<本日の一言>
日本棋院棋士の公式戦対局が始まりました。
日本棋院ネット対局幽玄の間でも中継が始まっています。
お正月は、勝負にこだわらずのんびりと・・・という方も多いと思いますが、プロの世界では無縁の話ですね。
新人王戦本戦の坂井嵩司初段(18)-関航太郎三段(18)戦、名人戦予選の片岡聡九段(61)-酒井佑規二段(15)戦などは血みどろの戦いでした。
皆様こんばんは。
本日、棋聖戦が開幕しました!
井山裕太棋聖(30)は7連覇中ですね。
今期も防衛することができれば、小林光一名誉棋聖(67)に並んで歴代最多タイとなります。
一方の河野臨挑戦者(39)は、井山棋聖に番碁で6回、決勝で1回苦汁をなめさせられています。
今度こそはと思っているでしょうね。
それでは1日目の模様を振り返っていきましょう。
1図(実戦)
井山棋聖の黒番です。
左上と右下で同じ形ができました。
一瞬マネ碁かと思ってしまいそうですが、その要素は0という不思議な布石です。
天元戦第3局と全く同じですね。
その時は許家元挑戦者が黒Aと打ちましたが、今回の井山棋聖は黒Bでした。
感性の違いによるものか、その後の研究によるものか、どちらでしょうか。
2図(実戦)
黒△と白に迫りました。
Aのハザマが空くので、アマチュアの方にはこういう手はおすすめしないことが多いです。
ただ、プロがハザマを空けるときは、しっかり対策を立てているものです。
白Aとこられても大丈夫なのでしょう。
3図(実戦)
と思っていたら、即座に白△とハザマを衝きました!
どちらが間違っているのでしょうか?
それとも、どちらも正しいのでしょうか?
4図(打ち掛け局面)
黒△と押したところで打ち掛けとなりました。
次の白の手が封じ手ですが、流れからすれば白AかBが自然でしょう。
どちらのものか迷いましたが・・・。
5図(封じ手予想)
封じ手予想は白△にします。
当たるかどうかは、五分五分ぐらいだと思っています。
2日目はどんな戦いになるでしょうか?
明日もぜひご覧ください。
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