ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

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今日の1冊 行徳魚屋浪漫スーパーバイトJ  3巻 沼田 純 (著)

2012-12-26 17:55:38 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。


私の世代からフリーターは国民的にみんなに通用する単語になりました。
「夢を追う人」とか当時は国やマスコミが総力をあげて言ってたのを思い出します。
その裏で「お前ら人数多いし不景気だし安く使わせろや」という国と企業の本音がわかるまで時間がかなりかかったような気がします。

そもそも「夢追い人になってた気がする人」ってのは確かに物凄く多かったと記憶している。
そもそも老人になったとこで本当にやりたい事なんてみつかるのだろうか?

今は「夢追い人」か「ただのフリーター」がわかれるようになったし、そもそもみんな将来に期待してない世の中になりつつある。
希望がないし、何をどう変えたらよくなるのかわからない時代なのかもしれませんね。

バンド業界やお笑い業界でも「就職してからロックスターになる」とかもうわけがわからん状態になっていたりもする。

しかし、昔ながらの「夢追い型のフリーター」も存在する。

この漫画スーパーバイトJは作者沼田が漫画を描きながらも食べるためにスーパーの魚屋でバイトをするというエッセイ漫画だ。

3巻で最終巻だ。

週間少年チャンピオンにて連載が始まった時は短期連載の予定だったが、世間の20代後半から30代までの男子と女子にかなり人気が出てたように思います。
一気に連載へ、そしてチャンピオン誌上でギャグエッセイ漫画なのにミニポスターがついてたりする。

真剣に生きてる男子は沼田に興奮したのかもしれない。
魚屋でも毎日面白い事が起きるわけです。
ぶっちゃけ読者は最初「魚屋なんて」みたいな差別意識があったように思える。
だが、妙に年齢層が高い男と女に売れた。

そりゃそうだろう、なにげなくスーパーに行く時があるわけだが魚屋の裏側どころか魚屋に興味ないしな。
地味なイメージもあるし。

辛そうな仕事とか楽そうな仕事なのかすら想像つかないし。

漫画を描きながらスーパーの魚屋・・・。
しかもエッセイギャグ漫画・・・。

これ、読んでない人には想像できんだろう。

職場のトラブル漫画は物凄くいっぱいありますが、沼田の場合「バイター」であり「漫画家」であり、「孤独」であり「作業は地味」、そしてプラス「魚屋」。。。。こんな漫画ないだろう。

ギャグの好みは好き嫌いが別れるだろうが、お勧めです。
真面目に働くとか、ズルしない生き方とか、そんな当たり前な日常が描かれていて魚の薀蓄も増えます!

お勧めです。
連載終わった時、ツイッターでよくある「一部の物好きだけ悲しくて炎上」になりました(笑)

頑張れ沼田。

追記
近所のうどん屋が出てくるんだけども・・・・このうどん屋の兄ちゃんの素性が凄く木になります!
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今日の1冊 行徳魚屋浪漫スーパーバイトJ  3巻 沼田 純 (著)

行徳魚屋浪漫スーパーバイトJ  3巻 感想
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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
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