大手百貨店各社の歳末商戦が早くも盛況を迎えている。
夏に続いて冬のボーナスも大幅削減されるなど厳しい消費環境が続くが、百貨店にとっては１年で最大の書き入れ時だけに、年明けの恒例の「福袋」を事前販売したり、冬物衣料のバーゲンを前倒ししたりと、あの手この手で集客に躍起だ。
◇お歳暮のついでに
高島屋は２日から大規模な福袋の販売セールを展開。
定番の衣料品だけでなく、「大掃除用品」「新入学祝い」「ひな人形」など目的別に商品分野を選べるようにしたほか、家事代行チケットなど変わり種も用意。
中身をすべて分かるようにして、消費者心理をくすぐる。
高島屋の担当者は「福袋の価格は、中の商品の値札合計額の３～５割引き。お歳暮のついでに買ってもらえれば」と話している。
東武百貨店も前年に比べて４割増という４０００個の福袋を年内に予約販売する。
バッグとマフラーと革手袋など婦人雑貨１０点が入った１万円の福袋や、だて巻き、くりきんとんなどおせち４種で３０００円の福袋など、計１３０種類をそろえた。
◇バーゲン前倒し
一方、Ｊ・フロントリテイリングは、年明け恒例の冬モノ衣料のバーゲンセールを初めて１２月に開く。
２日から大丸、松坂屋の両店舗で開催し、大丸東京店では女性向けコート１万５００円、パンツ、スカート２点で５２５０円などが目玉だ。
Ｊ・フロントは「８月に秋冬服を売り始め、１月のセールで在庫を一掃する商習慣はもはや古い」と、一足早いバーゲンの成果に期待する。
松屋銀座店も年末のくつやバッグのバーゲンを例年より２日程度早い２６日から開催するなど、冷え込む需要を刺激しようとバーゲンの前倒し傾向が広がっている。
◇食品は豪華
消費者の外食離れに対応し、家庭で楽しむ食材に力を入れているのも今年の年末商戦の特徴だ。
そごう・西武が予約販売するクリスマスケーキは、人気歌手の倖田來未さんがデザインした「付加価値」が売り物。
価格は８９２５円と通常の倍で、限定３０００個だが、すでに８割以上の予約を受けているという。
年末だって福袋 集客にあの手この手
百貨店：毎日ｊｐ(毎日新聞)
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正月初売りの福袋はないのかな。 
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