
東工大で行われたワークショップの報告をします。
The 3rd IEEE Tokyo Young Researchers Workshop
期日:2006年12月11日
会場:東京工業大学大岡山キャンパス
参加者:多賀谷 (実行委員)
プログラム:
13:30-15:30 ポスターセッション
15:30-16:00 休憩
16:00-17:30 パネルセッション
17:30-18:00 会場移動
18:00-20:00 懇親会・表彰式
ポスターセッション:
・発表数 106件
・電気・電子・通信・計測・制御・ソフトウェア・知能・ロボティクスなどの発表
200名に近い参加者が集まった中で、学部生から博士課程の学生までが和気あいあいと研究を発表していました。10センチ四方の小型ヘリコプターや救助ロボットなど実機のパフォーマンスもあり、非常に盛り上がるセッションになりました。学会発表とは違って気さくに「こんな技術があると、こんなスゴイことが実現できるんですよ」「これ面白いですね。中身はどうやって作ったんですか?」「これ見た目はすごいけど、研究の過程は物凄く地道で苦しくて倒れそうになりますよ(笑)」といったことを話せる楽しい場になりました。
また、会場ではスポンサー企業のブースもあり、ザインエレクトロニクスのようなベンチャー企業から三菱電機のような大企業までリクルーティング活動を含めた出展がありました。Google は Google Tシャツを参加者にプレゼントするなど、賑わいをみせていました。

パネルセッション:
・J. Patric Frantz - Rice University
・日野原 邦夫 氏 - 沖ネットワークエルエスアイ
・Edward Whitaker - 東京工業大学
・James R. Weisser - Weisser Consulting
「次世代を担う若手研究者の強みと弱み」について議論
議論全体の流れは「ビジネスを意識して研究を続ける必要がある」ということでした。学生や研究者は自分の研究がもつリスクとリターンを評価して道を切り開く必要がある。特に基礎研究であったとしても、研究がどうビジネスに変換できるか説明できなければならない。それができなければ、研究費を得ることが難しく、次の研究に繋がりにくいようだ。
ビジネスとの関わりという点において、会場の学生 (博士課程中心) にアンケートをとると、博士号取得後に大学で研究を続けたい人と就職したい人の割合は半々でした。これに対して、日本の大学では産業界と関わりが小さいことの現れだと説明する人がいました。逆に、研究を続けたいと言えるような人は、産業界と繋がっている研究室を選ぶとチャンスが広がると見ることもできます。
懇親会・表彰式:
・オリジナリティ賞・ビジネスプラン賞・スポンサー特別賞などの表彰
10件を超える表彰があり、予想を上回る盛り上がりを見せました。

まとめ:
来年もまた多くの大学から実行委員を募って企画を進める予定です。興味のある人はぜひ手を上げて一緒に形を作っていきましょう!