
ダメヅマリを避けて白1なら黒2で死ぬことはないでしょう。
さて、私の予想は当たるでしょうか?
2日目の対局の模様も幽玄の間にて、鶴山敦志七段の解説付きで生中継されます。
お楽しみに!