ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

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今日の1冊 バンギャル ア ゴーゴー 雨宮 処凛 (著)

2012-12-31 11:56:57 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

私はしょっちゅうライブハウスにいる。
子供の頃からなのでかなり年季が入っている。ライブハウスは家みたいなものです。
壁みたいになってる。

昔からバンギャルを横目で見てきた。
私が男に生まれてよかったと思う理由の一つにバンギャを見たからというのが一番でかい。
昔は逆で「いつも仲間同士でいいなあ」なんて思ってたりした。

だが、結局バンギャって友情はほとんどない。
そしてグルーピーになった瞬間、彼女になった瞬間に友情だの愛情だのが仲間うちで崩壊。
友人の態度が変るのを過去何百回もみてきた。

若い男子バンドマンたるやモテるためにやるわけだし最初は嬉しいわけだがバンドの人気があがるに連れてグルーピーは用無し。
しかも売れたら追っかけも応援をやめるという矛盾(笑)
売れ始めるとバンドは男の客が欲しくなっていくという実情もある。

バンギャの一番の問題は体育会系なところだ。
そもそもバンギャのバカなところは、

V系だけが凄いと思い込んでいる
学校のルールが嫌いでライブハウスに入り浸るくせにそこで友人だのを作り結局ルールを作る
金がないのでキセル、ホテルのシングル部屋に5人とかで泊まる
3秒メンバーの顔見るだけで早朝や深夜でも動く

私がバンギャに対し謎が一つあるのが、

バンギャは何故か結局ライブハウスに来なくなるのか?

という事だ。
最低でも週1回も行ってたのにいきなりこなくなる。
そこにはもうバンド、そして音楽に愛がなくなったとしか思えない。
たかが就職だの妊娠だの子育てだのしたとこで落ち着いたら音楽ファンはライブハウスに戻ってくるものだ。

バンギャはスナックだのキャバだので働いたままずっとライブハウスに帰ってこなくなる(笑)
応援してたバンドは落ちぶれたりホストに流れてたりする。

私はライブハウスは基本一人なので彼女達の「繋がりの無さ」というものを生でみてきました。
そしてネットの時代になるとネットでも気を使うし、言い合い、いざこざも起きる。

バンギャの「彼らを本気で愛しています」は全く信用できない。

この小説はその追っかけを小説にしたものだ。

登場人物が例外なく全てバカなのだが、私も爆笑しつつ懐かしい気分に。

学校からはじかれた癖に結局ライブハウスで勝手なルール作る連中ほど「あるある」「あったあった」と褒めちぎるような小説の出来に著者のアンテナの方向は正しいと思いました。

中身はあんまない小説。
笑いたい方向け。
ま、笑わせたいわけではないだろうけど・・・。

バンギャル ア ゴーゴー 雨宮 処凛 (著)

バンギャル ア ゴーゴー 感想
■■■■
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
■■■

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