小出川の手前、大きなモニュメントが建っています。
此処が噂の「土中に埋もれていた、鎌倉時代に旧相模川に架けられた橋の橋脚が、関東大震災によって突如数百年ぶりに地上に出現した地点」、略して「橋脚ニョキニョキ出現ポイント」です(「国指定史跡旧相模川橋脚」が正式名称らしいです)。

モニュメントに、当時の橋脚そのものを組み込むなんて斬新じゃん!と思ったら、樹脂かプラスチックの作りものでした。
そりゃそうだよね。
ということで、このモニュメントを見つけたら少々、左へ入ってください。そこがまさに出現ポイントです。

鎌倉時代、相模川はこの辺りを流れていて、そこに御家人稲毛重成が1198年に橋を架けました。小出川は相模川の名残りなのかもしれませんね。
そうそう、東京や神奈川でお馴染みのスーパー「いなげや」は、この稲毛重成にあやかり店名にした…とのこと。
それはさておき。
水面に突き出た橋脚。今度こそ本物か!と思いきや、これまた忠実に作られた模造品でした。
といっても、きちんとした保存事業の一環で、この再現された橋脚の下に、コンクリートで密閉された状態で本物が保存されているそうです。
源頼朝は、まさにこの橋を馬で渡っている際に平家の亡霊が現れたことに驚いて落馬、それが原因で死去したなんて言われています。そういった意味では平家の亡霊出現ポイントでもあるわけか…。
ま、江戸時代の旅人には、まったく縁のない地点ですけどね。
-H-
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