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ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。

しょくにん

2014-04-26 01:50:33 | 日記
本願寺月光蟲です。

ちょい面白い本を読んでます。
その本に職人さん達の話が載っていて興味深い。
よく、手に職とは言うけど、それを意味するものの先は就職。
で、職人になるとフリーだから凄いとかアーティストなどと言われたりする。
が、今の日本における職人はイメージが全く違う。

女の人の職人が増えている。

かっこいいな、と思うが、職人に男も女も関係ない。

そもそも、職人の意見はやはり、会社のほうが落というものだ。
それは仕事全部自分でやっても取り分が少ないということ。

別に職人の本を読んでたわけではないんだけどね。
出てくるので細かく読んでるんだけど。

昔靴職人を目指している女と仲良くなった事がある。
が、やはり厳しそうだったわけです。
まずご飯を食べないといけないわけで、バイトする。
疲れて帰ってきて自主勉強。
そして週末は師匠みたいなとこに教えを乞いに行く。
自分の部屋は革を切ったり削ったりするから掃除も大変、皮を買ったりして勉強するのも金がかかりまくる。
やっと作れるようになったとこで、誰が買うのか?センスの問題、大量注文は無理、みたいなね。



就職というよりも「会社から仕事を貰える職人(フリー)」という人が今の時代食えるわけで。

んで、後はいまだに残る差別の問題があったりするらしい。
ああ、そうか、と思いながら熟読したのはそこだ。

皮革産業とかは元々同和の問題に行きついたりもする。
が、現代の日本でそんな事考えたりする弟子はいるわけがない。
今20歳の女の子が弟子入りする際本人は気にするわけがない。
むしろ今の時代は靴だのカバンだのを作る職人はかっこいいというイメージだろう。
だが・・・一部のアホな人間が関係と話を繋げてたりする。
そして、皮革のエリアというか名所というか、そういう場所??というか・・・。
皮を扱う職人になって店を出す場合、近所のアレな人がやめろとか言うパターンがいまだにあるという話にびっくり。

その本はそういう話や土地とも絡めて濃い話が出てくるので熟読してしまった。

三味線屋とウクレレ屋も職人の話が載っていたが、こっちも商売は厳しい。

日本の現代社会は職人はかなり生き難い時代なのかもしれない。
儲からないのはしょうがないとしても、食えないという不自由さが厳しい。
正直・・・100円ショップに似たようなものが売ってたら貧乏人はそっちを選ぶだろうし。
「たまの贅沢を」なんて思ったりしても子供ができたらそうそう頼めないしね。

職人さんも色々考えてるんだろうけど厳しいだろうなあ。

でも、なんだかんだで生きてるわけです。
そこには腕だけではない何か、そう、生きる知恵というか秘訣があるのかもしれない。
たくましいですよね、なんか。



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