社会科授業における、思考を促すための最後の言語活動。それは、
【話し合い】です。これまで、資料から様々な事象を【読み取り】、
それらの【再構成】を経て、【表現・説明】していくことを述べて
きました。その集大成として、これまでブラッシュアップしてきた
事象について皆で情報交流し合いながら、知識を深めていく活動が、
【話し合い】となります。
例えば、6年生の歴史学習。戦国時代の単元における「まとめ」
の場面で、以下のような学習活動を行います。
==============================
自分たちが戦国時代に生まれて、全国統一を目指すとします。
「どんなこと」を大切にして、全国統一していきますか。
”全国統一に大切なことベスト3”をまとめましょう。
==============================
子どもたちは、これまで読み取ってきた知識を総動員し、それら
をランク付けしながら、自身の考えを表現していきます。
根拠を基に書かせるので、一人ひとりのランキング内容は多様で
す。自分が戦国大名ならというシミュレートも興味・関心を多いに
高めます。例えば、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
千葉さんの「全国統一に大切なことベスト3」
1)「鉄砲の使用」 → 戦いに勝つ事がまず大事
2)「仏教の弾圧」 → 民衆の反乱を抑える
3)「楽市・楽座」 → 経済を発展させる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
等、それぞれに個性的な考えが完成します。「ランキング」の中に
ある箇条書き要素が、児童の思考をうまくまとめることにもつなが
っていくでしょう。
しかし、ここで単にランキングするだけでいいのでしょうか?そ
れはあまりにも、もったいないと思います。
ではどうするか?
それぞれの意見を【話し合い】を通して、交流させます。そして、
自分にない新しい考えに触れる活動を通して、多様な知識に気づか
せていくのです。
「誰の考えが一番、全国統一に近いか」を話し合う事で、たくさ
んの幅広い意見に触れ、さらに戦国時代についての理解を広げる事
ができるでしょう。
「学級で一番有力だった意見」を絞り込む活動は、児童の思考の
さらなる掘り下げを促すことになるでしょう。
このように、【話し合い】を行う事で、自分たちの得た知識を、
「広げ、深める」ことができるのです。
もちろん【話し合い】は、上記のような単元をとおした大きな学
習過程の中だけで行うものではありません。日常の授業の中で、隣
同士ペアを作り、意見を交換するだけでも【話し合い】は成立しま
す。地道な活動こそが大切であると考えます。
ポイントは、【話し合い】へ移行する前に、【読み取り】【再構
成】【表現・説明】などの言語活動の素地があることです。そのよ
うな場面を意図的・計画的に設定する事で、子どもたちの思考をよ
り広げ、そして深め、新たな知識を獲得させることができるのです。
【話し合い】です。これまで、資料から様々な事象を【読み取り】、
それらの【再構成】を経て、【表現・説明】していくことを述べて
きました。その集大成として、これまでブラッシュアップしてきた
事象について皆で情報交流し合いながら、知識を深めていく活動が、
【話し合い】となります。
例えば、6年生の歴史学習。戦国時代の単元における「まとめ」
の場面で、以下のような学習活動を行います。
==============================
自分たちが戦国時代に生まれて、全国統一を目指すとします。
「どんなこと」を大切にして、全国統一していきますか。
”全国統一に大切なことベスト3”をまとめましょう。
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子どもたちは、これまで読み取ってきた知識を総動員し、それら
をランク付けしながら、自身の考えを表現していきます。
根拠を基に書かせるので、一人ひとりのランキング内容は多様で
す。自分が戦国大名ならというシミュレートも興味・関心を多いに
高めます。例えば、
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千葉さんの「全国統一に大切なことベスト3」
1)「鉄砲の使用」 → 戦いに勝つ事がまず大事
2)「仏教の弾圧」 → 民衆の反乱を抑える
3)「楽市・楽座」 → 経済を発展させる。
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等、それぞれに個性的な考えが完成します。「ランキング」の中に
ある箇条書き要素が、児童の思考をうまくまとめることにもつなが
っていくでしょう。
しかし、ここで単にランキングするだけでいいのでしょうか?そ
れはあまりにも、もったいないと思います。
ではどうするか?
それぞれの意見を【話し合い】を通して、交流させます。そして、
自分にない新しい考えに触れる活動を通して、多様な知識に気づか
せていくのです。
「誰の考えが一番、全国統一に近いか」を話し合う事で、たくさ
んの幅広い意見に触れ、さらに戦国時代についての理解を広げる事
ができるでしょう。
「学級で一番有力だった意見」を絞り込む活動は、児童の思考の
さらなる掘り下げを促すことになるでしょう。
このように、【話し合い】を行う事で、自分たちの得た知識を、
「広げ、深める」ことができるのです。
もちろん【話し合い】は、上記のような単元をとおした大きな学
習過程の中だけで行うものではありません。日常の授業の中で、隣
同士ペアを作り、意見を交換するだけでも【話し合い】は成立しま
す。地道な活動こそが大切であると考えます。
ポイントは、【話し合い】へ移行する前に、【読み取り】【再構
成】【表現・説明】などの言語活動の素地があることです。そのよ
うな場面を意図的・計画的に設定する事で、子どもたちの思考をよ
り広げ、そして深め、新たな知識を獲得させることができるのです。