goo blog サービス終了のお知らせ 

まるこビッチの鼻

今日も青空がきれいだな。良い日、良い日。

空中ブランコ+心の風邪

2005-05-28 | テレビ・CM
 空中ブランコにデンジャラスビューティーにタイガー&ドラゴン。
 めったにないことだが、夕べの九時以降には、見たい番組が三つも重なってしまっていた。
 仕方がないので、ナイターで延長時刻が不確かな空中ブランコ以外は一階と二階のビデオにそれぞれ録画すると言う手段をとることにした。
 そして夕べ見た空中ブランコという二時間ドラマなのだが、いやぁ、これが実に、面白かったのである。
 直木賞受賞作品、という肩書きにはあまり期待はしていなかったのだが、これがいいドラマに仕上がっていた。
 超坊ちゃんで変人の精神科医と、その患者たちの繰り広げる、不思議におかしく、そして前向きな気持ちにしてくれるいいドラマだった。
 まず登場人物のキャスティングがよかった。モデル時代の「好青年」のイメージを捨てきって、独特のアクをもつ、いい役者に成長した、主人公の変人精神科医を演じる阿部寛もよかったし、無口でいつもぶすったれている、でも超セクシーな看護士の釈も、ストーカー強迫観念の売れないモデル役の佐藤も先端恐怖症のヤクザの遠藤も、みんなよかった。
 そしてそれらの役者のはじけ切った演技をさりげなく、そしてきっちりまとめていたのが不眠症で悩む空中ブランコ乗りの役を演じた堺だった。
 はじめは、あの新選組! の山南さんを演じたあの人が? と言うイメージだったのだが、空中ブランコの失敗を他人のせいばかりにし、いらいらカリカリしたいや~な青年が、たまたまかかわりを持ってしまった破天荒な担当医の言動に振り回されるうち、自分の中にあった不眠や空中ブランコ失敗の原因に気付き、変わって行く姿を見終えたとき、ああ、やっぱりこの役はこの人でよかったのだな、と、実感した。
 さじ加減を間違えたら収拾付かない変人オンパレードの話になってしまうところをぐっ、と、引き締めた“要”の役が、彼だったように思う。
 それにしても、面白かったな。あの「先生自身も境界線上のヒト?」と思いたくなるような精神科医の活躍する話の続きも見たい気がするが、いい原作って言うものは、そうたやすくかけるものじゃないからなぁ。
 ときに、このお話には恐怖症や依存症の患者さんが出てきたけど、体調も気分も優れず、いつもふさいだ気持ちで、就寝はしても真夜中に突然脳のスイッチが入ったようにカッ、と目が覚め、その後明け方までずっと自分の自殺の方法とかを考えているって人がいたら、それは間違いなく“うつ”なので、早めにお医者様に行こうね。
 うつは特別な人のなる病じゃない。体力が落ちたときに風邪にかかるのと全く同じこと。
 でも、体力の落ちた人は風邪が元で肺炎を起こして死に至ることもある。うつもそれと同じで心の力が落ちている人にとっては危険な病気になる。それだけのこと。
 うつは治療できる病だから。苦しんで死を選ぶ人生より、たとえ思い通りにならない人生でも、朗らかに、お迎えが来るまで生きていく方が絶対にいいから。ね。

よいCM、よくないCM

2005-04-29 | テレビ・CM
 さて大型連休についに突入しました。予定なんかなくたって、そのときにやりたい事を、部屋の掃除であっても、DVD鑑賞であっても、それが出来れば結構満足する平成小市民なワタクシです。
 さて少し前のことだが、有名な女性誌で、好きな男だか抱かれたい男だか忘れたのだが、その特集で、十年連続第一位に某男性アイドルがなったと言うことが話題になっていた。
 十年連続でなったことと言うより、「なんでいまだあの男がトップなの?」と言う疑問のほうが、巷の話題となっていたのだが。少なくともワタクシの周りでは疑問視の声ばかりだった。
 ワタクシがまだ少女の頃は、おしゃれで一歩先行く女性の御用達雑誌であったのだが、今はもう、昔の輝きも、雑誌としての意義も失ってしまっているその雑誌。
 新聞のコラムにも「時代を半歩先取りするどころか、時代にすでに付いてこられなくなっている雑誌」と、厳しい批評をなされていた。ワタクシも確かにそう思う。
 その「旧態を頑なに守り続ける悪癖」を同じように感じるのが、某清涼飲料の今のCMである。
 八十年代のCMとなんら変わりのないようなCMを今、改めて焼き直しする意義がワタクシには理解できない。
 さわやかさから遠い時代になっているので、あえてさわやかさを強調してみたのだ、と言うなら、今の時代のさわやかさとは何なのか? と言うところを履き違えてあのCMは作られている。
 今の時代、いかにも、私たちは勝ち組、みたいなサラリーマンの美男美女が炭酸飲料を飲んでいるのをみて「う~ん、サワヤカ」なんて思う労働者が実際何人いるだろう。
 同じメーカーのダイエット商品の方はもっと格好悪い。笑いをとるほどはずしたセンスではない。私流とかいったって、共感される私流という感じではない。みるたびになんか「寒うっ」と感じ、商品を購入する気はどんどんうせていく。商品自体「なんかまずそう」とまで感じてしまう。
 CMに出ている人も、作った人も悪くない。そのCMにGOサインを出した誰かの感覚の鈍さが問題なのだ。
 ちなみにワタクシの母は、ぐっさんこと山口智充がCMをやっている某ビールのCMをみて、飲んでいるところがとても美味しそうだったから、と、何本も購入してきていた。
 いいCMとは、消費者の心をこうやってがしっと掴み、購入にまで持ち込めるCMなのである。
 G・W中、どこにお出かけの予定もない人は、テレビでだらだら流れ続けているCMの全体的な印象、そしてそのCMで購入者が増えるかどうか等を逐一チェックし、自主研究なんかしても結構面白いかも。

ワッキーときんに君

2005-04-12 | テレビ・CM
 先日あの、芸能人の中で一番運動神経がいい人を競う、みたいな番組を見ていた。
 ワタクシはあまりあの手の番組を見たことがなかったのだが、今回はちょこっと真剣に見てしまった。
 腕立ての尋常じゃない回数を競ったり、綱の引っ張りあいをしたりと、多分やっているメニューは毎回そうは変わらないのだとは思うが、結構、面白くて見てしまった。
 人が何か、必死になってやっている姿って、不思議とこっちもつい、力の入った応援をしてしまいたくなるものなのよね。例えそれが「これが出来ても実生活に何のメリットもないだろう」的な高さの跳び箱を飛び越えると言うような行為であっても。
 確か昔は肉体派系役者やプロのスポーツマン等が幅を利かせていたような気がするのだが、今回は一位、二位そろってお笑い系の人たちが獲得していた。
 きんに君とワッキーだ。
 二人ともお笑い芸人としてはあまりずば抜けていると言う感じは受けないし、もちろん美形と言うには程遠いのだが(失礼)、必死で相手や自分の記録と闘っている姿は、そんじょそこらの養殖系観賞用男子なんかより、よっぽど男前だと思いました。
 月に向かって矢を射ろうとする、愚かしい行為の中の一瞬に、美が存在していると言っていたのは、三島由紀夫だったっけか? まあ、簡単に言えば、きんに君やワッキーの中にだって、美は存在するって事よ。
 これって、ワタクシのみの感想かしら?
 いやいや、そんなことはない。やっぱ筋肉は「使ってナンボ」の物だものね。
 ないよりあった方がいい。あっても使えてはじめて意味のあるものだものね。
 ステロイドとか使って、品評会に出すために形作られたものじゃ、意味ないのよね。
 きんに君とワッキーのふたりがナイアガラの滝かどこかにに落ちそうになるところを必死に脱出し、「ファイト! 〇発!」と叫ぶあのCMに出る日が、早くやってきますように。
 購買者が増えるかどうかは責任持たないが。

宇宙はすべて泡の中に

2005-04-10 | テレビ・CM
 夜にパソコンに向かうのをワタクシはあまり好まない。
 パソコンにそれほど詳しくないからなのか、電磁波の影響なのだか、集中するからなのかどうだかわからないのだが、翌日の朝起きると、なんだか脳が熱っぽくなっているから。
 一晩中脳が動きまわっとったんじゃないか? と思ってしまうほど。
 今日も、かなり脳がぼわん状態。
 少し前、BSでやっていたアインシュタインの番組を見ようとして、不覚にも眠ってしまったときも、こんな風に脳が熱く、ぼわん、と腫れたような感じになっていたっけ。
 まあ、ベッドの中で、電気を消してみていたのだから、眠ってしまっても仕方がない環境だったのだが、もしかしたら、身体は眠っていても、脳だけはあのアインシュタインの番組を受信し続け、理解しようと必死になり、それで脳が、オーバーヒート状態に陥っていたのかも。
 よく考えてみたら、小学校のそろばんで躓き、分数で決定的に算数および数学というものに決別したワタクシの脳には物理学なんて受け入れるキャパがどこにもなかったのだ。
 第一、ワタクシは高校時代、物理なんか選択しなかったもんね。
 そもそも宇宙が存在するその空間はどこにあるのよっ! やはりお釈迦様の手のひらの中なのかしら。じゃあ、そのお釈迦様のいらっしゃる場所の空間の広がを一括りにした空間は一体どこまで続いていて、その空間のある場所は……。
 所詮宇宙はメビウスの輪。その輪がどこにあるのかなんて誰にもわからない。
 微炭酸入りのチューハイのシュワシュワの泡の、一粒一粒の中に、それぞれ、こことは別の平行宇宙があり、その泡が生まれては消えていく間にその宇宙では気の遠くなるような時間が流れている、と、言ったって、信じないかもしれないが百パーセントの否定も出来ないだろう。そんなことは誰にも判らないことなのだから。
 そういうことはもう、判らなくてもいい、の、カテゴリーに分類することにしているワタクシなのだった。
 特に今日この頃のような、蓄積された脳の疲労を解きほぐす、すべのないときはっ!
 お釈迦様の住んでらっしゃる場所は、蓮の花咲くきれいな所で、小さな蜘蛛が住んでるのっ! BY芥川龍之介っ!