へびのように賢く、はとのように素直であれ

いつの頃か、偽善が世の中に満ちている。偽善は見破らなければならない。へびのように賢く、はとのように素直でありたい。

不思議な少年!! その47の1

2009-06-30 14:03:02 | Weblog

イエス、偶像崇拝を非難し神の助けを語る!!



 偶像崇拝と生ける信仰の違い。


 イエスは一貫して、偶像崇拝の欺瞞を説く。信仰は既に供えられた、手、足を用い、魂に備えられた祭壇に向かって、為すものであると説く。その意味するところは深く、実存的である

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 真の信仰は、実存的であらねば、意味をなさない。又、それこそが生ける神への最大最高の供物(そなえもの)であるという。その言葉は重い。


 しかし、ギリシャの崇高な精神性を称え、真の信仰を打ち立てることを願い、ギリシャを後にする。まことにイエスの配慮は大きい。 



海のあらし。イエス多くの人を救う。アテネ人偶像に祈る。イエス偶像崇拝を非難し神の助けを語る。ギリシャ人との最後の会合。「火星号」にて出航す。


 或る聖日、イエスはアテネの浜辺を歩いていた。あらしが起り、船は海上でおもちゃのように荒浪にもてあそばれていた。水夫も漁夫も海の墓場に葬られ、海辺には溺死者の死体が散らばってていた。


 イエスは休むひまなく全力を尽して溺れかかっている人々を救い上げ、幾度も死にかかった人々を生き返らせた。


 さて、そこの海岸には、海を支配すると思われている神々を祭った神聖な祭壇があった。そして、男も女も溺れんとする人々の悲鳴を構わずに、祭壇に押し寄せて神々に救いを求めていた。


 やっと嵐は止んだ。海は静まり、人々は再び正気に立ち帰って来たので、イエスは言った、


 「あなたがた、木造の神々をおがむ人々よ、あなたがたの気狂わしい祈祷で、この烈しい嵐がすこしでもよわくなった か。絵に描いた剣や冠で飾った、この見すぼらしい雨ざらしの神々の力はどこにあるか。こんな小さな家にやどる神はとび狂う一匹の蝿さえおさえないだろう に、どうして嵐の神々をおさえつけられるなんて、誰が思いつくか。



 目に見えぬ世界の大きな力は、人々が全力を出し尽すまでは、救いの手を下さない。人間が全力を串し尽した時になっで、初めて救ってくれる。あなたがたが社のまわりで、もだえながら祈っていて、助ければ助かった者まで、おめおめ死なしてしまった。


 救いの神はあなたがたの魂の中にあって、あなたがたの脚や腕や手を使って現われる。 


 力は決して怠慢から出て来ない。誰かが来て自分の荷物を背負い、或は自分のなすべき仕事を手伝ってくれるのを待っていては、力は出て来ない。


 しかし、全力を尽して自分の荷物を背負って仕事をすれば、あなたがたは神のみ前にその喜び給う供物を捧げたのだ。その時こそ、聖なるお方はあなたがたの燃えている供物(そなえもの)の火に深き気息(いき)を吹きかけ、高く焔を揚げ、あなたがたの魂に光明、気力、奉仕の力を満たしてくれる。


 どんなものを神に捧げるにしても、一番ききめのある祈祷は、救助を要する人々を救い出すことだ。あなたがたが人のためにしたことを、神はあなたがたのためにやって下さるから。


 こうして神は助け給います。」


 ギリシャの仕事が終わった。イエスは南方エジプトに行かねばならない。アポロは国中の最高の教師たちや、種々の仕事に従事している多くの人々と共に、海岸でヘブライ聖者の船出を見送った。


 その時、イエスは言った、「人の子はこれまで多くの国々に行き、種々異なった神々の神殿に立ち、あまたの国民、色 々な民族や言語に向って、善意と地上平和の福音を伝え、またこころよく多くの家庭に迎えられました。しかし、ギリシャはそのなかで最上の主人(ホスト)で ありました。


 ギリシャ思想の雰囲気、哲学の深さ、私心なき向上心の高さは、すぐれて人間の自由と権利のためのチャンピオンたるに適(ふさわ)しいものでした。


 不幸な戦争はギリシャを屈服させた。これは肉と骨と智力をたのみ、国民の力の本源なる霊なる生命を忘れさせたからです。しかしギリシャはいつまでも、外国の王の臣下として、暗い世界にいない。


 ギリシャの方々よ、頭を挙げなさい。ギリシャは聖気のエーテルを吸い、地上の霊力の本源となる時代が来るだろう。しかし、神があなたがたの楯(たて)、あなたがたの円盾(まるたて)、あなたがたの力の塔でなければならない。」


 それからイエスは「左様なら」と告別の言葉を言った。アポロは手を挙げて無言の祝福を捧げ、人々は泣いた。ヘブライ聖者は、クリートの船「火星(マース)号」に乗ってギリシャの港を出帆した。



【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】

             

             第十部 ギリシャでのイエスの生活と行動  


第四十六章 海のあらし。イエス多くの人を救う。アテネ人偶像に祈る。イエス偶像崇拝を非難し神の助けを語る。ギリシャ人との最後の会合。「火星号」にて出航す。


1)或る聖日、イエスはアテネの浜辺を歩いていた。


2)あらしが起り、船は海上でおもちゃのように荒浪にもてあそばれていた。


3)水夫も漁夫も海の墓場に葬られ、海辺には溺死者の死体が散らばってていた。


4)イエスは休むひまなく全力を尽して溺れかかっている人々を救い上げ、幾度も死にかかった人々を生き返らせた。


5)さて、そこの海岸には、海を支配すると思われている神々を祭った神聖な祭壇があった。


6)そして、男も女も溺れんとする人々の悲鳴を構わずに、祭壇に押し寄せて神々に救いを求めていた。


7)やっと嵐は止んだ。海は静まり、人々は再び正気に立ち帰って来たので、イエスは言った、

→47の2続く


不思議な少年!! その47の2

2009-06-30 14:02:44 | Weblog
→47の1より続き

8)「あなたがた、木造の神々をおがむ人々よ、あなたがたの気狂わしい祈祷で、この烈しい嵐がすこしでもよわくなったか。


9)絵に描いた剣や冠で飾った、この見すぼらしい雨ざらしの神々の力はどこにあるか。


10)こんな小さな家にやどる神はとび狂う一匹の蝿さえおさえないだろうに、どうして嵐の神々をおさえつけられるなんて、誰が思いつくか。


11)目に見えぬ世界の大きな力は、人々が全力を出し尽すまでは、救いの手を下さない。人間が全力を串し尽した時になっで、、初めて救ってくれる。


12)あなたがたが社のまわりで、もだえながら祈っていて、助ければ助かった者まで、おめおめ死なしてしまった。


13)救いの神はあなたがたの魂の中にあって、あなたがたの脚や腕や手を使って現われる。


14)力は決して怠慢から出て来ない。誰かが来て自分の荷物を背負い、或は自分のなすべき仕事を手伝ってくれるのを待っていては、力は出て来ない。


15)しかし、全力を尽して自分の荷物を背負って仕事をすれば、あなたがたは神のみ前にその喜び給う供物を捧げたのだ。


16)その時こそ、聖なるお方はあなたがたの燃えている供物(そなえもの)の火に深き気息(いき)を吹きかけ、高く焔を揚げ、あなたがたの魂に光明、気力、奉仕の力を満たしてくれる。


17)どんなものを神に捧げるにしても、一番ききめのある祈祷は、救助を要する人々を救い出すことだ。あなたがたが人のためにしたことを、神はあなたがたのためにやって下さるから。


18)こうして神は助け給います。


19)ギリシャの仕事が終わった。イエスは南方エジプトに行かねばならない。アポロは国中の最高の教師たちや、種々の仕事に従事している多くの人々と共に、海岸でヘブライ聖者の船出を見送った。その時、イエスは言った、


20)「人の子はこれまで多くの国々に行き、種々異なった神々の神殿に立ち、あまたの国民、色々な民族や言語に向って、善意と地上平和の福音を伝え、


21)またこころよく多くの家庭に迎えられました。しかし、ギリシャはそのなかで最上の主人(ホスト)でありました。


22)ギリシャ思想の雰囲気、哲学の深さ、私心なき向上心の高さは、すぐれて人間の自由と権利のためのチャンピオンたるに適(ふさわ)しいものでした。


23)不幸な戦争はギリシャを屈服させた。これは肉と骨と智力をたのみ、国民の力の本源なる霊なる生命を忘れさせたからです。


24)しかしギリシャはいつまでも、外国の王の臣下として、暗い世界にいない。


25)ギリシャの方々よ、頭を挙げなさい。ギリシャは聖気のエーテルを吸い、地上の霊力の本源となる時代が来るだろう。


26)しかし、神があなたがたの楯(たて)、あなたがたの円盾(まるたて)、あなたがたの力の塔でなければならない。」


27)それからイエスは「左様なら」と告別の言葉を言った。アポロは手を挙げて無言の祝福を捧げ、人々は泣いた。


28)ヘブライ聖者は、クリートの船「火星(マース)号」に乗ってギリシャの港を出帆した。



【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  


SECTION X


JOD


Life and Works of Jesus in Greece


CHAPTER 46

A storm on the sea. Jesus rescues many drowning men.
The Athenians pray to idols. Jesus
rebukes their idolatry and tells how God helps.
His last meeting with the Greeks. Sails
on the vessel Mars.



IT was a holy day and Jesus walked upon the Athens beach.

2) A storm was on and ships were being tossed about like toys upon the bosom of the sea.

3) The sailors and the fishermen were going down to watery graves; the shores were strewn with bodies of the dead.

4) And Jesus halted not, but with a mighty power he rescued many a helpless one, oft bringing back to life the seeming dead.

5) Now, on these shores were altars sacred to the gods supposed to rule the seas.

6) And men and women, heedless of the cries of drowning men were crowding all about these altars calling on their gods for help.

7) At length the storm was done, and all the sea was calm, and men could think again; and Jesus said,

8) You worshippers of wooden gods, how has the fury of this storm been lessened by your frantic prayers?

9) Where is the strength of these poor, weather-beaten gods with painted swords and crowns?

10) A god that could abide in such a little house could hardly hold a frantic fly, and who could hope that he could hold at bay the Lords of winds and waves?


11) The mighty powers of worlds unseen do not give forth their help till men have done their best; they only help when men can do no more.

12) And you have agonized and prayed around these shrines, and let men sink to death who might have been, by your assistance, saved.

13) The God that saves dwells in your souls, and manifests by making use of your own feet, and legs, and arms, and hands.

14) Strength never comes through idleness; nor through a waiting for another one to bear your loads, or do the work that you are called to do.

15) But when you do your best to bear your loads, and do your work, you offer unto God a sacrifice well pleasing in his sight.

16) And then the Holy One breathes deep upon your glowing sacrificial coals, and makes them blaze aloft to fill your souls with light, and strength and helpfulness.

17) The most efficient prayer that men can offer to a god of any kind is helpfulness to those in need of help; for what you do for other men the Holy
One will do for you.

18) And thus God helps.

19) His work in Greece was done, and Jesus must go on his way to Egypt in the South. Apollo, with the highest masters of the land and many people from the varied walks of life, stood on the shore to see the Hebrew sage depart; and Jesus said,

20) The son of man has been in many lands; has stood in temples of a multitude of foreign gods; has preached the gospel of good will and peace on earth to many people, tribes and tongues;

21) Has been received with favor in a multitude of homes; but Greece is, of them all, the royal host.

22) The breadth of Grecian thought; the depth of her philosophy; the height of her unselfish aspirations have well fitted her to be the champion of the cause of human liberty and right.

23) The fates of war have subjugated Greece, because she trusted in the strength of flesh, and bone and intellect, forgetful of the spirit-life that binds a nation to its source of power.

24) But Greece will not forever sit within the darkness of the shadow land as vassal of a foreign king.

25) Lift up your heads, you men of Greece; the time will come when Greece will breathe the ethers of the Holy Breath, and be a mainspring of the spirit power of earth.

26) But God must be your shield, your buckler, and your tower of strength.

27) And then he said,
Farewell.
Apollo raised his hand in silent benediction, and the people wept.

28) Upon the Cretan vessel, Mars, the Hebrew sage sailed from the Grecian port.

【続く】