ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。

格差と白木屋コピペ

2014-05-20 20:08:17 | 日記
本願寺月光蟲です。

ネット上で一部の人間で話題になった白木屋コピペというものがある。

これ

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なあ、お前と飲むときはいつも白木屋だな。一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。

俺が貧乏浪人生で、お前が月20万稼ぐフリーターだったとき、おごってもらったのが白木屋だったな。 「俺は、毎晩こういうところで飲み歩いてるぜ。金が余ってしょーがねーから」お前はそういって笑ってたっけな。

俺が大学出て入社して初任給22万だったとき、お前は月30万稼ぐんだって胸を張っていたよな。 「毎晩残業で休みもないけど、金がすごいんだ」「バイトの後輩どもにこうして奢ってやって、言うこと聞かせるんだ」 「社長の息子も、バイトまとめている俺に頭上がらないんだぜ」そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白木屋だったな。

あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときもやっぱり白木屋だ。 ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。 別に安い店が悪いというわけじゃないが、ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。 油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。

なあ、別に女が居る店でなくたっていい。もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、 本物の酒と食べ物を出す店をいくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?

でも、今のお前を見ると、お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、 俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。 お前が前のバイトクビになったの聞いたよ。お前が体壊したのも知ってたよ。

新しく入ったバイト先で、一回りも歳の違う、20代の若いフリーターの中に混じって、 使えない粗大ゴミ扱いされて、それでも必死に卑屈になってバイト続けているのもわかってる。

だけど、もういいだろ。十年前と同じ白木屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。 そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。


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これ、お店の名前をファミレスや牛丼チェーンとかファーストフードの名前にしてもしっくりくる。
20代のうちはこんな事考えるのはせいぜい30歳目前位のものだろう。

このコピペは秀逸な出来だけど、ピンと来ない人も世の中いるのが現状だったりする。
人間年齢を重ねるとプライドだけが高くなるし、そらあバカにされたくないもんね。



だから「何が悪いの?」と開き直るしかない。

飲み屋というか外食というのは雰囲気というかその空間に金を払うという感覚がないまま育つ人がいる。
最近フード左翼、フード右翼という言葉が流行っていますが、このコピペに出てくるのはフード右翼とフード左翼が対決してるようなものだ。
フード右翼の場合は食事は所詮餌であって、味が濃い店で大量に食べれればそれでいいわけで。

コンビニのひとつにナチュラルローソンというのがある。

ナチュラルローソンのコンセプトを調べてみよう。

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低カロリーの弁当・総菜、オーガニック食品、輸入菓子、フェアトレードや地球環境に配慮した商品などを販売しているのが特徴である。ナチュラルローソンオリジナル商品や、他のコンビニエンスストアでは扱われない商品については、他のコンビニエンスストアの商品より価格が比較的高めである(これは国産原材料の優先や、添加物を極力抑えている関係である)。また、他のコンビニエンスストアで扱われる商品の中で、添加物やコンセプトなどの関係で適切でないと判断されたものについては、ナチュラルローソン全体で扱いを中止している。なお、オリジナルの弁当や総菜等の食品においては、タニタやSoup Stock Tokyo、アンチエイジングレストラン「Rire」などの企業・店舗とのコラボレーション商品を独自に展開することがある。

ファーストフーズも通常のローソンとは異なる[4]。多くの店舗では焼き立てパンを提供しており、中でも主力商品のギッフェリ(クロワッサン)は、スイスに本社を置くヒーシュタント(Hiestand)社のものを採用している[5][6]。また、いれたてのオーガニックコーヒーを販売する店舗や、「Bakery & Cafe」の看板を掲げてイートインコーナーを設ける店舗もある。その他、ソフトアイスや中華まん(いずれもオリジナル)など季節に応じたファーストフーズも販売される。コンセプトの違い等により、通常のローソン等にある揚げ物系のファーストフーズは扱っていない。

さらに専門店との提携により、コーヒーショップ「モトヤエクスプレス」や、青果店「野菜ソムリエの店Ef:(エフ)」の商品・サービスを提供する店舗もわずかながらある



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田舎の有機野菜というのは田舎では売れず、都会でしか売れない。
そしてナチュラルローソンは田舎にあっても全然売上が上がらないから出店は都市部ばかり。
都会の人の勘違いで「田舎の人は新鮮で良い野菜を食べている」とか思っている。
その逆だ。
水も食事も良いものは都会に集まるようになっている。
田舎ではイオンやファーストフードばかりになってるというのを認識したほうがいいかもしれない。

白木屋コピペの話に戻る。
ずっと同じ仕事をした結果報われないバイターの姿。
自分は良いかもだけど、友人は切なくなっている。
これは若いうちにはわからないわけで、昔からあるだろうけどここ最近の日本はこの光景が当たり前になってるような気がする。

抜け出せない事すら気が付かないパターンもあるだろうし・・・。
もっと言えば自分がみじめだと思う思考すらないという事なのかもしれない。

私の年齢になると収入だけでなく、社会的地位の格差が半端ない。
誰かのブログに書いてあったんだが、「社会の階層によって昔の友人から恨まれる事がある」というのと「階層によって昔の友人が裏切り者扱いしてくるようになった」と。
似たような話はここ数年ネット界隈だけでなく新聞や雑誌、テレビなどでも増えてきたように思う。

なんだか惨めな話が続くがこれは正直金の問題でもないような気がする。
同じ収入や同じ階層同士が、結婚相手、友人、になるというのは勿論ある。
だが、これ、多分金の問題というよりも意識の問題のように思ったりする。
どこに住んでいようとどの職種やどの階層であろうと、ほんとは仲良くなれるとは思う。
だが、「色んな人との出会い」や「自分なりの上」という事に頭が回らない人が多くなったんだなあと思ったりする。

インターネットの出現により色んな人や色んな階層の人と話せるようになった、と一時期騒いでた時期がある。
これは本当にその通りだ。
だが、結局「色んな考えを知りたい」とか「色んな人と会って見識を広めたい」と思わないとダメだということなのかもしれない。
金や地位がわかりやすい指標になっているけど、本当の問題は意識の差のような気がする。
それをわかっている層が多いのは高学歴の人や金持ちだという事なんだろう。
教育格差というのは確かにあるけど、収入や学歴だけの問題ではない事を実は皆知っている。
その意識が芽生えるかどうか?というのがポイントなのかもしれない。

世の中色んな事があり、色んな見方や考え方があり、もっと楽しい事があり、もっと悲しい事があり、それを知れば知る程見識が深まるわけだが、その上昇意識というものが芽生えない人が増えたという事なんだろうな、と思う。

この白木屋コピペは怪我や病気みたいな下りが出てくるがそれはオマケとして、いい年こいてバイトでずっと不味い白木屋ってのはいかがなものか?という話なわけだが、これが笑ったり、真面目な問題とすら思えない人が利用しているのも問題なのだろうね。

収入や社会的地位がわかりやすい指標になっているけど、問題は意識の問題なような気がします。

貧乏でも学歴がなくても田舎の糞つまらなんエリアでも意識の問題で人生をより楽しくできるはずなんだけど、と私は思ってたりする。





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