へびのように賢く、はとのように素直であれ

いつの頃か、偽善が世の中に満ちている。偽善は見破らなければならない。へびのように賢く、はとのように素直でありたい。

不思議な少年!! その40の1

2009-06-05 21:00:28 | Weblog

 イエス、悪の起原を説く!!




 ゾロアスター......。あまり知る人は少ない。遙か昔の聖人であろう。仏陀よりも古い昔のペルシャで生まれたであろう聖人。善と悪の二元論のを説いたと知られている。そこに於いて、イエスの弁舌は畢生のものである。


 今にしても、悪とは何か? と、問われると、応えに窮する吾人も多い。ほとんどの人は、悪は独立して存在している考えている。あるいは、開闢以来、存在したとぼんやり考えている。

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こういう季節その②記事には無関係>


 しかし、そうではないとイエスは言う。すべては善であるという。これは中々理解出来ないところである。だが、その論理は完璧である。見事な三段論法と言うべきである


 一位の神は善。それによって生まれたことごとくは善である。悪は、善の不調和から生まれた。その意味で、悪は実在ではない。一つの影である。一つの演目である。やがて、調和への過程に過ぎない。これは大きな福音である。


 この物語は、物語に過ぎないが、物語られている事象は大きい。 



イエス、ペルセポリスの祝祭に行く。人々にマギ僧の哲学を再吟味して語る。悪の起原を説く。祈祷に夜をすごす。



 マギ僧の神の祝祭が行われているので、多数の人々がペルセポリスに集まっていた。その祝祭日に当り、マギ僧の首長が言った、


 「この神聖な境内には自由がある。われと思わん人は自由に話すがよい。」


 そこでイエスは民衆のなかに立って言った、


 「わが兄弟姉妹、われらの父神のお子たちよ、あなたがたは、今日人の子たちのなかで最もめぐまれている。それはあなたがたは聖なる神と人間について、大変立派な正しい考えを抱いているからである。


 あなたがたの純真な礼拝と生活は、神の嘉みし給うところである。あなたがたの大師ゾロアスターにほまれあれ。天地を創造した七つの霊を生んだ偉大な神は一位であって、これらの大霊は日月星辰によって人の子らに現われていると、あなたたちはよくも言っている。


 然るに、あなたがたの聖典には、これら七つの霊のなかで、特にすぐれた霊が二つあって、一つは一切の善を造り、もう一つは一切の悪を造ったと書いてある。


 願わくは、尊敬すべき教師諸氏、どうしてその悪なる者が一切の善なる者から生れることが出来るか、教えて頂きたい。」


 ひとりのマギ僧が立って言った、


 「もしあなたがわたしに答えられれば、問題は解決しましょう。われわれはみな悪の存在を認めている。何事にも原因がなければならぬ。もし一位の神が、この悪を造らねば、造った神はどこにありますか。」


 イエスは言った、


 「一位の神の造ったものはみな善である。またこの偉大な第一原因と等しく、七つの霊は悉く善である。この創造力あるものの手から来るものは、悉く善である。


 さて、一切の創造物にはそれぞれ固有の色彩、音調、形態がある。然るに或る音調がそのままでは善であり純であるが、混れば不調和な雑音となる。


 また或るものは善であり純であるが、混れば不調和なものとなり、いや、有毒なものともなる。人はこれを悪と言います。それで、悪とは善なる色彩、音調、形態などの不調和な混合物です。


 人間は全智ではありません、しかも自分に、意志がある。人間は力があるから、これを用いて神の善いものを、種々雑多の仕方でまじえ、毎日不調音や悪いものを造る。


 そしてすべての音調また形態は、善悪を問わず生物となり、悪魔、妖精となり、善悪の霊となる。人間はこのようにして悪魔を造り、恐れて逃げるが、悪魔は大胆となり、人間を追い払い、苦悩の火中にこれを投ずる。

 

 悪魔も燃える火も人間の作品であり、また火を消し悪魔を追い払う者も、これを造った者も人間以外にはありません。」


 そう言ってイエスは席を離れたが、ひとりのマギ憎もこれに答える者がなかった。そこで、イエスは群集を離れ、密かな場所に行って祈った。




【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】

             

             第八部 ペルシャでのイエスの生活と行動



第三十九章 イエス、ペルセポリスの祝祭に行く。人々にマギ僧の哲学を再吟味して語る。悪の起原を説く。祈祷に夜をすごす。


1)マギ僧の神の祝祭が行われているので、多数の人々がペルセポリスに集まっていた。

→40の2続く



不思議な少年!! その40の2

2009-06-05 21:00:03 | Weblog

→40の1より続き

2)その祝祭日に当り、マギ僧の首長が言った、「この神聖な境内には自由がある。われと思わん人は自由に話すがよい。」


3)そこでイエスは民衆のなかに立って言った、「わが兄弟姉妹、われらの父神のお子たちよ、


4)あなたがたは、今日人の子たちのなかで最もめぐまれている。それはあなたがたは聖なる神と人間について、大変立派な正しい考えを抱いているからである。


5)あなたがたの純真な礼拝と生活は、神の嘉みし給うところである。あなたがたの大師ゾロアスターにほまれあれ。


6)天地を創造した七つの霊を生んだ偉大な神は一位であって、これらの大霊は日月星辰によって人の子らに現われていると、あなたたちはよくも言っている。


7)然るに、あなたがたの聖典には、これら七つの霊のなかで、特にすぐれた霊が二つあって、一つは一切の善を造り、もう一つは一切の悪を造ったと書いてある。


8)願わくは、尊敬すべき教師諸氏、どうしてその悪なる者が一切の善なる者から生れることが出来るか、教えて頂きたい。」


9)ひとりのマギ僧が立って言った、「もしあなたがわたしに答えられれば、問題は解決しましょう。


10)われわれはみな悪の存在を認めている。何事にも原因がなければならぬ。もし一位の神が、この悪を造らねば、造った神はどこにありますか。」


11)イエスは言った、「一位の神の造ったものはみな善である。またこの偉大な第一原因と等しく、七つの霊は悉く善である。この創造力あるものの手から来るものは、悉く善である。


12)さて、一切の創造物にはそれぞれ固有の色彩、音調、形態がある。然るに或る音調がそのままでは善であり純であるが、混れば不調和な雑音となる。


13)また或るものは善であり純であるが、混れば不調和なものとなり、いや、有毒なものともなる。人はこれを悪と言います。


14)それで、悪とは善なる色彩、音調、形態などの不調和な混合物です。


15)人間は全智ではありません、しかも自分に、意志がある。人間は力があるから、これを用いて神の善いものを、種々雑多の仕方でまじえ、毎日不調音や悪いものを造る。


16)そしてすべての音調また形態は、善悪を問わず生物となり、悪魔、妖精となり、善悪の霊となる。


17)人間はこのようにして悪魔を造り、恐れて逃げるが、悪魔は大胆となり、人間を追い払い、苦悩の火中にこれを投ずる。


18)悪魔も燃える火も人間の作品であり、また火を消し悪魔を追い払う者も、これを造った者も人間以外にはありません。


19)そう言ってイエスは席を離れたが、ひとりのマギ憎もこれに答える者がなかった。


20)そこで、イエスは群集を離れ、密かな場所に行って祈った。



【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  


SECTION VIII


CHETH


Life and Works of Jesus in Persia



CHAPTER 39


Jesus attends a feast in Persepolis.

Speaks to the people, reviewing the magian philosophy.

Explains the origin of evil. Spends the
night in prayer.



A FEAST in honor of the magian God was being held, and many men were gathered in Persepolis.

2) And on the great day of the feast the ruling magian master said, Within these sacred walls is liberty; whoever wills to speak may speak.

3) And Jesus, standing in the midst of all the people, said,
My brothers, sisters, children of our Father-God:

4) Most blest are you among the sons of men today, because you have such just conceptions of the Holy One and man.

5) Your purity in worship and in life is pleasing unto God; and to your master, Zarathustra, praise is due.

6) Well say you all, There is one God from whose great being there came forth the seven Spirits that created heaven and earth; and manifest unto the sons of men are these great Spirits in the sun, and moon, and stars.

7) But in your sacred books we read that two among these seven are of superior strength; that one of these created all the good; the other one created all that evil is.

8) I pray you, honored masters, tell me how that evil can be born of that which is all good?


9) A magus rose and said,
If you will answer me, your problem will be solved.

10) We all do recognize the fact that evil is. Whatever is, must have a cause, If God, the One, made not this evil, then, where is the God who did?

11) And Jesus said,
Whatever God, the One, has made is good, and like the great first Cause, the seven Spirits all are good, and everything that comes from their creative hands is good.

12) Now, all created things have colors, tones and forms their own; but certain tones, though good and pure themselves, when mixed, produce inharmonies, discordant tones.

13) And certain things, though good and pure, when mixed, produce discordant things, yea, poisonous things, that men call evil things.

14) So evil is the inharmonious blending of the colors, tones, or forms of good.

15) Now, man is not all-wise, and yet has will his own. He has the power, and he uses it, to mix God's good things in a multitude of ways, and every day he makes discordant sounds, and evil things.

16) And every tone and form, be it of good, or ill, becomes a living thing, a demon, sprite, or spirit of a good or vicious kind.

17) Man makes his evil thus; and then becomes afraid of him and flees; his devil is emboldened, follows him away and casts him into torturing fires.

18) The devil and the burning fires are both the works of man, and none can put the fires out and dissipate the evil one, but man who made them both.

19) Then Jesus stood aside, and not a magus answered him.

20) And he departed from the throng and went into a secret place to pray.


【続く】


鳩山総務相の決断と去就、そして、郵政利権の暴露!!

2009-06-05 11:10:24 | Weblog

鳩山総務大臣の『正論』が通るか?!
郵政利権売国派の横車がのさばるか、
国民は注視しなければならない!!



 日本郵政社長人事に纏(まつ)わる鳩山邦夫総務大臣の更迭を求める『正論』に、郵政利権売国派の議員から横車がかまびすしい。



 何で鳩山邦夫総務相が『正論』で、その反対派が『横車』かというと、そんなことは簡単だ。総務相は法律に準じ、反対派は法律に反し、条理に反しているからである。その辺の所は、植草一秀の『知られざる真実』に詳しい。しかも、西川善文社長は、かんぽ疑獄疑惑を経て、刑事告発もされている。のみならず、現在の日本郵政の経営陣はその一派に牛耳られているとしたら、日本郵政浄化の為にならないと考えるのは常套である。


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 それを阻止しようとするのは、明らかに『横車』だ。


 なんとしても阻止しようとするのは、阻止したい理由があると勘ぐるのは当然である。ここは最大限の注視を必要とする。驚くべき事は、日本郵政の現在の経営陣容である。


日本郵政取締役代表執行役社長 西川善文
同専務執行役 横山邦男
同執行役   伊藤和博



日本郵政
執行役副社長  寺阪元之(元スミセイ損保社長)
常務執行役   妹尾良昭(住友銀行、大和証券SMBC)



郵便局
代表取締役社長 寺阪元之(元スミセイ損保社長)
専務執行役   日高信行(住友海上火災)
常務執行役   河村 学(住友生命保険)


ゆうちょ銀行
執行役副社長  福島純夫(住友銀行、大和証券SMBC)
常務執行役   向井理奇(住友信託銀行)
常務執行役   宇野 輝(住友銀行、三井住友カード)
執行役     村島正浩(三井住友銀行)

植草一秀の『知られざる真実』より


 まるで、西川善文現社長の眷族に支配されていることは明らかである。そこには本来郵政関連人材は皆無である。まさしく乗っ取りにあったようなモノである。郵政民営化とは三井住友系列に乗っ取られることを意味しているようである。これはおかしい。明らかにおかしい。


 『かんぽ疑惑』が何故発生したかを、解明する必要がある。その為にも現在の陣容で続投されて出来るわけがないと考えるのは、至極当然である。更迭を求める鳩山総務相の姿勢に正義があるのは、誰の目にも明らかだ。


 こんな当たり前のことが、すんなり支持されないで、『横車』が横行するのは、自民党が腐敗していることを意味する。少なくとも腐敗分子に支配されている。その腐敗分子は、郵政を利権化し、売国(郵政米営化)派の思惑を持つ分子であることは明らかだ。


 その分子の面々を注視しなければならない。選挙で排除しなければならない。国民のためにならない。


【転載開始】

「鳩山総務相、1人で騒いでる」自民党内で批判相次ぐ


2009年6月4日23時7分 asahi.comより


 日本郵政の西川善文社長の更迭を求める鳩山総務相に対し、自民党の4日の派閥総会などで批判が相次いだ。


 麻生派の中馬弘毅座長は「最終的には麻生総理にお任せし、その決断に我々も従っていく」と強調。伊吹派の伊吹文明会長は「人を批判したら国民は拍手喝采するかもしれないが、政権担当能力を付与してくれるほど甘くない」と鳩山氏を批判した。


 民営化推進派の中川秀直元幹事長も記者団に「内閣一体として適切な結論を出していただけるだろう」と述 べ、鳩山氏を牽制(けんせい)。鳩山氏も出席した党代議士会では、小泉チルドレンの中川泰宏衆院議員が「指名委員会は(続投を)決定した。それを内閣が変 えるなら、明日解散し国民の民意を聞く。もしくは1人で騒いでいる鳩山総務相にお辞めいただく」と辞任を要求した。


 日本郵政の社長人事の混迷については、経済界も懸念を強めている。


 経済同友会の桜井正光代表幹事は2日の会見で「社長人事は指名委員会に議論してもらう委員会設置会社方式になっている。それを重んじるのが大事だ」と述べ、人事への過度な政治介入を批判。ある財界首脳も「経営問題のはずが、政争の具になっている」と半ばあきれ顔だ。


 水面下で西川氏の後任探しを進める鳩山総務相は複数の民間企業の元トップなどに打診したが、難航している模様。日本経団連幹部は「この逆風下で社長を引き受けるとしたら、よほどの物好き。後任の推薦を求められても、責任は持てない」と冷ややかだ。【転載終了】



 鳩山総務大臣とは、何者か。? 現代の『徳川直参の勝海舟』か? そうとも見える。ならば、一貫して、『正論』を貫いて欲しい。


 そうして、更迭を断行すると、麻生総理が鳩山総務相を罷免せざるを得ない。決して彼はやめない。やめるべきではないし、やめる必要はない。その時、総理が罷免するかどうかが問われてくる。


 麻生総理が鳩山を罷免する時、自民党は終わる。自民党は総売国派となる。


 もしも、鳩山総務相が、更迭を断念すると、『徳川直参の勝海舟』から、『凡庸の直参』に成り下がる。いずれにしても見物である。


 鳩山・麻生コンビの英断が、郵政健全化を促す。これは間違いない。最後っ屁という、少し言葉は悪いが、勇断を期待したい。