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最近ブログでアップした6歳児と行った鎌倉散策で、由比ヶ浜を歩いていた時に、拾った綺麗な貝殻や石の中で、ちょっと気になる石を取り上げ、今日は綴りたいと思います。
まず、下の画像をご覧ください。拾った石には、ご覧の通り穴がいっぱいあいています。「点滴石を穿つ」という諺があります。「雨垂れ石を穿つ」とも言いますが、どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか成果が得られるということのたとえとして使われます。
この石は、そうした自然現象でできた穴とは思えません。生痕化石だろうか?・・・もしそうだとしたら、貴重な石だな。そんなことを海岸を散歩しながら、6歳児に話しました。
帰宅後、石に穴が見られる化石をネットで調べると、何とこの石は化石ではなく、ある種の貝が穴をあけた石であることが判明。その貝の名は、カモメガイと言い、以下のような特徴があります。
【カモメガイ】
北海道南部から九州の潮間帯の泥岩など、比較的柔らかい岩の中に生息。貝から出した足を岩に吸着させ、ヤスリ状になっている貝殻の前側で、貝殻を開閉させながら穴を開け奥へ掘り進んでいく。3年で5~6cm程に成長し、その成長に合わせて、穴を大きくしていく。さらに、穴の内側をツルツルに削り、呼吸の開閉運動をする際に自分の殼を傷つけないようにする。また、生物発光の基本原理の発見のきっかけとなったのが同種で、外套膜から青く発光する粘液を外に分泌して光る。岩の中から採取しにくく、味もよくないため食用としては扱われない。
上の画像をよく見ると、石の穴の中に小さな白っぽい貝殻が挟まっているのがご覧いただけると思います。それがカモメガイであると考えられます。全長10cmにも満たない小さな石の小さな穴の中に、この貝の一生を包み込む世界があります。
石と言っても、硬い火成岩などではなく、この石は比較的柔らかな堆積岩の泥岩だと思われます。それでも小さな貝が、頑張ってその石に穴をあけて、その中を住みかとするなど、奇想天外な話です。相当小さな穴もあるので、稚貝も努力して穴をあけているようです。不思議な生態を持つ貝ですが、石に穴をあけるという努力以上の報労があってこその所作なのでしょう。
ところで、海岸を歩いていると、貝や海藻など海に生息する生物以上に、人間の生活で生産されたガラス容器や陶磁器のかけらなどが多いのに驚かされます。夏は海水浴場になる海岸であるにも拘らず、この有り様か。流木や人為的木片は、遥か彼方から流れ着いた物も多く含まれることでしょう。けれども、ガラスや陶磁器などの投棄は、近隣で行われたもので、論外の行為です!
上の画像のように、この石の裏側を縦方向に見ると、何か人の顔のように見えませんか。小さな子どもは、空に浮かぶ雲や、こうした石にも、想像力豊かに様々な姿が見えてくるようです。
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私は地学を全く勉強したことがありませんでした。グランドキャニオンやブライスキャニオン、モニュメントバレーなど、映画のシーンを見たかったので行ったのです。現地の日本人運転手は数か月ほど前日本の先生方の一行を案内したと言っていました。岩を見るのが三度の飯より好きだったとも。
アルプスやアジアの旅行も地学の知識があれば楽しいでしょうね。6歳児さんはきっと世界の旅が好きになりますよ。大丈夫ですか、やばいでしょう。(笑)
ちょっと前のことですが、上野の科学博物館に6歳児と行った時、お土産に35個の小さな鉱物が入ったコレクションを買いました。その鉱物が採れた国を、付属の世界地図で調べることができるようになっています。
鉱物の種類もそうですが、山に出かけると、鳥の鳴き声で、その鳥の名が分かったら、さぞ楽しいだろうと思うことがあります。今年は、山登りの時は、注意して調べてみようと思っています。
先日は、鈴木さんと懇談する機会がありました。