goo blog サービス終了のお知らせ 

ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

大阪万博、大丈夫か?

2018-11-24 21:00:00 | 思うこと

(写真は、LINE NEWSより引用)

2025年の万博は、大阪で開催されることが今日未明に決定した。
私は、大阪での開催に賛成でも反対でもない。
敢えて言えば、憂慮している。

憂慮する理由は、その計画があまりにも楽観的すぎるからである。
会場建設費は、1,247億円と試算される。
これは国、自治体(大阪府・市)、経済界の3者が均等に分担。416億円ずつだと云う。
しかし、2005年の愛知万博の時は経済界は230億しか集める事が出来なかった。
あの世界一企業・トヨタを擁する愛知県ですらそうなのだ。
大阪発祥の企業も、本社機能が次々と東京に移ってしまっているなかで果たしてどれだけのカネ集めが出来るのか?

まして大阪府も大阪市も、巨額の赤字を抱えている。一説には市と府を合わせ10兆円とも云われる(諸説あります)。
そんな中で、この負担をまかないかつ府市の財政を圧迫せずに済むのだろうか?
大阪のハコモノは、ATC・WTC・フェスティバルゲート・オーク200・クリスタ長堀などやる事なす事スベッてきた歴史があるのだ。
会場となる夢洲までは、地下鉄中央線を延伸してアクセスをまかなうそうだが輸送力に問題はないのか。
朝夕の中央線の混雑はかなりひどいが、そこに万博来場者が乗れる余地はあるのか?

「大阪経済の起爆剤」
として万博を期待する声は大きいが、何をもって大阪経済が元気になったと言えるのか。
万博によってもたらされる経済効果はインフラ・宿泊・飲食ぐらいで、今のインバウンド(外国人旅行客)による活性化と変わりない。
そのインバウンドがもたらす経済効果は、一部の人に限られている。
早い話が、東大阪の町工場に大企業からの発注がバンバン来るような状況を作らないと、大阪経済の活性化にはならないのだ。
しかも、インバウンドは継続的に効果をもたらしているが万博はたった半年だ。

来場者予測は、2800万人としている。
あれだけ連日超満員のユニバーサル・スタジオ・ジャパンですら、大阪環状線と阪神高速のフル稼働で年間1500万人。半年で割れば750万人だ。
あの人工島に、輸送力の脆弱な地下鉄中央線とわずかな一般道だけでUSJの4倍近い人を集められるのだろうか。

また、閉会後の夢洲の利用法も疑問が残る。
2005年の愛知万博の跡地は、活性化されただろうか。

何ひとつ楽観的な要素がなく、不安ばかりが募る大阪万博に、私は憂慮の念しか持てないのである…


さて明日の競馬はジャパンカップ。
もうここはアーモンドアイだろう。3冠牝馬が53kgで出られるなんて、裸同然だ。
相手は秋天で競馬にならなかったスワーヴリチャード、前走で完全復活を予感させたサトノダイヤモンド、ディフェンディングチャンピオンのシュヴァルグラン、菊花賞制覇後も堅実に走るキセキまで。