皆様こんばんは。
本日は幽玄の間で中継された対局をご紹介しましょう。
対局者は中国の柯潔九段と陳耀燁九段です。
1図(実戦)
柯潔九段の黒番です。
黒AやBと打てば普通の感覚でしょう。
ところが柯潔九段、何と黒1のツケ!
AlphaGoの真似という訳でもないでしょうが、いきなりのツケには驚きです。
本局は全体的に黒石が勢力志向の配置になっており、それらを有機的に生かすための打ち方と考えられます。
黒AやBは下辺だけ見れば立派な形ですが、全体的に見ると今一つと感じたのでしょう。
2図(実戦)
もしこんな風に素直に受けてくれれば、黒としては最高ですね。
白は堅い所を守っているに過ぎず、孤立していた黒石はどんどん強くなって行きます。
もちろん、プロはこのような一方的に相手に都合の良い展開は許しません。
3図(実戦)
当然ながら白2と反撃して行きました。
白4となって黒△との縁が切れており、黒はばらばらのように見えます。
しかし、当然黒はこの対応を予測しており・・・。
4図(実戦)
黒1というごついブツカリから、上下の白を強引に分断!
何という力強さでしょうか。
この図を見た瞬間、無理という言葉が浮かんでしまうのですが・・・。
5図(実戦)
その後、色々ありましたが黒△が全滅しました。
しかし、コウ替わりで黒1、3と突き抜き、形勢は黒良しです。
白△が動けなくなり、いつの間にか右上一帯が巨大な黒模様になっています。
1図黒1のツケ以降はかなり危険な打ち方ですが、このような強引な仕掛け方も柯潔九段の特徴ですね。
強烈な個性だと思います。
善悪は分かりませんが、こういう碁が打ちたい、という強い意思を感じます。
AIの台頭によって、ただ強ければ良いという時代は終わりが近付いていると思います。
観戦者にとって面白い碁を打つことが第一で、棋力はそのために必要、と考えられる時代が来るのではないでしょうか。
本日は幽玄の間で中継された対局をご紹介しましょう。
対局者は中国の柯潔九段と陳耀燁九段です。
1図(実戦)
柯潔九段の黒番です。
黒AやBと打てば普通の感覚でしょう。
ところが柯潔九段、何と黒1のツケ!
AlphaGoの真似という訳でもないでしょうが、いきなりのツケには驚きです。
本局は全体的に黒石が勢力志向の配置になっており、それらを有機的に生かすための打ち方と考えられます。
黒AやBは下辺だけ見れば立派な形ですが、全体的に見ると今一つと感じたのでしょう。
2図(実戦)
もしこんな風に素直に受けてくれれば、黒としては最高ですね。
白は堅い所を守っているに過ぎず、孤立していた黒石はどんどん強くなって行きます。
もちろん、プロはこのような一方的に相手に都合の良い展開は許しません。
3図(実戦)
当然ながら白2と反撃して行きました。
白4となって黒△との縁が切れており、黒はばらばらのように見えます。
しかし、当然黒はこの対応を予測しており・・・。
4図(実戦)
黒1というごついブツカリから、上下の白を強引に分断!
何という力強さでしょうか。
この図を見た瞬間、無理という言葉が浮かんでしまうのですが・・・。
5図(実戦)
その後、色々ありましたが黒△が全滅しました。
しかし、コウ替わりで黒1、3と突き抜き、形勢は黒良しです。
白△が動けなくなり、いつの間にか右上一帯が巨大な黒模様になっています。
1図黒1のツケ以降はかなり危険な打ち方ですが、このような強引な仕掛け方も柯潔九段の特徴ですね。
強烈な個性だと思います。
善悪は分かりませんが、こういう碁が打ちたい、という強い意思を感じます。
AIの台頭によって、ただ強ければ良いという時代は終わりが近付いていると思います。
観戦者にとって面白い碁を打つことが第一で、棋力はそのために必要、と考えられる時代が来るのではないでしょうか。