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IEEE Nagoya University Student Branch

IEEE名古屋大学学生支部の活動紹介と報告のためのブログです

11月3日  Leadership Training Workshop 報告

2005年11月10日 | Activity 2005
11月3日(木)、横浜国立大学において

2005 IEEE Student Branch Leadership Training Workshop in Japan Council

が開催されました。
今回は名古屋大学支部から博士2年の加藤龍也と私、学部4年の内藤淳平が参加しました。



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2005 IEEE Student Branch Leadership Training Workshop in Japan Council


日時: 2005年11月3日 (木) 10時30分より17時30分

プログラム
 10:30 ~ 12:00 : 自己紹介とブランチ活動報告会
 12:00 ~ 13:00 : 昼食
 13:00 ~ 17:30 : ワークショップ(途中、一回休憩)
           講師:西原先生(東京工業大学)
 17:30 ~ 19:30 : 懇親会


使われた資料はここにあります。

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多少時間の変動はあったものの概ね上記のプログラム通り進みました。
懇親会は少なくとも8時過ぎまでは続いていたはずですが。。。

まず、自己紹介とブランチの紹介が和やかなムードの中進められました。
個性的な自己紹介をされる方、ブランチの紹介とともに地域の紹介までされる方など様々でした。名古屋大学は愛地球博のことを話したりしました。


**********

本番は午後からです。

まず、東京工業大学の西原先生からIEEE全体の組織構成やIEEE Student Branchとしてどのような規約があるのか、どのような権限があるのかなどを教えていただきました。

非常に多くの項目があるのでここでの紹介は割愛します。
使用された資料はここにあります。


次にディスカッションに入りました。休憩を挟んで前後半の2部構成です。

まずはじめにIEEE Student Branch 全体として抱える問題やその解決策などについてグループディスカッションしました。


議題は以下のとおりです。

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Q1. Why did you join the IEEE and why did you become active?
Q2. Why do some students neglect to renew their IEEE membership?
Q3. How would you encourage a student to renew membership after it has lapsed (expired)?
Q4. How would you attract students who have access to IEEE Xplore through university library?

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意見としては


・学会発表を行うにあたり金銭的有利になることがあるので入会した。
・先生や先輩の紹介で入った。
・IEEEは全部英語だから難しい。
・入会するのも継続させるのも手続きがめんどくさい。
・魅力が学生に伝えきれていない。
・そもそもただ人を増やすことばかり考えるべきか。去るものは追わず?
・自分のレベルアップを考えるのであれば多少難しい手続きでもこなすべき。


などでした。
私個人の意見としては大きく二つに分かれている気がしました。


ひとつとしては、

モチベーションの高い人を募る場にしようというもの。
組織を活発するにはただただ会員を増やすだけが能じゃない。より多くの魅力を伝えることが重要で質の高い人材を多く入れたい。IEEE自体は魅力的な組織であるからそのバックグラウンドを生かそう、といったものでした。

もうひとつとしては、

IEEEは手続き等非常に難しく、その年会費に見合った効果が得られにくく、勧誘もしにくい。よりわかりやすく(たとえばすべて日本語にする)改変して行き、また、目に見えた効果(学会費のディスカウント等)をアピールしてまず会員を増やし組織のすそ野を広げていくべきだ。というものでした。


どちらも現状を把握しての意見でしたが、二つ目の意見が多かったような気がします。そこには、どのブランチを人手不足で困っているという現状が大きく反映されているのでしょうか。。。私個人としてはすそ野を広げるだけでは母体だけが大きくなってフットワークが悪くなるのではと思ってしまうのですが。


やはり、ブランチとしてどのような活動がしたいか、そのGOAL地点を明確になってないことが意見混雑で収集がつかなかった点ではないかと考えています。自分たちの能力を上げる組織でありたいのか、母体を大きくしてイベントなどの運営をしていきたいのか、はたまた、ただ恩恵だけを受けたいのか。

この問題は私たちのブランチでもいえることなのかなと思いました。

**********


休憩を挟んで海外のブランチ活動の例やIEEEが主催してくれているコンテストなどの説明がありました。
この資料もアップしておきます。個人的にはこのようなコンテストがあったことを知らなかったので非常にもったいないなーと思いました。より広く広報して、やる気があるけど活動の場が見つけられない学部生などを率先して参加させれば大学がもっと盛り上がるんじゃないかなと思いました。



その後全体でIEEEにとらわれないディスカッションを行いました。NHKのしゃべり場みたいな感じで。

議題は

-------------------------------------------------------------

・日本の理科離れをどうかんがえるか、どうするべきか
・特許等、研究職の権利はどうあるべきか
・ベンチャー思考か大企業就職か
・年功序列は良いか悪いか

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などなどでしたが、最終的にはこの議題に沿わないフリーディスカッションになりました。

議論を活性化させるためということで横浜国大の河野先生が問題を投げかけたり、あえて反発的な意見を出したりして、議論は盛り上がりを見せました。




個人的に残念だったのは
我々にもっと挑戦することを考えてほしいという先生からの意見を賛同する意見が少なかったこと。


・結局は研究が忙しくてそのほかのことまで手を回すことができない
・ベンチャーなどはリスクが大きすぎてその価値を見出せない、踏み出せない
・社会的なバックグラウンドが整っていない(失敗したときのセーフティネットがない)


30名以上集まっているのに発言したのが10名弱だったということも議論の幅が広がらなかったことの一因かも知れませんが、保守的な意見がその大半を占めていたような気がします。経済経営を学ぶより、研究。他分野を学ぶより専門性。というよりもそうせざるを得ない環境がある。


私はまだ学部4年なので博士課程の方々の意見・現状を聞く機会は少なく、自分なりに思うところがあり非常に勉強になりました。


**********


懇親会はどんちゃんどんちゃんしていました。
横浜国大と書かれた日本酒が非常においしかったです(笑)


**********


IEEE Student Branchに所属してまだ浅い私ですがこのようなチャンスを与えていただいて非常に勉強になりました。
IEEEだけでなく、理系職としての現状も知ることができました。

各ブランチの活動状況や実績を踏まえ、私たちのブランチにフィードバックできるように努めたいと思います。


名古屋大学工学部 
機械航空工学科4年
            
内藤淳平


7月14日 第3回読書会「イノベーションのジレンマ」報告

2005年07月23日 | Activity 2005
3回にわたるイノベーションのジレンマ読書会が終わりました。
今回の読書会で準備・進行役を担当して思ったことはふたつあります。

まず、大事だけど、私の時間の都合で資料に入れなかったキーワード・概念に
対して見逃すことなく質問をしてくれたことです。ちゃんと資料つくらなくて
ゴメンって思いつつ、重要なポイントを逃さないなと心強く思いました。

もうひとつは、議論の流れに関係のない発言がなかったことです。反省点に
「議論を脱線させてしまった」と言っている人もいますが、その「脱線」も
議論の流れに必要な内容しかなかったと思います。このように、議論の
進む方向を考えながら意見を言い、聞くことができると強いと思います。

では、7月14日に行われた読書会の報告をいたします。

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IEEE名大学生支部/BLS中部「イノベーションのジレンマ」読書会 第6回 報告
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<■ 目次 ■>
・概要
・背景
・当日の流れ
・議論内容
・全体の反省
・個人の反省
・これまでの読書会を通しての反省


<■ 概要 ■>
日 時: 2005年7月14日(水) 18:30-21:00
場 所: 名古屋大学IB西館5階ミーティングルーム (IB中央館1階テーブルスペースより変更)
参加者: 多賀谷・内藤・平林・米岡
書 籍: クレイトン・クリステンセン著
    「イノベーションのジレンマ (増刷改訂版)」翔泳社 (2001年) の8-10章


<■ 背景 ■>
新規技術・ビジネスのサイクルが1ヶ月の単位になった現在、組織・個人がもつ資金と時間を
適切に配分しなければならなくなった。この時代が要求するのは、技術動向とビジネススキルを
ともに有し、プロジェクトをまとめ上げることが可能な人材である。


<■ 当日の流れ ■>
18:30-18:40 背景・全体の流れ
18:40-19:10 8章 (章の概要・コンセンサス・議論)
19:10-19:40 9章 (章の概要・コンセンサス・議論)
19:40-20:00 休憩・フリートーク
20:00-20:20 10章 (章の概要・コンセンサス・議論)
20:20-20:50 ケーススタディー (人生のジレンマ)
20:50-21:00 まとめ


<■ 議論内容 ■>
第8章 組織のできること、できないことを評価する方法
・組織の能力 (時間の経過により以下の1-4の順に変化)
 1. 資源 (人材・設備・技術・資金・関連企業)
   - 価値を生み出す本質ではない
 2. プロセス (インプットを価値に変換するもの)
   - 本質的に変化をこばむ
 3. 価値基準 (優先順位を決めるもの)
   - 許容できる粗利益率
   - 関心を引くに値する市場の規模
 4. 文化 (意識的なものでなく思い込み)

・変化に対する能力を生み出す方法
 - 組織の価値基準との適合性 破壊的
  自律的組織    
 - 組織の価値基準との適合性 持続的
  主流組織
 - 組織のプロセスとの適合性 新しいプロセス
  重量チーム (メンバー全員がマネージャー級)
 - 組織のプロセスとの適合性 従来のプロセス
  機能的組織

第9章 供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル
・性能の供給過剰
 - 製品競争の順序は機能、信頼性、利便性、価格
 - Innovator, early adopter, <CHASM>, early majority, late majority, laggards
・破壊的技術の製品に対する性質
 - 主流市場で無価値だが新市場ではセールスポイント
 - シンプル、低価格、高信頼性、便利
・製品競争の進化に対するマネジメント
 - 持続的技術の軌跡に沿って上位市場へ移行
 - ひとつの顧客層でニーズに合わせてゆっくり進化
 - 顧客のニーズを技術進化の軌跡に押し上げる

第10章 破壊的イノベーションのマネジメント -事例研究-
・電気自動車の製品開発
 - 単純、高信頼性、便利
 - 特徴・機能・スタイルを変更可能な設計
 - 低価格設定
・電気自動車の販売戦略
 - 新しい流通経路を見つける OR 創設する
・電気自動車に適した組織
 - 独立組織・重量チーム

・同一市場で闘うか、下位市場で闘うか
 - トヨタ・プリウス式 電気自動車開発
  + 利点
   最初から大きい利益
   強力なバリューネットワーク (ガソリンスタンド含む)
  + 欠点
   失敗した時の損害が大きい (最初の開発コスト大)
   最初に要求されるレベルが高い
 - クリステンセン式 電気自動車開発
  + 利点
   失敗のコストが小さい
   独占が可能になる
   ブランド価値になる
  + 欠点
   最初のマーケットが分からない

第11章 まとめ
1. 市場が求める進歩のペースは技術進化のペースより遅い
2. 資源配分プロセスはバリューネットワークに影響される
3. 資源を破壊的技術の開発よりもマーケット開拓に向けるべき
4. 組織の能力は専門化され異なるバリューネットワークでは無能力
5. 破壊的技術に対して投資するために必要な情報は存在しない
6. 持続的技術では追随者でもよいが破壊的技術では先駆者になれ
7. 破壊的技術新規参入の障壁は自社のプロセス・価値基準・文化

事例研究 人生のジレンマ
・破壊的要因が自分に近づいている
 - 何か対策をとらねばならない
   ↑
  ジレンマ
   ↓
・現在の自分、資金、人間関係
 - 身動きがとれない

<■ 全体の反省 ■>
GOODな点
・前回までと比べて本の内容をもとにした高いレベルの議論ができた
・8章の表の見方で混乱していた際に、まず皆の中でコンセンサスのとれていな
 い「プロセス」という言葉に遡って議論し、そこから徐々に話を進めていった点
 が非常によかった。
・本のないようにとどまらず幅広く応用例を考えられた。
・今回で読書会も6回目、みんな慣れて来て、型にはまった議論ではなくて、
 自分たちらしい議論ができるようになってきた。
・議論がそれるときも、全員が理解した上でそらしているので、そのまま議論が
 発散せず、元の議論に何らかの関連性を持たせることができている。
・質の高い話し合いができる要因は以下のように考えられる。
 1)参加者で議論するためのオリジナル課題が事前に用意されているから。
 2)疑問点を明確にし、それを筋道を立てて解決していく力、人から意見を引き出す
   力があるから。(今回の場合は、主に”プロセス”の定義のところ)

BADな点
・テスト勉強で通常読書会を行なっているスペースが埋まってしまっており、
 開始時間が遅れてしまった。
・話がそれてしまう場面があった。(ただ、それはそれで面白いし有益なので、
 そこまで問題ではないかもしれない。)
・一つ一つのトピックを話し込みすぎて、時間配分がうまく行かなかった。
・やはり新しい人に参加して欲しい。
 そのためには、今後どのようなアクションを取るべきかを話し合う必要があると思う。

<■ 個人の反省 ■>
GOODな点
・本の内容の解釈の際に、例を示すことで皆の理解度を高めることに貢献できた。
・「プロセス」など、本書を読むだけでは理解できなかった点まで理解することができた。
・熟読して、不明な点を事前に集められた。
・自分の視点で、具体的に意見を言うことができた。
・脱線させてしまったが、例をあげて説明した。


BADな点
・説明がわかりにくい部分が多々あった。意見の要点を簡単に整理してから発言
 するよう心がけたい。また、その際に分かりやすい例を示せるよう意識したい。
・たまに話を脱線させてしまうところがあった。
・脱線したときに本線に戻すまでのタイミングの見極めを誤った。間延びしすぎた
・あることを説明するときに、どうしても長くなってしまったこと。
 これは、自分の課題でもあるが、物事を説明するときは、まずは、要点を押さえて
 簡潔に示す必要がある。
・もう少し相手の意見を引き出す発言があると良かった。

<■ これまでの読書会を通しての反省 ■>
[[意見1]]
全体的には、とても楽しく議論することができた。
今までの読書会のアンケートの中で、”脱線させてしまった”という反省があったが、
議論に関連性が少しでもあるならば、全く問題ないと思うし、場の雰囲気もなごむ。
また、視野も広がると思うので、むしろいいのではないか。

議論の中でもうまくON,OFFを切り替えていければいいなと思う。

今回は、”少し脱線しますが”や”議論とは関係ないですが”という前置きがあったので、
容易に脱線話を聞くことができたし、話すことができた。

時間配分、本の内容の質、量にもよると思うが、これからもこのような”議論を深める話”
も意識的にしていけたらなと思う。

[[意見2]]
イノベーションのジレンマは個人的には
ビジョナリーよりもおもしろく、また応用できる点が多いなと思いました。

今日あまり取り上げられませんでしたが
9章10章にある
破壊的か否かを判別する要素(要素というよりも最低限のチェック?)
のようなものはどの場面においても役立つのではないかと思います。

研究でも何でも進めてく上で
今自分が「すぐ芽の出る土壌」なのか
「市場作りの土壌整備」なのかを判別できると
計画の建て方やモチベーションの維持などに大きく役立つのではと思います。

7月14日 第3回読書会「イノベーションのジレンマ」

2005年07月06日 | Activity 2005
引き続き、読書会を7月14日に行います。
今回が「イノベーションのジレンマ」の最終回です。
一番の盛り上がりどころですので、今までに参加できなかった方もぜひいらしてください。
よろしくお願いします。

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【目的】
今回の読書会では、技術がどのようなネットワークを形成し、競合と闘うことになるかを
マーケット理論の視点から学ぶことを目的とする。その題材として「イノベーションのジレンマ」を
選んだ。企業の戦略だけでなく、個人のスキル戦略にも落として議論する。

【日時】
7/14 (木) 18:30-21:00

【場所】
名古屋大学IB中央館1階 テーブルスペース

【参加条件】
クレイトン・クリステンセン著「イノベーションのジレンマ (増刷改訂版)」の
8-10章を事前に読んでくること。

【申込方法】
以下の申込フォームに必要事項を記入し、担当の多賀谷にメールでご連絡ください。
宛先メールアドレス: y_tagaya@nuem.nagoya-u.ac.jp
---------------------------------------------------
【氏名】
【学校・会社名】
【IEEE会員番号 (会員の場合)】
【電話番号 (任意)】
【e-mail】
---------------------------------------------------

【定員】
8名

【締切】
7/13 (水) 23:00 または
定員8名が集まり次第、打ち切らせていただきます。

【参考】
アマゾンの購入ページ



6月26日 第2回読書会「イノベーションのジレンマ」報告

2005年07月06日 | Activity 2005
6月26日に行われた読書会の報告をします。

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IEEE名大学生支部/BLS中部「イノベーションのジレンマ」読書会 第2回 報告
================================================
<■ 目次 ■>
・概要
・背景
・当日の流れ
・議論内容
・全体の反省
・個人の反省


<■ 概要 ■>
日 時: 2005年6月29日(水) 18:30-21:00
場 所: 名古屋大学IB中央館1階テーブルスペース
参加者: 多賀谷・内藤・平林・米岡
書 籍: クレイトン・クリステンセン著
    「イノベーションのジレンマ (増刷改訂版)」翔泳社 (2001年) の5-7章


<■ 背景 ■>
新規技術・ビジネスのサイクルが1ヶ月の単位になった現在、組織・個人がもつ資金と時間を
適切に配分しなければならなくなった。この時代が要求するのは、技術動向とビジネススキルを
ともに有し、プロジェクトをまとめ上げることが可能な人材である。


<■ 当日の流れ ■>
18:30-18:40 背景・全体の流れ
18:40-19:10 5章 (章の概要・コンセンサス・議論)
19:10-19:40 6章 (章の概要・コンセンサス・議論)
19:40-20:00 休憩・フリートーク
20:00-20:20 7章 (章の概要・コンセンサス・議論)
20:20-20:50 ケーススタディー
20:50-21:00 まとめ・アンケート


<■ 議論内容 ■>
第5章 なぜ優良企業が失敗するのか
・既存企業の破壊的技術に対する成功例
 - 破壊的技術を担当する部門をスピンオフさせて外部から支援
 - 担当部門の研究開発施設を地理的に遠ざける
 - 経営トップによる破壊的技術の直接的指示
  → 既存技術のバリューネットワークから遠ざけることが重要

第6章 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激
・先行者の利益
 - 持続的技術では先行者の利益があるとは限らない
 - 破壊的技術では先行者は莫大な収益と優位性を得ることができる
・破壊的技術に対抗する企業はジレンマに出会う
 - 顧客からの圧力に対処しなければならないこと
 - 小規模な初期市場では大企業にとって十分な利益が得られないこと
・破壊的技術の開発では成長と成功の過程を理解できる小規模な組織に任せなければならない

第7章 登れるが、降りられない
・破壊的技術の対象となる市場を事前に予測することはできない
・試行錯誤ができるように資源を残しながら製品と市場を開発する
・実行のための計画でなく学習のための計画をたてなければならない

<■ 全体の反省 ■>
GOODな点
・共通意識と違う角度のアプローチを同時にもてた
・各章ごとにコンセンサスをとれた
・時間通りに予定が進んだ
・様々な例を挙げながら議論ができた
BADな点
・本に対する反論が少なかった
・破壊的技術と持続的技術をもっと明確に対比・整理できると良かった
・新しいメンバーが来なかった

<■ 個人の反省 ■>
GOODな点
・内容を理解した上で読書会に参加できた
・内容を掘り下げられた
・他の人と異なる点からの問いかけができた
・他の人の言いたいことを引き出せた
BADな点
・論点が偏ってしまった
・経営者の視点もより考慮すべきだった
・事前に読書範囲をあまり理解していなかった
・メモを寄り損ねることが多かった
・いいたいことの説明が上手くできない場面があった
・経済用語をもっと知っておくと良かった


6月29日 第2回読書会「イノベーションのジレンマ」

2005年06月18日 | Activity 2005
引き続き、読書会を6月29日に行います。
1回目に参加できなかった方もぜひいらしてください。
よろしくお願いします。

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【目的】
今回の読書会では、技術がどのようなネットワークを形成し、競合と闘うことになるかを
マーケット理論の視点から学ぶことを目的とする。その題材として「イノベーションのジレンマ」を
選んだ。企業の戦略だけでなく、個人のスキル戦略にも落として議論する。

【日時】
6/29 (水) 18:30-21:00

【場所】
名古屋大学IB中央館1階 テーブルスペース

【参加条件】
クレイトン・クリステンセン著「イノベーションのジレンマ (増刷改訂版)」の
5-7章を事前に読んでくること。

【申込方法】
以下の申込フォームに必要事項を記入し、担当の多賀谷にメールでご連絡ください。
宛先メールアドレス: y_tagaya@nuem.nagoya-u.ac.jp
---------------------------------------------------
【氏名】
【学校・会社名】
【IEEE会員番号 (会員の場合)】
【電話番号 (任意)】
【e-mail】
---------------------------------------------------

【定員】
8名

【締切】
6/27 (月) 23:00 または
定員8名が集まり次第、打ち切らせていただきます。

【読書会の全体の流れ】
3回の読書会で本一冊をカバーする予定です。
2週間に1回のペースで行い、7月中旬に読み終わるようにします。

【参考】
アマゾンの購入ページ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798100234/qid=1117001096/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-3255593-7840353

以上。

IEEE名大学生支部/BLS中部「イノベーションのジレンマ」読書会 第1回 報告

2005年06月18日 | Activity 2005
<■ 目次 ■>
・概要
・背景
・当日の流れ
・議論内容
・全体の反省
・個人の反省


<■ 概要 ■>
日 時: 2005年6月14日(火) 18:30-21:00
場 所: 名古屋大学IB中央館1階テーブルスペース (IBカフェから少しだけ変更)
参加者: 多賀谷洋一・内藤淳平・平林芳隆・米岡真吾
担 当: 多賀谷洋一
書 籍: クレイトン・クリステンセン著
    「イノベーションのジレンマ (増刷改訂版)」翔泳社 (2001年) の1, 2, 4章


<■ 背景 ■>
新規技術・ビジネスのサイクルが1ヶ月の単位になった現在、組織・個人がもつ資金と時間を
適切に配分しなければならなくなった。この時代が要求するのは、技術動向とビジネススキルを
ともに有し、プロジェクトをまとめ上げることが可能な人材である。


<■ 当日の流れ ■>
18:30-18:40 背景・全体の流れ
18:40-19:10 1章 (章の概要・コンセンサス・議論)
19:10-19:40 2章 (章の概要・コンセンサス・議論)
19:40-20:00 休憩・フリートーク
20:00-20:20 4章 (章の概要・コンセンサス・議論)
20:20-20:50 ケーススタディー
20:50-21:00 まとめ・アンケート


<■ 議論内容 ■>
第1章 なぜ優良企業が失敗するのか
・破壊的イノベーションは技術的には簡単なもの。従来と異なる分野で応用しただけ。
・難しい技術でも、性能を持続的に高めるためのものは破壊的ではない。
・持続的技術には実績ある企業が強く、破壊的技術は新規参入企業が強い。

第2章 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激
・バリューネットワークは、能力や資源の集中に影響を与える。
・商業的に成功するための要因は、バリューネットワーク内のニーズへの対応範囲
・破壊的技術が脅威になるのは、持続的技術と破壊的技術の軌跡が交わる時。
・破壊的イノベーションは新規参入者企業に攻撃者の優位がある。
・攻撃者優位の本質は、戦略とコスト構造の柔軟性にある。

第4章 登れるが、降りられない
・バリューネットワークと一般的なコスト構造
・資源配分と上位への移行
・バリューネットワークと市場の可視性

ケーススタディー テレビ番組のバリューネットワーク
・番組放送者 (上位市場) = Broadcasting
 - 地上波放送
  + 対象は老若男女
 - 衛星放送
 - Cable TV
・番組製作者
 - TV局
 - スタジオ
  + 大手スポンサーによる縛り
  + 比較的モラルが求められる
・製作ツール
 - 高画質機材

・番組放送者 (下位市場) = Narrowcasting
 - インターネット放送
  + 低コスト構造
  + 対象が10-30歳代
・番組製作者
 - アマチュア
 - クリエーター
  + 新しい人が集まる
  + ヘッドハンターによる新人発掘
  + 大手スポンサーに縛られない
・製作ツール
 - パソコン
 - ハンディカメラ

* 上位のBroadcastingは下位市場に行くことができず、持続的に画質の向上を目指した。
* 下位のNarrowcastingが画質において上位顧客の要求を満たす時が破壊的イノベーションになる。


<■ 全体の反省 ■>
GOODな点
・最後のワークスペースが面白かった
・ファシリテーターが良かった
 - 予定時間通りに読書会が進行した
・議論の流れが良かった
 - 発言量が参加者で均等だった
 - 有意義な議論ができた
・これからの活動において良い共通認識ができた
・内容が理解しやすかった
 - 様々な例があってイメージがわきやすかった

BADな点
・参加者が少ない(4人)
 - 初めて会う参加者がいなかった
・批判的議論の対象となる内容が少なかった
 - そのぶん盛り上がりに欠けた
 - 批判的な議論ネタを事前に用意するべきだった
 - 事前に議論したいないようを考えてくればより良い議論ができた
  + ハードディスク以外の業界の破壊的技術vs持続的技術の構造
  + バリューネットワークの適用範囲

<■ 全体の反省 ■>
GOODな点
・「言うべきことを言う」を意識できた
・議論に幅を持たせることができた
 - 独自のニュースや情報を提供できた
 - 破壊的技術vs持続的技術の構造例を挙げることができた
・勉強になった
 - バリューネットワークの概念を知ることができた
 - ベンチャー企業と既存企業とが作る製品の見方や優位点の比較を学んだ

BADな点
・休憩時間に休まなかったために後半でばてた
・読書会範囲を事前に読みきれなかった
・独自の視点からの情報提供が少なかった

6月14日 第1回読書会「イノベーションのジレンマ」

2005年05月30日 | Activity 2005
さて、3月の設立総会でIEEE名大学生支部の活動方針は「幅広い知識と交流を得る機会をつくる」ことに決まりました。一方で、最近は「技術と共にビジネスも理解する理系人が必要だ」と言われるようになってきております。そこで、技術ビジネスを扱った本を利用して読書会を行います。

2004年11月の IEEE Student Branch Leadership Training Workshop における高知工科大学の冨沢治教授の講演会で、クレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」が多く参照されておりました。また、他団体のBLS中部もその本に対して興味が高まってました。そこで今回、BLS中部メンバーと共に「イノベーションのジレンマ」を読んで議論する機会を設けました。

【背景】
新規技術・ビジネスのサイクルが1ヶ月の単位になった現在、組織・個人がもつ資金と時間を
適切に配分しなければならなくなった。この時代が要求するのは、技術動向とビジネススキルを
ともに有し、プロジェクトをまとめ上げることが可能な人材である。

【目的】
今回の読書会では、技術がどのようなネットワークを形成し、競合と闘うことになるかを
マーケット理論の視点から学ぶことを目的とする。その題材として「イノベーションのジレンマ」を
選んだ。企業の戦略だけでなく、個人のスキル戦略にも落として議論する。

【日時】
6/14 (火) 18:30-21:00

【場所】
名古屋大学IB西館1階 IBカフェ

【参加資格】
クレイトン・クリステンセン著「イノベーションのジレンマ (増刷改訂版)」
1-4章を事前に読んでくること。

【申込方法】
以下の申込フォームに必要事項を記入し、担当の多賀谷にメールでご連絡ください。
宛先メールアドレス: y_tagaya@nuem.nagoya-u.ac.jp
---------------------------------------------------
【氏名】
【学校・会社名】
【IEEE会員番号 (会員の場合)】
【電話番号 (任意)】
【e-mail】
---------------------------------------------------

【定員】
8名

【締切】
6/10 (金) 23:00 または
定員8名が集まり次第、打ち切らせていただきます。

【読書会の全体の流れ】
3回の読書会で本一冊をカバーする予定です。
2週間に1回のペースで行い、7月中旬に読み終わるようにします。

設立総会

2005年05月21日 | Activity 2005
3月3日に設立総会が行われました。

■ 日時
2005年3月3日 11:30-13:30

■ 会場
名古屋大学IB北館5F電気系会議室

■ 設立総会の議題・内容
1. 学生活動諸事
 a. 役員の本決定
 b. 規約の配布・確認
 c. 他大学活動の紹介
 d. 活動方針の決定
 e. 今後の会議予定の確認
2. 挨拶・祝辞
 a. 名古屋支部初代議長 水谷照吉教授の祝辞
 b. 名大学生支部相談役 片山正昭教授の祝辞
 c. 名古屋支部学生担当 武田一哉教授の祝辞
 d. 議長の挨拶
3. 懇親会