IEEE Nagoya University Student Branch

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6月26日 第2回読書会「イノベーションのジレンマ」報告

2005年07月06日 | Activity 2005
6月26日に行われた読書会の報告をします。

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IEEE名大学生支部/BLS中部「イノベーションのジレンマ」読書会 第2回 報告
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<■ 目次 ■>
・概要
・背景
・当日の流れ
・議論内容
・全体の反省
・個人の反省


<■ 概要 ■>
日 時: 2005年6月29日(水) 18:30-21:00
場 所: 名古屋大学IB中央館1階テーブルスペース
参加者: 多賀谷・内藤・平林・米岡
書 籍: クレイトン・クリステンセン著
    「イノベーションのジレンマ (増刷改訂版)」翔泳社 (2001年) の5-7章


<■ 背景 ■>
新規技術・ビジネスのサイクルが1ヶ月の単位になった現在、組織・個人がもつ資金と時間を
適切に配分しなければならなくなった。この時代が要求するのは、技術動向とビジネススキルを
ともに有し、プロジェクトをまとめ上げることが可能な人材である。


<■ 当日の流れ ■>
18:30-18:40 背景・全体の流れ
18:40-19:10 5章 (章の概要・コンセンサス・議論)
19:10-19:40 6章 (章の概要・コンセンサス・議論)
19:40-20:00 休憩・フリートーク
20:00-20:20 7章 (章の概要・コンセンサス・議論)
20:20-20:50 ケーススタディー
20:50-21:00 まとめ・アンケート


<■ 議論内容 ■>
第5章 なぜ優良企業が失敗するのか
・既存企業の破壊的技術に対する成功例
 - 破壊的技術を担当する部門をスピンオフさせて外部から支援
 - 担当部門の研究開発施設を地理的に遠ざける
 - 経営トップによる破壊的技術の直接的指示
  → 既存技術のバリューネットワークから遠ざけることが重要

第6章 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激
・先行者の利益
 - 持続的技術では先行者の利益があるとは限らない
 - 破壊的技術では先行者は莫大な収益と優位性を得ることができる
・破壊的技術に対抗する企業はジレンマに出会う
 - 顧客からの圧力に対処しなければならないこと
 - 小規模な初期市場では大企業にとって十分な利益が得られないこと
・破壊的技術の開発では成長と成功の過程を理解できる小規模な組織に任せなければならない

第7章 登れるが、降りられない
・破壊的技術の対象となる市場を事前に予測することはできない
・試行錯誤ができるように資源を残しながら製品と市場を開発する
・実行のための計画でなく学習のための計画をたてなければならない

<■ 全体の反省 ■>
GOODな点
・共通意識と違う角度のアプローチを同時にもてた
・各章ごとにコンセンサスをとれた
・時間通りに予定が進んだ
・様々な例を挙げながら議論ができた
BADな点
・本に対する反論が少なかった
・破壊的技術と持続的技術をもっと明確に対比・整理できると良かった
・新しいメンバーが来なかった

<■ 個人の反省 ■>
GOODな点
・内容を理解した上で読書会に参加できた
・内容を掘り下げられた
・他の人と異なる点からの問いかけができた
・他の人の言いたいことを引き出せた
BADな点
・論点が偏ってしまった
・経営者の視点もより考慮すべきだった
・事前に読書範囲をあまり理解していなかった
・メモを寄り損ねることが多かった
・いいたいことの説明が上手くできない場面があった
・経済用語をもっと知っておくと良かった


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