今回は芝編です。先週からDコースになって2週目。馬場状態は重、又は稍重から始まって、徐々に乾いていくものと思われます。
芝・ダート共に、馬がたくさん走る内ラチ側から乾いていきます。ダートはそれによって、乾いてパワーが必要になってくる内よりも脚抜きがいいままの外を走る馬が有利になってきます。ダートの雨上がりはアウト有利。これはダート編で書いたほうが良かったかな?前回D1300mのところで、マークポイントを少しずつ外枠へ動かしていくと書きましたが、ザックリと言えばそういうことです。
一方の芝コースは、当然早く乾く内を通った方が有利です。芝の雨上がりはイン・前有利。それを踏まえて以下をご覧下さい。
芝1400m A~Cコースはフルゲート18頭、Dコースはフルゲート16頭。
フルゲート戦のみを抽出し、時系列に並べ替えて表示
Aコース、フルゲート戦
⇓Bコース、フルゲート戦
⇓Cコース、フルゲート戦
人気平均馬番を見ると、Aコース9.8⇒Bコース7.4⇒Cコース7.2。内有利の傾向に動いているのが分かります。『芝の雨上がりはイン・前有利』との相乗効果で、さらに内枠優勢になるのではないかと。Dコースのフルゲートは16頭立てですから、『16~13』番の外枠4頭はどんなに人気でも強引に切るとういう戦術も使えるかもしれません。
もっとも、土曜には1R芝1600m、5R1400m、6R1800mが組まれているので、その結果を見てから判断しても遅くはないと思いますが。
芝1600m
A~Cコースはフルゲート18頭&17頭立て、Dコースはフルゲート16頭&15頭立て戦を抽出し、時系列に並べ替えて表示。
Aコース
⇓Bコース
⇓Cコース
⇓Dコース
一見すると、Cコースでの外枠の馬券率が突出して見えますが、穴馬平均馬番はAコース10.4⇒Bコース13.0⇒Cコース10.1。人気馬の複勝圏率もA&Bコース共に『12~9』番が1位ですから、今開催は一貫して『12~9』番辺りが有利な状況であったと言えます。
それが、Dコースに代わった先週の結果を見ると、穴馬平均馬番7.0ですから内枠にシフトしつつあると言えるのではないでしょうか。
『12~9』番辺りをケアしつつも、もう少し内寄りの枠から好位に取り付ける馬を探すというスタンスでいきたいと思います。
芝1800m
A~Cコースはフルゲート18頭&17頭立て、Dコースはフルゲート16頭&15頭立て戦を抽出し、時系列に並べ替えて表示。
Aコース
⇓Bコース
⇓Cコース
⇓Dコース
まず馬番考察から見ると、Cコース人気馬平均馬番7.5、穴馬平均馬番8.8が、Dコースになってそれぞれ7.0ですから、芝1800mでも内寄りにシフトしてきていると考えていいだろうと思います。
血統面から見ると、種牡馬失格の烙印を押されかねない状況だったメイショウサムソン産駒が、ここへ来て未勝利、500万下クラスではそこそこ馬券に絡むようになってきています。ここでも4度名前が登場しますが、その内3度が重馬場。オペラハウスの正統派後継種牡馬という印象を受けます。いずれ大物の誕生があるかも知れません。
芝2000m
A~Cコースはフルゲート18頭、Dコースはフルゲート14頭立て。全レースを時系列に並べ替えて表示。
今週末に行われる芝2000mは、日曜8R12頭立ての1鞍だけですので、参考程度に載せておきます。
『東京芝2000mは内有利』は定番の格言なので、ある程度競馬歴のある方なら必ず目にしたことがあるだろうし、天皇賞秋を予想する際には新聞に踊りまくる文言です。数ある格言の中でもその有効性は高く、変わらない鉄則のひとつです。
では具体的に、1番から何番までが有利で何番から18番までが不利なのでしょうか。答えを探し求めてネットを彷徨ったり、書籍を立ち読みしまくった方はいないでしょうか。
答えは12番と13番です。ここに大きな境界線があります。2010年以降の3年半で芝2000m戦のフルゲート18頭及び17頭立てのレースにおいて、13番より外枠から馬券になった穴馬(6番人気以下)は上表のマイネグラディウスを含め2頭のみ。その共通項はBコース良馬場で行われた未勝利戦ということが挙げられます。他には2頭ともマイネル軍団の馬だという・・・まぁ、これは偶然でしょうがw 少なくとも、実力差が未勝利戦よりもグッと縮まる500万下条件以上では、13番より外枠から馬券になった穴馬はいません。
日曜のレースは12頭立てなので全く参考になりませんが、秋の東京開催へ向けて、『東京芝2000mは内有利』とセットでインプットしておけば、きっと役に立つはずです。