初任者さんができる社会科の教材研究(4)

2012-03-25 | 社会科の教材研究法
初任者さんができる社会科授業の教材研究2つ目です。

それは
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「まとめ」を自力で書いてみる
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ということです。

「学習課題は教科書のものをそのまま活用する」
ということを前回提案しました。


算数や理科の教科書などは、「まとめ」もしっかり教科書に明記されています。
しかし、社会科は違います。

それらのまとめは、本文、写真資料、グラフ資料、地図資料など多面的に
ちりばめられているのです。


しかし、
教師自身が今まで蓄積してきた知識を総動員しても、
100%は、まとめられないものです。
やはり、ざっと教科書を眺めることになります。

この必然性が、ポイントです。
その過程で、なんとなくではありますが、
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・この部分が一番大切なんだなぁ
・ここで、自分の経験を加味してしゃべれるなぁ
・ここ難しいけれど、どうしよう?
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ということに気づいていくはずです。
そこを意識しながら、まとめていきます。

まとめ方は、
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文章でも、
箇条書きでも、
イラストの吹き出しでも、
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なんでもかまいません。

とにかく、授業をする前に、
「授業のゴール」
を自分なりに明確にさせる事が大切なのだと思います。

※授業中に子どもたちに行わせる作業ですから、
 子どもの気持ちになって取り組む事が一番のポイントです。
 
後で述べますが、
この作業をしていると、
授業授業で、まとめ方の最も適したパターンが
(毎時間毎時間)見えてきます。

たとえば、
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・今日は30文字以内の文章でまとめさせる
・今日は観点ごとに箇条書きでまとめさせる
・今日は授業の感想をまとめにさせる
・今日は登場人物のせりふでまとめさせる
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というようにです。

それに併せて、
授業の形も自然と構成されていくのだと思います。


授業のまとめを自分なりに書いたら、
指導書の「まとめ」や「板書計画」と照らし合わせてみます。
これもまた、楽しい瞬間です。

初任者さんができる社会科の教材研究(3)

2012-03-24 | 社会科の教材研究法
初任者さんができる社会科の教材研究。

一つ目は、
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教科書の学習課題をそのまま活用する
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ということです。

当たり前の話ですが、教科書は本当によくできたすばらしい教材です。
教科書にある写真も、グラフも、地図も、本文も、
全てが一級品の資料です。

そしてそれらが、全て完璧に計算され(され尽くされ)、
見開き2ページに配列されています。



その教科書を
・45分で学習できるように、
・資料等をしっかり貫けるように、
設定されているのが、教科書に掲載されている学習課題です。


授業にはこだわりを持ちたい・・・・
ということで、教科書の課題を全く無視して、
また、教科書の資料も半分以上使わないで、
どこかピント外れの授業を拝見した事が過去多々あります。
(一番、自分自身がそうだったのかもしれません・・・)

しかし、
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教科書の課題を活用すれば、
見開き2ページの資料はだいたいを活用せざるを得ない
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という構成に、基本的に教科書はなっています。

ですから、素直な気持ちで、まずは、教科書に明記されている
学習課題を活用する事が、スタートだと思います。



学習課題(学習問題)の提示の仕方は、また別の機会に書きます。
子どもの意識や言葉で、課題を作らせていくのが理想ですが、
あまり社会科授業に得意でない方は
「今日の課題はこれだよ!」
と、堂々と提示しても良いのだと思っています。




初任者さんができる社会科の教材研究(2)

2012-03-24 | 社会科の教材研究法
たとえば、以前このブログで、
社会科授業の教材研究法についてこのように提案しました。


吟味に吟味を重ねて作成した図であり、構想ではあります。
ただ、これを初任者の方や、社会科が得意でない方に見せて、
「毎日これで社会科授業を作るのですよ」
と話して納得いただける自信は、、、正直ありません。


また、授業作り、単元作りについては、このように提案しました。


これも心血を注いだ図ではあります。
ただ、これを初任者の方や、社会科が得意でない方に
「作りなさい」というのは、本当に酷な事だと
(今改めて)思います・・・。


学習指導要領をしっかり読み込む事も大切です。


しかし、ただでさえ忙しい初任者さんが、
じっくりと学習指導要領を読み込む時間があるか・・・
と考えると、これも難しいことなのかもしれません。

本当は、学習指導要領をきっちりと読みこなす事が、
最も、最も大切なことなのですけれど・・・。


こういった反省から
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・毎日できるか?
・気楽にできるか?
・楽しくやれるか?
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という観点で、社会科の教材研究について考えてみました。

自身の「底の浅い実践」がベースになっているので、
大した提案ではないのが残念なところです。

しかし、こうやってアップし、ご意見をいただきながら
ブラッシュアップ(←また横文字・・・!!)させていくことで、
自分自身を高めていきたいと考えています。

またその過程において、
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社会科が苦手な方にとっての授業作りのヒント
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を、ほんのわずかでも提供することができればいいなぁ
と思っています。



初任者さんができる社会科の教材研究(1)

2012-03-24 | 社会科の教材研究法
昨年、千葉で行われた教育の原点セミナーで
社会科授業についての講座をさせていただきました。

その懇親会の席上、千葉県の初任者の方々から
「社会科授業についてお話を伺いたい」と声をかけられました。

未熟な自分が答えられる事など、本当に微々たるものです。
それでも「資料の見方かな?」「発問の作り方かな?」
などと考えながら、
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「どんなことに悩んでらっしゃるのですか?」
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と聞きました。すると、予想外の言葉が返ってきました。

「そもそも、社会科授業をどうやったらいいのかが
 分からないのです・・・・」


23歳の若い男性の方はそうお話されました。
若い女性の方々もそのようなお話をされていました。

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初任者の方々が「基本の基本」というところで悩まれている
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ということに、これまでは気づく事がなかったのです。
自身の不明に愕然とした事を、今でも鮮明に覚えています。

また、今冬の地区教育研究発表会社会科部会の席上、
参加した女性の先生が、
「私は、社会科が苦手だからこそ、この分科会に参加しました。
 教科書の写真資料って、2ページの中にたくさんあるのですが、
 ぞれは全部使うのですか?
 どうやって計画を立てればいいのですか?」
と、質問をされていました。


社会科が苦手な方や、初任者さんにとって、
「社会科授業」というのは、相当ハードルが高いという事を
改めて考えさせられたのでした。

また、
「基本的な社会科の授業作り」というところに、
だいぶニーズがあるのではないかなぁと考えるようになりました。






学級開きのメモより(了)

2012-03-22 | 学級開きメモ
学級開きのメモ。
膨大すぎて終わりが見えないので、
今回の紹介で終わりにします。

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・全員一度は、名前を呼んで褒める

・発問、指示、説明の3点をノートに書いて授業に臨む

・ADHD:ワーキングメモリを大切に
     (指示を繰り返し言う)
     見通しを持たせる。

・LD:得意なところを伸ばすのはダメ
   「ほめて」→「いやす」
 
・ほめる場面を意図的に作り、頑張った姿を
 見逃さない

○全員の名前を呼んで具体的な事で褒める
 褒める場を意図的に準備する

○教師を試す行動には、全て毅然と対応
 「全て」である

○媚びない、阿らない、遠慮しない

・重要なのは、指示をたった一つに絞る事

【3つのことについてきびしく!】

1)いじめ、差別
2)命を危険にさらす事
3)本気で取り組まなかったり、
  本気でやっている人を馬鹿にする態度

・教師の指示通りできた人を褒めていく事で
 教室には秩序ができていく

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学級開きのメモより(6)

2012-03-22 | 学級開きメモ
横浜の野中先生の有名な「縦糸・横糸理論です」

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↓ 縦糸・・・教師(教える存在)と生徒(学ぶ存在)
       との関係作り

→ 横糸・・・教師と子どもの心の通じ合い
       子ども同士の通じ合い

【縦糸を張る】
・返事、あいさつを鍛える

・正しい言葉遣いをさせる

・聞く姿勢を作る

・教師の指示で動く

・ルールを全員が理解する

・緊張と持久を持つ

・方向目標を設定する

・ときには厳しく叱る


【横糸を張る】
・一緒に遊ぶ

・長所を伝える

・ほめる

・はげます

・冗談を言う

・笑顔/笑いを生み出す

・安心できる雰囲気を作る

・教え合う

・助け合う

・学び合う

・傾職する

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学級開きのメモより(5)

2012-03-22 | 学級開きメモ
このブログをご覧になっている方には、
「当たり前」のものばかりだろうと思います。
あくまでも、自分自身の勉強&確認のために
本で学習した事を整理しています。


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【自己紹介】
・出身地
・自分の願いや思い
・得意な事
・大切にしている言葉
・性格
・面白い話
・好きな遊びや運動
※友達感覚で、プライペートな事は話さない。
 言葉遣いは、教師としての品格を保つ

「今度の先生は、優しそうだが
 厳しい面をしっかり持っている」

・はじめに「心に残る一言」を用意しよう。
 →「わたしはみなさんの味方です」

・自己紹介○×ゲーム
・クレームは当たり前との確認を持つ。

【学級開きのゲーム】
・剣道ゲーム
・グーチョキパー手遊び
・だるまさん
・後だしじゃんけん
・スーパーこんちゃん
・せーので集まる(2人組→5人組)
・自己紹介4択
 →名前の読み/続き方/趣味

【初めての出会いのアイデア】
・黒板に女の人の絵を描く。
・てんとうむしクイズ
・うずら卵が大好き!
・テレパシーじゃんけん
・最初の宿題「先生に質問!3つ」

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学級開きのメモより(4)

2012-03-22 | 学級開きメモ
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<はじめに> 安心と統率と

①まず瞬時に、笑顔で安心感を与える。
②一分以内に、全員をきちんと座らせる
 ☆ざっと確認:何も見ていない
③1分で立つ、座るの練習
 (列ごとに評価・ほめる)

<中>  10分刻み 3本勝負
・全員と握手
・ぴんと張った声であいさつ(ほめる)
・列テスト「立ちなさい」
・担任が自己紹介

<おわり>  明日の予定
・「帰りのしたく、はじめ!」
・全員が書けたか確認
・30秒で机の整頓
・10秒であいさつ
・「さようなら」を言い切ってから


【これはNG!!】
・子どもとの安易な約束

・教師の無責任な行動

・子どもとの距離がうまくとれていない

・子ども任せ

・子どものえしにする

・組織の一員として動けない

・ルールを守れない


【人間関係の定義】
①信頼関係:子どもに「優しい」「ウソをつかない」
      「安心」といった気持ちにさせる。

②尊敬の関係:この先生はすごい、かなわない
       と思わせること

③慕う関係:「好き」「一緒にいたい」と思える
       ようにする。

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学級開きのメモより(3)

2012-03-22 | 学級開きメモ
埼玉の長谷川先生のことば
(毎回ノートにコピーして貼っています)


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①全員参加の授業を続ける

②係と当番の分離 一人一役

③日記/毎日コメント

④学級通信
 →活躍の描写で褒める
 →日記の文章を褒める

⑤給食・掃除→子どもの3倍働く

⑥全員に毎日、さりげなく声をかける

⑦便せんを胸に。こどもの活躍を親に。

⑧同じ事を怒らず400回語る。
 →統率者は感情を制御

⑨教師自身が勉強し、伸びている姿を見せる!

⑩荒れ→不要な言葉を削る
   →目や身振り、手振り

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これは定期的に確認しています。

学級開きのメモより(2)

2012-03-22 | 学級開きメモ
学級開きのメモ 1ページ目の後半です。

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・しつけの3原則
1)あいさつをする
2)「はい」と返事をする
3)はきものをそろえる

・一流の人には共通点がある
 →人が話しているときには動かない。じっとしている。

・声だけでその人の◎◎がわかる。
 →「実力」

・ルールの確立とあたたかい人間的交流
 →人を傷つけるような言葉は言わない。
 →クラスの誰かが語った言葉は、最後まできちんと聞く。
 →抜かりなく定着させること

・「ちょっとしたざわつき」をしっかり止める
 →やさしく、しかし威厳のある姿勢で

・学級作り・・・「聞く力」を優先して育てる。
 × 荒れないクラスに
 ○ いいクラスを積極的に作っていこう。

・指導のツボ
1)教師に親しみを感じさせる
2)みんなでルールを作る
3)授業でルールと人間関係を育成
4)係や当番の活動

・「グループ」から「チーム」にする。

・「継続的指導」が子どもを育てる。

・「はい」→「はいっ」(小さい つがあるよ)

・学級作りの基礎
 →教師と子どもがつながる(共通の成功体験)

・「大変だけれど、リーダーをやって良かった」
 と思わせるように。


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忘れていたなぁ、、できていなかったなぁ、、
と反省する事も多数・・・。