窓辺で寝そべる猫

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日本に戻れば秋

2014-09-21 20:29:19 | 日記
日本に戻れば秋

日本に戻ったらセミの声はなく。地面には命を終えたセミがあちこちで横たわっていた。ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」の最終場面が思い浮かぶ。
何年も土の中で暮らし限りある時間に燃え尽き空を見ながらその一生を閉じる。
永遠に続く命のサイクルに全ての生き物の刹那さを感じる。
イスラエルとパレスチナの戦闘はひとまず鎮火。戦闘と言う名で内容を抽象化し隠蔽しているような印象をうける。戦闘の原因は消え行為だけが一人歩きをしていく。
親ロシヤ派に武器援助をしているロシヤに経済制裁をしイスラエルに武器を提供している
アメリカには何の批判もない。
ハマスが1発10万円のロケット弾を打ち込むとイスラエルは1発510万円のミサイルで応酬する。そのシステムのために900億円の援助をしたのはアメリカ。
イスラエルはハマス皆殺し作戦を展開したいのでしょう。
エジプトもイラクもシリアもごたごたしている。イランも続く経済封鎖で疲弊している。
この際民間人をどれだけ犠牲にしてもハマスを弱体化させたいのが本音だったのかもしれない。
西欧諸国の考えはアラブの民はアラビアのローレンスの時代で止まっていてもらうのが好都合なのだろう。それなのにイスラエルの無人機がイランのミサイルで落とされるなどあってはならないことなのかもしれない。

日本を見れば株の連騰や高値圏と景気よく騒いでいる。売買の参加者の60%以上が外国のヘッジファンドや投資家なのになぜこんなに騒ぐのか消費税を上げる為の刷り込みに思えてならない。
年金資金による日本株運用の話も株価を上げる為の操作の1つではないのかと思ったりして。
それより現在証券の売買益に対し20%の課税があり それによる国の税収はどれぐらいのものなんでしょうね。まさか払っているのは抜け道を知らない一般投資家だけということはないと思いますが。だれか知っている方があれば教えてください。
先輩曰くに「預金封鎖のときいち早く現金を株式に換え逃げた国会議員が自分たちの不利になるような法律を抜け道も無く賛成せんよ」
思うに本当は混沌とした時代なんでしょうか?

南の海でエメラルドグリーンの海を眺め気が向けば双胴船タクマランにのり水中をシュノーケルをつけ覗く。
のどが乾けば砂浜のいすでビールを飲みほろ酔い加減で沖を行くヨットを目的もなく目で追う。
夜になれば暑さで隠れていた観光客がどっと海岸沿いに集まる。土産物屋ありレストラン
あり バーありで各々の好みに合った物で楽しむ。
物乞いが8組ぐらい居る。薄暗い明りの端で
彼女らは砂浜で座っているだけで手をださない。傍らでは1 2歳の子供が広げられた小さな布の上で横たわっていたり 別の場所では兄弟で静かに遊んでいたりする。
4歳ぐらいの小さな女の子が妹を抱き砂浜に設けられた
テーブル席の外でショーウを見ていた。裸足で自分とそれほど変わらない妹を抱いた黒い子。そこに何も存在しないかのように通り過ぎていく観光客。
ビールに酔った私はひざまずき小銭を右手に握らす。少女がかすかに表情を崩したように思えた。何の解決にもならないのは判っているが 今が好ければいい。
明日からはだまって前を通り過ぎて行くかもしれない。
暗い水平線で雷が時々 雲を染めていた。
こんな日の繰り返し。塩野七生のローマ人の物語Ⅲを読み終えたら島を出ようと思った。

人は生まれた時に幸 不幸がある程度決まる。
日本に生まれた私は今のところ爆撃から逃げまどうことはない。
パレスチナはウクライナはシリアはその他の多くの国では人々が薄氷の上を歩く思いで日々を暮らしている。今日の日本に居ることに感謝
明日は知らないが

ぶどうは種はあるものの甘かった。グリーンやワインレッドに輝く房を愛でながら至福の刻を楽しめました。
柿にほんのりと朱が注し始めました。庭の手入れでしばらくは忙しそう。


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