競馬 変わる傾向と変わらない鉄則

前週までの馬券圏内馬の血統や馬番を集計し、次週を推理します

東京競馬最終週 攻略の糸口 芝編

2013-06-21 21:24:17 | 東京競馬

今回は芝編です。先週からDコースになって2週目。馬場状態は重、又は稍重から始まって、徐々に乾いていくものと思われます。

芝・ダート共に、馬がたくさん走る内ラチ側から乾いていきます。ダートはそれによって、乾いてパワーが必要になってくる内よりも脚抜きがいいままの外を走る馬が有利になってきます。ダートの雨上がりはアウト有利。これはダート編で書いたほうが良かったかな?前回D1300mのところで、マークポイントを少しずつ外枠へ動かしていくと書きましたが、ザックリと言えばそういうことです。

一方の芝コースは、当然早く乾く内を通った方が有利です。芝の雨上がりはイン・前有利。それを踏まえて以下をご覧下さい。

芝1400m A~Cコースはフルゲート18頭、Dコースはフルゲート16頭。

フルゲート戦のみを抽出し、時系列に並べ替えて表示

Aコース、フルゲート戦

⇓Bコース、フルゲート戦

⇓Cコース、フルゲート戦

人気平均馬番を見ると、Aコース9.8⇒Bコース7.4⇒Cコース7.2。内有利の傾向に動いているのが分かります。『芝の雨上がりはイン・前有利』との相乗効果で、さらに内枠優勢になるのではないかと。Dコースのフルゲートは16頭立てですから、『16~13』番の外枠4頭はどんなに人気でも強引に切るとういう戦術も使えるかもしれません。

もっとも、土曜には1R芝1600m、5R1400m、6R1800mが組まれているので、その結果を見てから判断しても遅くはないと思いますが。


芝1600m

A~Cコースはフルゲート18頭&17頭立て、Dコースはフルゲート16頭&15頭立て戦を抽出し、時系列に並べ替えて表示。

Aコース

⇓Bコース

⇓Cコース

⇓Dコース

一見すると、Cコースでの外枠の馬券率が突出して見えますが、穴馬平均馬番はAコース10.4⇒Bコース13.0⇒Cコース10.1。人気馬の複勝圏率もA&Bコース共に『12~9』番が1位ですから、今開催は一貫して『12~9』番辺りが有利な状況であったと言えます。

それが、Dコースに代わった先週の結果を見ると、穴馬平均馬番7.0ですから内枠にシフトしつつあると言えるのではないでしょうか。

『12~9』番辺りをケアしつつも、もう少し内寄りの枠から好位に取り付ける馬を探すというスタンスでいきたいと思います。


芝1800m

A~Cコースはフルゲート18頭&17頭立て、Dコースはフルゲート16頭&15頭立て戦を抽出し、時系列に並べ替えて表示。

Aコース

⇓Bコース

⇓Cコース

⇓Dコース

まず馬番考察から見ると、Cコース人気馬平均馬番7.5、穴馬平均馬番8.8が、Dコースになってそれぞれ7.0ですから、芝1800mでも内寄りにシフトしてきていると考えていいだろうと思います。

血統面から見ると、種牡馬失格の烙印を押されかねない状況だったメイショウサムソン産駒が、ここへ来て未勝利、500万下クラスではそこそこ馬券に絡むようになってきています。ここでも4度名前が登場しますが、その内3度が重馬場。オペラハウスの正統派後継種牡馬という印象を受けます。いずれ大物の誕生があるかも知れません。


芝2000m

A~Cコースはフルゲート18頭、Dコースはフルゲート14頭立て。全レースを時系列に並べ替えて表示。

今週末に行われる芝2000mは、日曜8R12頭立ての1鞍だけですので、参考程度に載せておきます。

『東京芝2000mは内有利』は定番の格言なので、ある程度競馬歴のある方なら必ず目にしたことがあるだろうし、天皇賞秋を予想する際には新聞に踊りまくる文言です。数ある格言の中でもその有効性は高く、変わらない鉄則のひとつです。

では具体的に、1番から何番までが有利で何番から18番までが不利なのでしょうか。答えを探し求めてネットを彷徨ったり、書籍を立ち読みしまくった方はいないでしょうか。

答えは12番と13番です。ここに大きな境界線があります。2010年以降の3年半で芝2000m戦のフルゲート18頭及び17頭立てのレースにおいて、13番より外枠から馬券になった穴馬(6番人気以下)は上表のマイネグラディウスを含め2頭のみ。その共通項はBコース良馬場で行われた未勝利戦ということが挙げられます。他には2頭ともマイネル軍団の馬だという・・・まぁ、これは偶然でしょうがw 少なくとも、実力差が未勝利戦よりもグッと縮まる500万下条件以上では、13番より外枠から馬券になった穴馬はいません。

日曜のレースは12頭立てなので全く参考になりませんが、秋の東京開催へ向けて、『東京芝2000mは内有利』とセットでインプットしておけば、きっと役に立つはずです。


東京競馬最終週 攻略の糸口 ダート編

2013-06-21 00:15:07 | 東京競馬

宝塚記念は、オルフェーヴルの離脱が痛いですが、どの馬が強いのかというスポーツ観戦的な関心から見れば、近年稀に見るレースでしょう。しかし馬券的見地から回収率を考えると、どう考えても勝負するレースではありません。好きな馬の単勝を買って応援に徹する程度にしておきます。

そこで今週は、10週間のロングラン開催で行われた東京競馬の最終週に向けての攻略の糸口を探っていきたいと思います。

芝は重、ダートは不良馬場くらいから徐々に乾いていくと見ていいでしょうか。となると、知れ渡っている格言とは逆の傾向が現れるコースもありますので、春競馬のラスト週を笑って締めたいと思います。

長くなりそうですので、芝・ダート2回に分けてエントリーします。

まずはダート編です。今開催を一言で要約すると、時計はそこそこ出るのにサンデー系が苦戦している、と。そこを踏まえながら、下記のデータをご覧下さい。

ダート1300m。今開催の全レースを時系列で並べています。

サンデー系だけでなく、東京D1300mを得意とするタイキシャトル&メイショウボーラー親子の産駒も苦戦しています。中山D1200mよりもダート短距離戦ぽい父系統が並んでいます。

穴馬(6番人気以下)に絞り込むと、

軸も穴馬もミスプロ系からでいいでしょう。人気になってもサンデー系やヘイロー系は疑って掛かるべき。

また、アルデバランⅡ産駒は不良馬場の鬼っ子ではないかと見ています。まだ産駒数は多くありませんが、ダート短距離戦で馬場が渋ったら注目して損はないと思います。

右表から。良~不良馬場通算で見ると、『12~9』番から10頭の人気馬(5番人気以内)中6頭が馬券に絡み、その複勝率60%と抜けた成績を残していますが、始めに述べたように今週末は不良馬場から徐々に乾いていくだろうと見ています。となると、土曜3Rはより内枠の『1~6』番辺り、馬場が乾く日曜7Rは少し外へ揺れて『4~10』番辺りの人気馬がマークポイントになります。

その根拠は?と言われると、今は経験からとしか答えられないのですがw、いずれ特別な傾向が出現した時にD1300m特集を組む機会があると思いますので、その時にでも。


ダート1400m

穴馬で絞り込むと

東京競馬場で行われるレースの中で、年間を通して最も固い決着が多く、且つ最も枠の有利不利が少ないコースです。今開催では良馬場で『12~9』番が不振でしたが、来週は無視していいでしょう。

軸馬は過去の東京D1400m持ち時計が最速の馬から順番に見極めて選ぶという、シンプルな戦術が通用します。

先週のように馬場が渋っているという前提で穴馬を絞り込むと、まずノーザンダンサー系からはヴァイスリージェント系のみ。フレンチデピュティ~クロフネ親子を中心とする系統です。

もう一つは、ロベルト系です。先週はロベルト系から3頭が出走し、すべて人気薄にも関わらず全頭が馬券に絡みました。ブライアンズタイム、シンボリクリスエスなど出走頭数の多い産駒はもちろんですが、狙いはタニノギムレット産駒。東京D1400m及び1600mで不良馬場になったら、常に注意を払う必要があります。

6/15 2R D1400m 重馬場

6/16 4R D1400m 不良馬場

それと、500万~1600万下条件でのボールドルーラー系にも注目です。これは今開催に限らず、年間を通してすべての馬場状態で通用します。新馬や未勝利戦では、道中の緩やかなペースから直線での瞬発力勝負になり一歩及ばず、OP以上では早い時計に壁があるので、まさにピンポイントで狙える系統です。


ダート1600m

穴馬で絞り込むと

東京D1600mは、全場すべてのダートコースの中で最もサンデー系が活躍するコースです。しかし先週の結果を見ると、のいい馬場になったにも関わらず、サンデー系が苦戦しています。同様にキングカメハメハ産駒も、渋った馬場とそこから回復してきた4/27&28のみ。5月以降の良馬場では、キンカメ産駒は1頭も馬券に絡めていません。ここが今開催の大きな特徴です。

では血統的に狙える種牡馬はというと、ここでも先週タニノギムレット産駒が2頭絡みました。まずはロベルト系の取捨が大切になってくるでしょう。

次に馬番考察ですが、右表良馬場を見ると、格言通りに外枠有利な傾向が現れています。が、稍重馬場以降はどうでしょう。人気平均馬番は、良9.2ー稍重9.0ー重8.8ー不良7.7。馬場が悪くなればなるほど内枠に揺れていきます。

1日12レースの内、半数はダートコースで行われます。毎週のように傾向を確認しなければならない芝コースより、遥かにダートコースの方が勝負しやすいと私は考えています。ダートを制すものが競馬を制す。参考になればと思います。