フェブラリーS ~レース後のコメント~
1着 2番枠グレープブランデー(浜中騎手)
「もうちょっと後ろのポジションになるかと想定していましたが、ゲートが開くと自分からポンと出ていって、思っていたよりも前の位置でレースができました。枠的にもいい枠。上手くいきました」
4着 3番枠セイクリムズン(藤岡佑騎手)
「混戦だし、チャンスはあると見ていた。1400m、1600mのほうがむしろいいと感じていたし、状態も良かったからね。枠順を生かし、ロスのない競馬ができた。馬群を縫ってよく脚を伸ばしてる」
7着 14番枠テスタマッタ(岩田騎手)
「結果的にはインかアウトの選択の差。勝ちきるまでは言えなくても、内に行っていれば、勝ちに近い結果だったかもしれない。馬自体は走る気もあり、衰えも全くないし、今日は自分の進路の間違いでした。セイクリムズンの前に行けるタイミングが、何秒かはあったんだけれどね」
8着 12番枠ダノンカモン(ビュイック騎手)
「本当は4、5番手につけたかったが行けませんでした。やはり内枠の馬が有利です。直線も外へ行くのが不利なのは分かっているが、外へ出すしかありませんでした。調教の動きが良く期待していたので、もう少し前へ行きたかったです」
岩田騎手「内に行っていれば」のコースを死守したセイクリムズンは、一瞬3着はあるかという走りを見せたのですから、このコメントには納得です。
1ヶ月間、東京ダート1600mを考察していく中で、先々週の終了時点では、
馬番で言うと、『9,8~5』≧『16~13』>『4~1』>>>『12~10』 の有利不利な馬場バイアスが掛かっていると指摘しました。
そしてフェブラリーS前日の結果を加味して、開催当初の外枠しか来ない状況から、明らかに『前』有利に傾向が変わってきていると。
今年も恒例のように、「フェブラリーSは外枠有利」というデータが取り上げられました。購入した競馬新聞やスポーツ新聞、あるいはネットで読んだ方も多いでしょう。10年単位での大きなデータ集計ではその通りなんです。
しかし、開幕週~2週目~3週目~そしてフェブラリーS前日と馬場の変化をリアルタイムで追いかけていれば、今年のフェブラリーSはそうではない、という結論に達するのも難しくはなかっと思います。
『芝コースと同じように、ダートコースも内枠外枠の有利不利が発生し、開催が進むと共に馬場のバイアスは動いていく。』
1ヶ月に渡って東京ダート1600mを追いかけることにより、その発生状況と原因について探ってきましたが、ここでひとまず終了します。
馬場を読む力は、騎手にも馬券を買う側にも必要だと改めて感じる東京開催でした。
来週からは、春の中山&阪神開催が始まります。
雨の影響を受けやすく、その為に馬場読みも非常に重要になる楽しみな開催なのですが、とりあえず1週間目は様子見ということで。
その代わりに、小倉の芝1800&2000mで楽しもうかと思っています。
今開催2週間分のデータですが、
プリンスリーギフト系を父&母父に持つ馬は7頭出走し、(3-2-0-2) 単回収率272%、複回収率155%
プリンスリーギフト系はサクラユタカオー~サクラバクシンオーのラインですね。
ネヴァーベンド系を父&母父に持つ馬は2頭出走し、(2-0-0-0) 単回収率1330%、複回収率360%
最近は父ネヴァーベンド系をほとんど見かけなくなりましたが、かつて小倉大賞典優勝のアサカディフィート(2連覇)や、メイショウバトラーがそうです。今開催だけでなく、ご当地激走血統です。覚えておいて損はないでしょう。
種牡馬一覧その7 ナスルーラ~プリンスリーギフト系、ネヴァーベンド系
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