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子どもは、この世に生まれて、おぼろげながら自分の周囲が見え始めると、急速に心の世界に広がりが感じられるようになります。
それは宇宙の始まりが微細な一点から始まり、ビッグパンによって猛烈なスピードで無限ともいえる広さの宇宙が形成されたことを連想させるほどの進歩だとも言えます。
「それ、取ってくれるかな。」
2歳半の幼児の目の前にあるその子の所有物を指差しながら、私は言いました。
しかし、目の前にある物がまったく目に入らないらしく、もう一度指差しながら「それ、取ってくれる!」と再度私は頼んでみました。
すると、初めと同じく頼んだものからあえて目を逸らせて、別なものを持って来ようとします。
この子は、自分の所有物を私に取られると勘違いして、目の前に実在する物を無い物として処理しようとしていることに、私は気付きました。
極めて幼稚な行動ですが、それでも2歳児ともなると、直球だけではなく変化球も投げることができるようになるのだと、感心しました。
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幼児は、他の子どもが遊んでいることに、強い関心を示します。
目を大きく見開いて、時に口を半開きにして、幼児は夢中で他の子どもたちのやっていることを観察します。
そして、観察している子どもと同じことを、見よう見真似で始めます。
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何の変哲も無い落ちている枝を、目に付き刺さるかと心配するほど間近に見つめる幼児。
好奇心を伴う幼児の行動は、周囲の大人にとって時にハラハラさせられることも多く、どこでストップをかけるべきか迷うことも稀ではありません。
大人の目線では危険に感じる行為さえ、事の前後の判断がまだ的確でない幼児は、実行に移します。
特に男の子は、危険と安全の狭間にある魅力的な領域で、遊ぶことが好きなようです。
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幼児は、公園や運動場の遊具に夢中になります。
ちょっと自分にとって冒険を伴いチャレンジに値する遊具に夢中になる傾向があります。
そしてある程度その遊具が軽くできるようになると、自然とその遊具での遊びを終了し、新たな冒険に着手します。
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幼児向きのローラー滑り台を、始めは手を引かれてお尻で滑りました。
次に、一人でお尻で滑り、背中で仰向けに滑り、次第にその滑り方をレベルアップさせます。
そして、ちょっと大きい子どもが頭を下に腹ばいになって滑っているのを見ると、いわばスーパーマンが飛ぶスタイルになりますが、それをまねして滑り方のグレードをアップさせます。
ある時、頭を下に仰向けに滑ったことがありました。
すごい滑り方をするぞっと思ったのですが、頭を下に腹ばいになって滑る滑り方を習得した直後だったので、本人は勘違いしてそのような滑り方をしたことが、後から判りました。
なぜなら、その時以来その滑り方を披露することが無かったからです。
たぶん、頭を下に仰向けに滑る方法は、幼児にとって、いや大人にとっても、難度の高いすべり方だと思います。
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子どもは、木に登ることも好きです。
樹上生活の体験のある先祖の血を引いているせいか、木登りにかなり興味を示します。
2歳半の幼児は木登りができませんので、ある程度の高さで幹が二股に分かれたような木に持ち上げて、枝に座らせ木に掴まらせると、怖いのと好奇心とが混ざったような表情を見せます。
子どもは、様々な体験を通して、知識を習得し、自分ができることを理解し、それを踏まえて前進しようとします。
その好奇心や知識欲は、あたかも吸い取り紙が水を吸収するのに似ています。
「人間は環境の動物である」と言う定義に従えば、それぞれの子どもが吸収する知識や感情は、置かれた環境によって、かなり異なっていると考えられます。
健全に子どもが育つ環境作りは、親や周囲の大人の責任であり、世の中全体が十分配慮して行っていく責務があります。