金曜・土曜と、所沢市で開かれた日本吃音流暢性障害学会に行って来ました。
まず、ご報告すべきは世界的な吃音研究者として知られているスー・ユン・チャン博士の講演でした。演題の邦題は「発達性吃音が持続する小児の脳内接続の異常」というものでした。ごく単純にまとめてしまうと、2~5歳の小児期に発吃して吃音が持続する例は、脳のどこかに異常があるというよりも、話すことに関わる脳様々な部分を接続する神経の束が十分に発達していないということでした。そのため、部分的な能力はあってもそれを統合して聴いたり話したりということとは別な事だという事になりそうです。これは吃音のある状態を脳の形態からも解明しようとする試みでもあります。大事なことは、すでに様々な経験を積んだ大人ではなく、子どもの脳を見たということです。何百例もの脳画像からの結果だそうです。これが臨床にどういう影響を与えるかはまだまだこれからですが、私が今まで主張してきた「脳機能の問題ではないか」ということと、「吃り始めた時が指導の時」ということが証明されたように思います。詳しくはまた顔を合わせた時に質問してください。では、お休みなさい。
まず、ご報告すべきは世界的な吃音研究者として知られているスー・ユン・チャン博士の講演でした。演題の邦題は「発達性吃音が持続する小児の脳内接続の異常」というものでした。ごく単純にまとめてしまうと、2~5歳の小児期に発吃して吃音が持続する例は、脳のどこかに異常があるというよりも、話すことに関わる脳様々な部分を接続する神経の束が十分に発達していないということでした。そのため、部分的な能力はあってもそれを統合して聴いたり話したりということとは別な事だという事になりそうです。これは吃音のある状態を脳の形態からも解明しようとする試みでもあります。大事なことは、すでに様々な経験を積んだ大人ではなく、子どもの脳を見たということです。何百例もの脳画像からの結果だそうです。これが臨床にどういう影響を与えるかはまだまだこれからですが、私が今まで主張してきた「脳機能の問題ではないか」ということと、「吃り始めた時が指導の時」ということが証明されたように思います。詳しくはまた顔を合わせた時に質問してください。では、お休みなさい。