ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

スタレビ「楽園音楽祭2021」@大阪城音楽堂。

2021-08-07 19:17:15 | No Music,No Life.

我が愛してやまないバンド、スターダスト・レビューが今年も恒例の野外ライブツアー「楽園音楽祭」を大阪城音楽堂で開催してくれたので、駆けつけた。
去年はコロナ禍でほぼライブが出来ず、夏も日比谷野外音楽堂のライブを同時配信で観ただけだったが、去年より格段にcovid-19の感染が拡がっているなかでも今年はメンバーとスタッフが懸命の努力で開催にこぎつけて下さった。
その思いに応えるためにも、行かないという選択肢はないのである。

今年の楽園音楽祭はデビュー40周年記念として「Singles/62」というサブタイトルが付いている。すなわち過去シングルとして発表された62曲の中から厳選してセットリストが組まれている。
5月の配信ライブでシングル曲の人気投票を行い、上位20曲を演奏した流れである。

ファン歴ほぼ35年の私はもちろん全曲知っており、これから行かれる方も多いので一切のネタバレは避けるが、もうそのほとんどが
「えっ?コレってシングルになってたの?」
と、演奏されてから驚く曲ばかりなのだ(笑)。
以前、スタレビは
「アルバムが売れた枚数と同じ数のお客さんがライブに来るバンド」
と語られた事があった。
リーダーの根本氏は
「だったらもっとアルバム売れよ、という話なんですが…」
と自虐を込めて語っていたが、それほどまでにアルバムのクオリティが高い。
ファンはアルバムが出ると必ず買って聴き、ライブに足を運ぶというルーティンをずっと繰り返しているのだが、それだけファンもアルバムを大切にしているだけにその曲がシングルになったかどうかは、いい意味で全くこだわりがない。
もちろんシングルになるまでには、CMやドラマのタイアップを取り付けたスタッフの涙ぐましい努力があるのも理解出来る。実際、拡張期にあった1986〜90年頃はアニメのテーマやらコンタクトレンズ、タイヤ、ソフトドリンク、化粧品などものすごい勢いでタイアップが付いたのだが、我々ファンはそこに一抹の不安を抱いたものだ。
「そこまでして本当に売れてしまったら、オレたちのスタレビじゃなくなってしまう…」
という危機感を抱いたファンは、少なくないのではと思う。
ファンも、おそらくメンバーも
「ヒット曲がないのに、これだけやれてるのがスタレビの強み」
と思っているだけに、シングルヒットの無さは逆に誇りだったのだ。

アルバム曲のクオリティが高いだけに今までのライブは基本的にアルバム曲中心のセットリストで充分組めたのだが、逆に今日のように「シングルしばり」などというテーマでなければおそらく二度と浮上する事はないだろう、という曲を今回は次から次と演ってくれるのがたまらない。
今回はひとまずフルキャパで券売されたが、このようなご時世ゆえ敬遠したファンも多いのか、後列は空きが目立っており明日も当日券は売られる。
このようなコンセプトでないと、おそらく二度と聴けない?曲もあるので、時間に余裕のある関西のファンは是非足をお運びいただきたいものだ。

しかしマスク着用で声を出せないだけに、ブラックペッパーを歌えないのはつらかった(笑)…