歌手の西城秀樹さんが、急性心不全のため亡くなった。まだ63歳という若さである。
私も50になり、これまでも多くの有名人の訃報に接してきたが、この衝撃はとても言葉に表せない。
我々の世代は、女性ならキャンディーズ・ピンクレディー・山口百恵。男性なら西城さん・郷ひろみ・野口五郎のいわゆる「新御三家」がやはりアイドルだった。
「YOUNG MAN」「傷だらけのローラ」「激しい恋」など数々のヒット曲はもちろん、「寺内貫太郎一家」などのドラマ、さらに「ハウスバーモントカレー」などのCMと、とにかく顔を見ない日、声を聞かない日はなかったと言っても過言ではない。
さらに2003年、2011年と2度脳梗塞に倒れ、右半身と言葉に障害が残りながらも懸命のリハビリで、元気な姿を見せてくれていた。
細身の男前でスラリと脚が長く、アクションもキレがあり、もちろん歌唱力も高い。
数多くのヒット曲に恵まれ、各方面で大成功を収めた、まさに昭和を代表する歌手・アイドルである。
当時小学生だった我々には、こんなオトナになれればいいなという憧れの要素を全て集めたようなアイドルが、西城秀樹さんだった。
全ての青少年の憧れを集め、人生を全力で駆け抜け、急ぎ過ぎたのだろうか。
「美男薄命」という言葉はないが、敢えて表現するならそうとしか言いようがない。合掌…