ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

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新星堂商法がユーザーを全く育てなかった

2015-08-22 02:29:58 | 音楽
本願寺月光蟲です。

音楽が売れないと言われ始めて何年か経った。
確かに私も最近は昔に比べて20分の1以下とかかも。
昔は3日に1回はレコード屋に顔出してたんだが。
今はねえ、、、。

ちょい音楽業界ネタを。
ネットが出てきて動画サイトだのなんだので売れなくなったのも事実なんだろうけど、別の視点で考えると音楽業界が歪な構造だからってのもある。
例えば、昔は業界でトップだった新星堂の経営の変革は凄まじく、CDの売り上げ低下とリンクしている、、、。



昔、新星堂は全国いたるとこにあったが今はもうやばすぎ。
昔は品揃えもかなり良く、アングラバンドの流通もしっかりしてた。
新宿区なんか何店舗あったんだよ?みたいな感じで。

しかも一時期TSUTAYAと組んだ時代も。

ある時期から一気に衰退。
しかもネット以前から衰退してたのはじつに興味深い。
新星堂はCDだけでなく楽器もチェーン展開。
それももう、、、。
しかも今の本社はすごい田舎(笑)

新星堂が衰退していくサマを見てて思ったのは「自業自得」ってやつ。
まさに。

衰退しはじめたのはいつくらいだろう?
それは2000年あたりから。
ネット関係ない。

90年代にCDは売れまくりで、宇多田が800万枚だのGLAYが200万枚とか、、もうまさにバブルで。
そこで足元救われる。
とにかく売れるモノのみピックアップで発売日から3日は店頭で細かい販促やらなんやら。
まず最初に棚が寂しくなったのはクラシックやサントラやジャズ。
とにかく撤去しまくり。
そのかわりにドリカムやB'zをとにかくこれでもかってくらい関連商品を陳列。
そんな事ばかりやって次は洋楽をかなりの数締め出し。
このあたりから迷走し始めてゲームソフトや映画DVDをかなりの数起き始める。
ゲームユーザーは新星堂でゲームなんか買う癖はついてねーし、映画のDVDはまだまだレンタルが主流だった。
そこで新星堂がとった方法はベスト盤ばかりプッシュ。
もうこれでもかってくらいベスト盤ベスト盤ベスト盤。
新星堂はこのあたりから迷走どころか音楽を売るという事を意識しないようになっていく。
音楽を売るんでなく、ベスト盤さえおけば安泰な空気と勘違いしていく。
だが、まず音楽ファンはベスト盤は買わない。
そして、新星堂がおかしいのはここからだ。
例えばヤンキーが浜崎あゆみに興味を持ってベスト盤を買う、聴いて素晴らしい内容だからまた欲しくなる、浜崎の新しい(最近のシングル収録)アルバムを買う、この後旧譜が欲しくなるわけだが置いてない。
浜崎は例なだけでどのアーティストも同じ。
ようは、アーティストを売ろうとしなくなったわけです。
これ、音楽のマニアじゃなくたって行かないよ。
気に入ったアーティストの旧譜がないんだもん(笑)
しかもチャートに入ってる奴らだよ?
ついでに洋楽に興味を示す奴だっているかもだし。
売れるアーティストですらそんな感じ。
そりゃ行かないよ。
そもそも、マニアじゃなくったってベスト盤ばかり聞きたいわけじゃないんだよ。
田舎のヤンキーやオタクだってベスト盤はベスト盤なのわかってんだし、普通のアルバムより価値が低いの知ってんだよな。

ポイントはネットが出る前にこんな調子だったんだよ。
客を文化的に育てるとか、良い音楽を提供しようだなんて微塵にも思ってないんだよ。
しかもさ、さらにドツボにハマったのはいきなり輸入盤にも手を出した時期がこのへんの時期。
洋楽ユーザーは新星堂なんか見向きもしなくなった時に何故か輸入盤おいて「やすいでしょう」商法を展開したんだが、これもまた失敗。
理由は単純な話で、売れる洋楽アーティストですら邦題の解説もなく、陳列してるだけ。
ようはこれ、店員すらわかってないわけ。
ただ輸入盤を陳列しただけで。
タワレコみたいにPOPも何もなし。
誰が手にとるんだよ。
店員が多分1番わかってないんだよ。
輸入盤はもちろん撤退。
映画DVDもどんどん縮小。

で、この話もネットの時代が来る前ね。
大体さ、この商法の場合、レコード会社やバンドから信頼なくすわけだよ。
新星堂の強みは店舗数だったんだが、ベスト盤ばかりで洋楽は置いたり置かなかったり。
しかもなんの説明もない輸入盤だったり。
洋楽にいたってはベスト盤以上に凄かったのは、オールディズをベスト盤的に売り出したとこだ。
懐メロの横にマイケルのベスト盤とか並べるんだよ、新星堂って。
もうさ、アーティストを売りたい気持ちなんか微塵にも伝わってこないだろ。
現行のアーティストのベスト盤とオールディズは全く別物なのに、ベスト盤コーナーに全部懐メロ入れてんだよ。
店員や本部がほんと音楽ファンを馬鹿にしてるっていうかさ。
アーティスト売る気なんかないんだよ(笑)
で、輸入盤を起き始めた時期でインディーズは置きもしない。
注文可能とか言ってたんだが、誰も新星堂で買わないわけ。
一回、キチンとした流通のインディーズのバンドを注文したんだが、店員は全く知識ないし、インディーズの注文は慣れてないという。


全てネット以前の話。

そして次から次に店が潰れていく。
それと売り場面積縮小。
まさにドツボ。
やる気のある音楽好きのバイトなんかいるの?てな感じだよね。
新星堂の店員にチャート15位とかに偶然入ったバンドとか言っても伝わらなかった事もあるんだよね。

ネットの時代が来る前にすでに駄目になってた新星堂。
あんなに店舗数あったのに客を育てるとか楽しませるとかしなかったんだよね。
店舗数考えると、未来の音楽ファンを拾おうとしなかったのも今現在の音楽シーンにかなり関係している。

タワレコはまだ踏ん張ってるしHMVはAmazonに負けない品揃えやポイント等、通販で活路を見いだしてる。

音楽を売るというのは最低限愛情が必要って事。
ネット以前から客離れはおきていたんだ。








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