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まるこビッチの鼻

今日も青空がきれいだな。良い日、良い日。

わたしの伝七親分様♬

2016-06-27 | 映画・ドラマ
 中村梅之助という役者さんがいた。
 今年、惜しくもお亡くなりになられた人だったのだが、この方は実は私の生まれて初めてファンになった方でありました。
 このかたの出られていた、遠山の金さん捕り物帳、とか、伝七捕り物帳などが何故か大好きで、リアルタイムではなく、午後の再放送かなんかで見ていたと思うのだが、その時間になるといそいそとテレビの前に座り、時代劇を見ているという少し変わった子供だった。
 私の時代劇好きの癖はそのころから培われたものなのかもしれない。

 遠山の金さんは、様々な俳優さんが金さん役を演じられたのだが、私の中では確固たる“金さん”像があり、それはやはり、中村梅之助さんの演じられた金さんでなくてはならないのであった。
 ちょっと上品で、ちょっとふくよかで、どこかつかみどころがなくって、でも啖呵は粋に切る。
 あの色白もち肌に施された桜吹雪の紋々の美しいこと。かつどことなくエロティックですらありました。
 その姿が完璧なものとして子供心に印象つけられていたので、やせた金さん、筋肉隆々のマッチョ金さんなどはすべて即刻「却下!」だったのでした。
 
 金さんの作品は、いろんな人で演じられていたのですが、伝七捕り物帳の方は、幸いなことにほかの人での再演がなかったのですが、梅之助さんが亡くなった今年、NHKのBSで、再び伝七捕り物帳を放映してくれるというじゃありませんか!
 たまたま見ていたNHKのこれから始まる番組、みたいな番組を見ていて超ビックリ。

 やった~! でも梅之助さんの演じていた伝七親分を演じるのはいったい誰?
 期待と不安にゆらゆらしながらテレビの前で姿勢を正して観ていると、伝七親分役は、中村梅之助さんの息子の中村梅雀さんだということではありませんか。

 
 
 ………………そりゃ梅之助さんの息子さんですもん、二代目の伝七親分として新しく伝七捕り物帳を作り上げるのは正統的よね。
 だがしかし、その発表を聞いた時の私の感想は、
 「中村梅雀かよ~~~っ!!!!!!」
 というものでした(大変失礼な感想ですみません)。

 私の中で、伝七親分はもっと男前で、ちゃっきちゃっきな粋な江戸っ子なの!
 実際は岡っ引きってのは庶民から結構嫌われていた役職なのだが、私の中ではヒーローなんですよ。
 それが……。

 今思いだす梅之助さんの伝七や金さんは、容姿だけで言ったら嵐の櫻井に近いような気がする。
 どことなく漂う育ちの良さとか、ちょっとふっくらとした頬のラインとか、お目目のちょっとウルっとしたところとか。
 だがしかし、私からすると決定的に足りないものがある。
 それはなんというか、男の色香ってやつだな。
 まだ年が若いのと、年齢よりもかなり幼い感じのするところがかな。

 そう思うと、ふと一人の人のことが頭に浮かんだ。
 そう、嵐の櫻井翔のお父様、次期都知事に立候補するのでは! と一時期噂になったあの翔君パパだ。
 
 あのお父様の目元涼やかな感じ、大人の抱擁力、茶目っ気とどこか漂う男の色香。
 若かりし頃は絶対、ジャニーズに入らなくてもモテモテだったんだろうなぁ、と、思わずにいられない素敵な男性だ。
 あのお父様のもうちょっと若いころなら、私の中の伝七像にビンゴ! だ。
 櫻井翔がもっといい感じで年を重ねたらこんな感じのダンディになるのだろうか?
 だったら、今回の二代目伝七は中村梅雀で行って、櫻井翔が40代くらいになった時に、三代目の伝七親分になってほしいなぁ。
 ちょんまげのズラ付けて。

 ジャニーズの大先輩、東山だって大岡越前など有名時代劇の主役を演じてらっさるし、TOKIOの松岡だって必殺! でいい味出しているじゃない。
 テレビドラマでの時代劇が数が減り、NHKの大河ドラマくらいしか主なものがない扱いになってはいるが、実際のところ、時代劇の映画は、邦画の中でも結構いい収益挙げているんだからね。
 時代劇の隠れニーズは結構あるのよ、これは宝の山でもあるのよ。
 決して衰退していくジャンルではないの! 日本男児たるもの、時代劇をもう一度復活させようではありませんの!

 さあ、櫻井翔君、数年後、時代劇に出ている君を待っているからね!
 できればやっぱり、中村梅之助さんのやっていた役を!(熱望)
 


 
 
 

ご結婚おめでとう♪

2016-06-14 | 映画・ドラマ
 タレント兼女優の優香と、俳優青木崇高が結婚するとか。
 優香の方は結構有名だったけど、ドラマを見ない私は、実はこの青木氏の方はあまり知らなかった。
 しかし、二人が急接近したきっかけとなったのが、NHKの時代劇、「ちかえもん」だったということで、ああ、あの子か! と思いだした。
 スランプの近松門左衛門のそばでうろうろしている不思議な青年の役をしていたあの人か。
 ふざけた話のようで、でも、結構泣けたよな。

 時代劇にはうるさい私だが、あのドラマは時代劇らしくないようで、それでいて結構面白かったので、毎回見ていた。
 いい作品が書けずへこんでいるちかえもんの馴染みの遊女の役の優香も、男と女というよりも、おっちゃんの愚痴を聞いてやっているスナックのちいママみたいで、何だかほのぼのした感じですごく可愛かった。
 ちかえもんの代表作になる「曾根崎心中」のモデルとなったことになっている遊女の役をやっていた、眉の太い女の子も、思いのほかよかった。
 それまでは、「グラブルの子」としか思っていなかったのだが、その後は香味シャンタンのCMを見ても、あ、あの遊女の子、と思うようになったし。

 ああ、まあそれは置いておいて。
 自分の好きだった時代劇から、幸せなカップルが生まれたというのは実にめでたい。
 年も近いということは、価値観も近いと思うし、きっと幸せになると思うよ。

 ときに、さま~ずの二人は、優香の結婚のことは内密に知らされていたのでしょうか?
 どうでもいいことなのだが、気になる。

 

誰が見るの?

2016-06-13 | 映画・ドラマ
 今まで大きな猫が人の部屋に乱入してきては、パソコンの前でうろうろ邪魔をしていたのだが、昨日あたりから、ちびっ子猫どもが人の部屋に怒涛のように押しかけてやんちゃし放題。
 階段なんかものともせず、弾丸のように駆け上がり、転げ落ちるように降りてくる。
 まあ、今だけの状況、イラッチせずに楽しみましょう。


 今期のテレビドラマって、あんま見てない。
 正確には、テレビ自体、あまり見なくなって、もっぱらラジオを聞いているような気がする。

 今期のドラマでは、嵐の大野と波留ちゃんがでているドラマは、母が結構楽しみに見ていたような気がするが、私は見たり見なかったり。
 大体最近は午後10時には自室に戻るし、部屋にはテレビを置いてないので、ドラマ及びテレビを見る習慣がどんどんなくなっていくのだ。

 毎回楽しみにみているドラマといえば、BSフジで何回も再放送している「鬼平犯科帳」くらいなものかな。同じく月曜日にある「酒場放浪記」も好きで見ているが、これはドラマじゃないし。
 
 BSつながりで言えば、NHKのBSの「天国のレストラン」は、この前地上波で一挙何話か放送していたのを見て、わりかし面白かったので(トリンドル玲奈のジャンヌダルクが可愛くてね、清楚なウエイトレスのエプロン姿の下に甲冑の足当て付けてるところもグッド)、ちょっと見たい気がするのだが、10時に部屋に戻り、10時半には眠りにつく私にはオンタイム視聴は無理。
 おまけにウチの録画機は、ちょっとケチったものだからBSは撮れないものになってしまっているし。
 まあ、NHKならBSで放送したのち、評判が良ければ地上波でもやってくれるかもしれないので、それを期待。
 
 今シーズンのドラマは全くと言っていいほど見ていないので、ドラマに関しては言う資格はないのかもしれないが、驚くほど低視聴率だった番組に関しては、これだけは言えると思う。

 元NHKの朝ドラで主役をやって、高視聴率だった外人女性がヒロインの話と、この前まで「抱かれたい男ナンバーワン」に君臨していた40代男性が主人公の話。
 どちらも作り手の度肝を抜くぐらいの低視聴率で、最低視聴率を更新したとかしなかったとか。

 あの~、これらの作品、どの年代の人をターゲットにしたドラマだったのでしょうか?

 中学生にはとても見えない無理やりキャストの有名子役を、外人女優とダブル主役のように扱っていたホームドラマ、誰がどっちに感情移入できるのかな?
 外人さん女優を好きだったというより、マッサンのエリーが好きだった人のほうが大多数だと思われるし、そういう人は夜ドラよりも朝ドラを見る人種だって想像つくでしょう。
 こまっしゃくれた女子中学生に感情移入するティーンもいないと思う。
 ティーンはまず、ホームドラマ自体、見ないから。

 40代男性俳優の方に至っては、元からのファン層の年代から言ったら、かつては好きだったけど、結婚して商品価値の落ちた四十路の男が、下手をしたら自分たちの娘世代の女の子と恋に落ちるなんて話をドキドキしながら見られると思ったのでしょうか?
 娘世代の女の子たちは、自分の父親よりも年上のおっさんと恋に落ちる話をドキドキしながら見るのでしょうか?

 どっちも、誰のためのドラマだったの? というところが、まず第一の失敗点だったのではないのでしょうか?

 ニーズがないところに無理やり需要を作ろうとするには、あの二つのドラマでは力不足もいいところだったのではないのでしょうか?

 たとえ再放送でも、いいものだったら何度でも見たい、と思うもの。
 鬼平だって、ただ時代劇だから、時代劇が好きな人が見ているだけじゃない。
 普遍的な面白さのあるドラマだから、広い世代から継続的に支持されるのだ。

 もう一度見てみたいな、と思えないようなものを毎シーズン、ノルマのように作っている現場は、今どんな気持ちで働いているのでしょうか?
 

時代劇なめてない?

2014-06-27 | 映画・ドラマ
 昨夜から始まりました、NHK木曜時代劇「吉原裏同心」

 酷いもんでしたね。

 原作はコンスタントに時代小説を書いてらっしゃる方のようだが、あんな感じの話を書き散らしているわけではないでしょうに。

 
 武士の社会で、人の妻と逐電する、なんてことは許されざる大罪。
 DVを受けている可愛そうな人妻で、それも自分がもともと好きだった相手だから、亭主から妻を奪って逃げる、それのどこが悪いの? みたいな、どこかしれっとした主人公二人。
 残された自分たちの家は、なんとかなってんだろ、だったらいいんじゃん、ってな感じのあの二人には、全く共感できません。
 いかにも現代的な二人であって、江戸の時代の人間の考え方じゃない。

 自分たちはいろんなものを、自分たち以外の人たちさえも犠牲にしてきた。
 その罪悪感とかが全く感じられない。
 DV夫が絵にかいたような悪役だからって、だから主人公たちの行為がすべてちゃら、になるわけないじゃないの。


 初回だから張り切っていろんなものを詰め込んで、見るものを引き付けようとしたのかもしれないけれど、あんまりにも粗筋展開で、いったい誰がこの脚本のOKを出したんだろう? と不思議な気にさえなりました。
 この脚本を書いた人は、時代劇の脚本を一度でも書いたことのある人なのだろうか?

 ラスト近くで、吉原の揉め事犯罪を裏で管理しているまとめ役の近藤正臣さんが出てくるのだが、裏も表も知り抜いて、遊女や男たちの姿を見てきた男が、足抜けをした遊女と男の弔いを一緒にしてやる、なんて普通、言うはずがありません。
 そんなことが少しでも遊郭内に知れたら、死んだら一緒に弔ってもらえるらしい、ならばあの世で一緒に、ってな遊女と客がバンバン増えて、収集つかなくなることは火を見るより明らか。
 そんな秩序の保たれなくなることを簡単に許すなんて嘘くさい。
 二人を一緒に弔うなんてできない、それが遊女と客の定め。
 だが、主人公の剣の腕を自分たちに協力することで利用させてくれるのなら、一緒に弔いをしてやりましょう。
 くらいの駆け引きを言ってもいいんです。
 清濁、どちらも演じられる近藤さんなら。
 なんてもったいない役者の使い方。


 しかし、それ以上に酷いのは、主役の小出恵介。

 着物を着たこともなけば正座すらほぼしたことないだろう、な奴に、剣豪の役なんかできるわけがない。
 所作のちゃらちゃらしいことこの上ない。
 主人公は、若気の至り、というより、ただのバカにしか見えない。
 
 
 時代劇に使われている刀は実際はとても軽いらしいが、軽いものを重く、重いものを軽く見せるのが役者の技というものでしょう。
 セリフ覚えるまえに竹刀で素振り千回しろと言いたい。
 役を受けたのなら、そのくらいの役作りは当たり前だろう。
 それとも時代劇なんか見たことないし、ほんとはやりたくなかったからこの程度でいいや、とか思ってるのかな?

 時代劇、なめんなよ。
 古典ができなくて、何が現代劇だ。
 

 所作がダンスで、持った刀がふわふわするような状況だから、カンフー映画みたいなワイヤーアクションを随所に取り入れて、派手さでカバーが苦肉の策、というところなんですかね、製作スタッフ。

 前番組の銀二貫のほうがまだよかった。


 あんなもの流してたら、古くからの時代劇ファンは時代劇専門チャンネルに流れていくし、新しい時代劇ファンを獲得するなんてのはちょっと難しいな。
 
 ここまでだとは思わなかった。
 来週はもう、ぐるナイ見てるかも。 

時代劇、見て頂戴♪

2014-06-21 | 映画・ドラマ
 昨日、ブログを更新すべく開こうと思ったら、何故かエラーが出て入れなかった。
 パスワードは間違っていないのだが、なぜか認識してもらえず、仕方がないので、本日、パスワードの再設定をしてようやくブログ更新することができるようになりました。
 一体、何だったんでしょうね?
 まあ、このブログの更新を待ちわびている人は全世界中にいないとは思うのですが。


 さて、先日、絶滅危惧種のコント番組を守りたい、という話をしまして、その流れで今度は同じく絶滅危惧種の時代劇をつついてみたいと思います。

 現代劇のドラマが苦手でやんす。
 半沢なんとかも花咲マイマイも全く見ておりません。
 倍返しだの土下座しろだの、銀行内ですっげー悪いことしてるやつがいて、そいつを成敗してああスカッと! のような、それもうSFの世界だろ、ってな設定のドラマ、嫌いなんですよ。

 もっとほのぼのしたものを作っていただけないことでしょうかねぇ。
 ああ、現代劇は嫌いだけれど、孤独のグルメは大好きでございます。
 お待ちかねのシーズン4、7月が待ち遠しいですわね。

 半沢や、花咲のドラマは勧善懲悪の時代劇のようだ、とか書かれていた評を見たことがあるのですが、あれは、時代劇、ではなく、水戸黄門、と修正していただきたい。
 時代劇好きのわたくしだが、水戸のご老公様のお話はイマイチ。
 だってあれは本当にSFですもんね。由美かおるさんのレオタードくの一とか。

 最近時代劇は、年末の民放の大時代劇とか、NHKの大河ドラマくらいしかお目にかかれなくなりました。
 なもんで、わたくしはBSフジの鬼平犯科帳の再放送を(中村吉右衛門さんのヤツね)を、繰り返し繰り返し、何回も見ておる次第でございます。
 先日、この鬼平犯科帳の第1,2シリーズのDVDの通信販売が新聞に載っていた。
 もし手元に金があったら、絶対購入していたよなぁ。

 時代劇好きと言っても、NHKの大河ドラマはちょっとテイストが違うので、実はさほど見ない。
 戦国時代は好きではないし、江戸城内でのお殿様たちのお話も好きではない。
 そういう時代や舞台設定の時は、裏番組のイッテQ、を見ております。
 
 好んで見ているのは、NHK木曜夜の、木曜時代劇。
 江戸に生きる庶民が主人公の話が、わたくしは好きなのですわ。
 この前までは、銀二貫、やっておりましたわね。
 江戸ではなく、上方がお話の舞台、ってところもなかなか良かったっす。
 時代は江戸の設定でも、人の想いとか優しさとか、視聴率本位のインパクトやウケを求める現代劇より、ずっと共感できるものがあるような気がしますわよ。

 次に始まるのが、お江戸の吉原を舞台とした、吉原裏同心、という作品で、舞台が吉原という特殊な世界であるということでも、なかなかに期待が持てそうなお話ですのよね。
 これは見ないとな、と、期待に胸を膨らませていたのですが、先日、番組の案内で、作品の一部が流されており、主人公を演じる小出恵介氏の立ち回りがちらっと映っていたのですが…

 殺陣、下手くそすぎやろっ!

 あれじゃ切られ役の人、やりにくいだろうなぁ。
 小出氏には、芝居は置いておいても、まず、殺陣の稽古をしていただきたい。
 あの太刀さばきで、腕の経つ元武士? の役なんて、ちゃんちゃらおかしゅうございます。

 え~ほんとにそんなに下手なの~、と、興味を持たれた方は、ぜひ、木曜時代劇、吉原裏同心、見てくださいませね♪
 
 食わず嫌いは損でござるよ。 
 

時をかける昔の少女

2014-05-29 | 映画・ドラマ
 と~き~を~、かける少女~

 先日BSでやってたのを見ました。
 今から三十年くらい前の、思いっきり昭和の、しかも昭和の中のど真ん中のノスタルジックさで彩られたあの映画。
 思いっきり懐かしかった~

 原田知世が時をかける少女だったころ、私も同じく少女でありました。
 時をかける少女は、その頃のオタク(当時はまだマニアって呼ばれてたかな?)に一部熱狂的に受け、ゆうきまさみ氏や(故)かがみあきら氏なども、あのスクリーンの中のはかなげな美少女を崇拝奉っていたことをよく覚えている。

 なぜなら私も、その当時バリバリの少女だったから。

 オタク系の雑誌などでも有名だったその人たちが、原田知世という、顔立ちも小作りな、どこにでも居そうで大した美人じゃない、ただ角川のオーディションに受かっただけの(受かったと言うことは間違いなく‘だけ’ってなわけはないのだが)女の子を崇拝するのが、結構かちん、ときていた。

 なぜなら私も、その当時バリバリの少女だったから。

 あれから三十年以上の時を駆け抜けてきた私、今ならなぜ、オタクの大人たちが、あの時かけの少女に熱狂したのかが、少しだけわかるようになってきた。

 やっぱ可愛いんだもん
 
 あの舌ったらずな話し方、十七歳という設定にしては幼い感じ(たしかあの映画の撮影当時、まだ中学生ではなかったでしょうか?)赤いカーディガンに赤い鼻緒の下駄で、子供のころの、遠い日の記憶にある、かすかに乾いた砂のにおいがする映像の中の彼女は、今見ても、たしかに可愛い。
 あの儚げさ。あの瞬間にしか醸し出しえない輝き。それはまるで子供のころに見た夢にも似た輝きと闇のようで。

 結果、未来から来た少年も、幼馴染の、本来なら少女和子ちゃんと結ばれるはずだった男の子も(私の中では永遠のうさ忠だがby鬼平犯科帳)和子ちゃんも、み~んな時の潮溜まりに入り込んでしまったかのような、アンハッピーな感じのエンディングは、どこか遠い遠い、もう手の届かない自分の過去を見ているようで、きゅんと切なくなります。
 
 つうか、単純に、ああいうけなげな女の子とか見ると、もう、可愛いねぇ~、というスイッチが入る年代に到達したというべきか

 子犬や仔猫にキュンキュンきまくる感情が、人間の女の子にもすでにむけられるようになっただけなんでしょうかね?

 周りに無理やり敵を作らなくてすむ今のこの精神状態も、悪いものではないと思うな

盛り込み過ぎかも

2012-01-20 | 映画・ドラマ
 さてさて、昨夜はドラマ、最高の人生の終わり方~エンディングプランナー を見ていた。
 葬儀屋の息子と女刑事が、死んだ人の生きていたときのことを調べていく、というようなお話

 この構図は、昔放送していた監察医のドラマ、きらきらひかる、にもちょっと似通ったところがあり、そして葬儀屋さんといえば日本の映画界の賞を総なめした、おくりびと、系のドラマな部分も入るのかしら? と、どちらも秀でたドラマや映画だったので期待が高まったのだが。

 初回を見て、第二回目も見たのだが、なんだかどっちつかずのお話
 ミエミエの複線張りすぎなんだよね。

 毎回、ご遺体にまつわる物語が主軸になるはずなのだが、主人公の携帯にしか登場しない彼女とか、女刑事のいかにも訳ありそうな過去とか、葬儀屋の兄弟達の無駄に皆それぞれ様々な問題を抱え込んでいます、的なごちゃごちゃ感が、複雑と言うよりもただ単に収拾つかなく置いてあるという感じだけで。

 ドラマ、きらきらひかる、では、毎回の事件と、もう一本、阪神淡路大震災からチェルノブイリまで広がっていく、姉と妹の絆の再生という太い軸があり、映画、おくりびとも、ゆっくりと流れる季節の中で繰り返される、送られていく命と、新しく迎えられる命の調べが大きな軸になっていたのだが、あの、エンディングプランナーのお話では、まず一本目の軸も弱いし、それに沿う形で広がっていくハズの二つ目の軸も人を引き付ける力が弱い。 

 葬儀屋の家族や女刑事の、それぞれの抱えた問題の提示と解消をドラマのもう一つの流れにして話に深みを持たせるつもりなのかもしれないが、もしそうなら完全な力量不足

 軸がないから、それにいくら枝葉をつけようとしてもしゅっと伸びていくものがなく、不自然にごちゃごちゃした印象しか受けなくて。
 題材としては絶対面白くなるハズのものなんだけどなぁ。

 大ヒットした、家政婦のミタ、に出てくる家族もそれぞれ問題抱えていたから、それに習って家族に問題抱えさせておけばドラマっぽくなっていいかも? とか思ったのかなぁ?
 崩壊寸前の家族の絆を取り戻す、ってヤツをそれらしく出しとけばいいっていう方針?
 第二回まで観て、もう言いや、と言う気になったので、今度からはまた裏番組の、ケンミンショー見るかな?

 どうでもいいが、昨夜のラストで、亡くなった男性に関する回想シーンがあり、その中で鉄工所で働いている場面があったのだが、その人、素顔のままで鉄の溶接切断をしていた。
 裸眼であんな光見たら目をやられるのでは? まず第一に顔に火花が飛んでえらいことになるような気がするのですが

 まあ、そういう細部スカスカのお話はやっぱダメだよ

難極大陸だわ

2011-12-19 | 映画・ドラマ
 昨夜はTBSが開局60周年記念番組と銘打った、南極大陸、の最終回がありましたわね

 いつもは全く見なかったのですが、昨日は母のいつも見ている法律のやつがなかったもので、ワタクシが風呂に入っている間に、母がそのドラマを見ていた様子で。
 風呂から上がったワタクシ、暖房をつけているのはこの部屋だけだったし、ほかにたいして見たいテレビもなかったので、おとなしく一緒にそのテレビを見ていたのですが。

 母は後ろで鼻水ダラダラたらして泣いておりましたが、ワタクシちぃ~っとも感動なんかしませんでした
 動物もので、それも人間の理由によって命を落としていく犬たち、なんてなったら、ワタクシの涙腺はもうゆるみっぱなしになるはずなんですが あの演出やドラマ展開、そして主人公の演技があまりにも浅くてあざとい。

 何でTBSは、開局60周年記念番組ってな大事な番組に、あんな酷い脚本とかを使ったのかよく判りません。
 マルマルモリモリが当たったから、やっぱり動物ものはいける! と思ったからなんでしょうかね?
 脚本がイマイチだったから、保険の意味もあって、わざわざ人寄せのために木村拓哉を主人公にすえたんでしょう?

 でも、何をやってもジャニーズの現役アイドルの小芝居
 全然昭和の感じ、それも戦後10年しか経たない国民の、一市民なんて全く感じられない。
 大体、口調が俺様木村拓哉そのまんまじゃん

 エリート社長をやろうが、パイロットをやろうが、あまつさえ武士までやろうが、どのキャラ見ても、どれもおんなじ木村拓哉、どこを切っても金太郎。

 まあ、それは木村自身の演技力のなさもあるが、受け手の方側も、いつまでたっても格好いい万年美青年の木村拓哉を求めているから、彼自身もその呪縛に縛られ、変われないんだろうとは思うけど

 なんか、酷かった、あのドラマ。
 大陸ロケや大物俳優ばっかり招集して予算使ったから、脚本や演出がおろそかになりました、なんてドラマはもう作らないで欲しいでやんす

勇者ヨシヒコ今ハマリ中

2011-12-16 | 映画・ドラマ
 ウチに外付け録画機が来てくれて、今のところ一番嬉しかったのは、勇者ヨシヒコと魔王の城、を見ることが出来たことですかな

 何やらとても、低予算&ゆるい、ドラマであると言うことだけは、都会からの風の便りに聞いていたのだが、こっちでの放送が始まったのは少し前、それもばっちり深夜。
 なのでなかなか見る機会がなかったのだが、録画機ちゃんの参加で、ようやくそのドラマを見ることが出来まして

 生来ゆる~い人間のワタクシ、あのゆるさ、いい加減さ、低予算さ、もろハマりました

 あまりに気に入って、まだ数回分しか入っていない話を何回も繰り返して見て見たりして

 ワタクシ、ゆる~い人間の癖に、実はゲームがマジ嫌いで、格闘系のゲームはともかく、RPGなんぞしたことがございませんでした。
 ゆるいヤツの癖に、RPGをやり終える時間が“勿体ない”と思う、妙なケチさもありまして

 だがこのドラマなら何時間プレイしても飽きないだろうなぁ
 こういうゲームをしたことのないワタクシがハマるのだから、子供のころ(もしくは今でも)ガンガンやってた人たちから見たら、そういうゲームのパロディ満載で、そこでまた笑えるんだろうなぁ

 役者も、このゆるい世界観もいいけど、やっぱり脚本がいいんだろうね

 すっげー楽しみに毎週見ているのだが、都会ではもうこのドラマのDVDが発売されたとか、風の噂で聞いております

 ふっ、大体そうなんだよ 映画だって、VDV発売直前になってウチの近所の映画館でようやく上映、とか、ままあることだし

 それでも、ワタクシにはこのお気に入りのドラマをまだ数週間、楽しみに見続けることができるというヨロコビがありますもの
 終わってしまったものを見返すのより、まだ見ぬものをワクワクしながら見る、と言うヨロコビがワタクシにはある、と、とりあえず前向きに

 でも、絶対続編見てみたいよな

 あの低予算振りといい、食わせ物のキャラといい、現実と作り物の境界が物凄くあいまい(適当?)な感じも、独特の世界をかもし出す要因となっているのよね。
 正直、自分が子供のころに見た、仮面ライダーとか、そういう子供向けのドラマにあったのよね、こういう雰囲気
 大人になってよく見ると、いかにも雑な作りに、雑なお話だわ と思ったりするところが。

 どこか昭和子供向け特撮のノスタルジーさも漂う、勇者ヨシヒコと魔王の城、第二シーズンも熱望するわぁ

 本編まだ真っ最中だけどね、ウチのところでは

実写版 らんま1/2

2011-12-10 | 映画・ドラマ
 昨夜は、高橋留美子原作の、らんま1/2 のドラマ版見ました

 乱馬役の男の子が少し自分の中のイメージと違ったかな? というくらいで、後は皆、マンガの中のイメージとほぼ同じ感じでワタクシはあまり違和感は受けませんでした。
 特に両家のオヤジ達はほんとにぴったりで

 歳もちょうどあの人らと同じくらいなのだろうな、マンガの中のオヤジ達も。
 まあ、そうなると、ちょっと、かすみお姉さんが、天堂さんちの両親何歳の時の子なんだろう? と、なってしまうのですが

 あかね役の新垣結衣もよかったけど、女らんま役の夏菜もワイルドな感じがよく出ていてよかったと思いまする
 女らんまになったとたん、男の時と衣装が変わるのは(胸を強調するため腰に布が巻かれる)まあご愛嬌 そのほうがやっぱり可愛いもん

 お話も、高橋留美子のマンガの世界と、かけ離れた感じのものではなく、ラストの秘湯の片付け方なんかも、っぽい感じでまあ、往年のファンが見ても、平成生まれの子が見ても、面白い出来に仕上がっていたのではないでしょうかな
 アクションシーンも頑張ってやってたと思うし。

 ワタクシはもちろん、漫画を読んで、アニメも見た世代ですから、ちと物言いたい世代なのですが、それでもこのキャストには、異論はございません。
 昔だったら、マンガの実写化、とかなったら、賛<否で、否のほうが断然多かったような気がするのだが、今時のヒトはマンガやアニメのキャラとあまり差がないのかもしれないなぁ。
 妖怪人間ベムのベラ役の杏ちゃんも、みんなが、ハマリ役だ! と絶賛しているし

 ただ一つ、文句をつけるとしたら、乱馬の父が変身するパンダが、もう少しスベスベしたパンダちゃんであってほしかった、と言うことくらいかな

 らんまが出来るのなら、犬夜叉だって出来るかもなぁ
 日本のお家芸、特撮を駆使してさ
 同じ特撮なら、スペースシップヤ〇トより、犬夜叉の方が、よりエンターテイメントな作品になるような気がするんだけどなぁ
 とってもジャパン的だし、アニメファンは世界中にいるから、海外で受けるかもよ