黒豆の健康パワー！

先ほどの記事で、黒豆の栄養成分のいくつかを取り上げましたが、そのほかに、大豆たんぱくやカリウム、カルシウム、植物繊維も豊富に含まれています。（日本放送協会発行「黒豆健康活用術」より引用）

【大豆たんぱく】大豆たんぱくは、必須アミノ酸をバランスよく含んだ良質のたんぱく質です。別名「畑の肉」と呼ばれ、体作りの重要な材料となります。必須アミノ酸は体内では作ることができないため、食事からとる必要があります。

必須アミノ酸の一種グリシンは、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らし、動脈硬化を予防します。また、体脂肪が蓄積されるのを抑えるので、肥満予防にも効果的です。

【カリウム】カリウムは、体内の余分な塩分を一緒に体外に排泄してくれるため、血圧を正常化する働きがあります。

また、心臓や筋肉、神経組織の働きを調節するのになくてはならない存在です。さらに、腸の働きを促し、蠕動（ぜんどう）運動が低下したために起こる弛緩（しかん）性便秘の解消に効果があります。

【カルシウム】骨を作る、心臓や筋肉を収縮させる、精神を安定させるなど、体内で重要な働きをします。カルシウムは、日本人に慢性的に不足している栄養素とされ、特に閉経以降、骨がもろくなりやすい女性には、骨を守る大豆イソフラボンとともに、必要不可欠の栄養成分です。黒豆煮は、牛乳の約２倍ものカルシウムが含まれています。

【食物繊維】食物繊維は、便のかさを増やし、便通を整えるのに大変効果的です。腸内でコレステロールや、コレステロールから作られる胆汁酸と結合し、これらをからめ取って体外に排泄してくれるため、コレステロールを下げる大きな鍵として注目されています。

また、糖質の吸収を防げ、血糖値が急上昇するのを抑えるので、糖尿病の予防にもなります。

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