初任者さんができる社会科の教材研究(6)

2012-03-26 | 社会科の教材研究法
社会科教材研究の4つ目。

それは、
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教科書資料のランク付け
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を行うという事です。

社会科の学習会や研修会で、よく
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教科書の資料は全て扱わなくてはならないのか?
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ということが話題に上がります。

これにはいろいろな考え方があります。
先日の研究発表会では

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「その時間で扱えなくても、単元を通して
 (行ったり来たりしながら)触れれば良い」
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という意見も出されました。

なるほど!と納得します。
しかし、それは社会科授業が堪能な方のテクニックかもしれません。
社会科が苦手な先生にとっては逆に難しいのかも?とも思いました。

私個人としては、
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授業において、教科書見開き2ページの資料には
(基本的に)45分の中で、全て触れる、扱う!!
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ということを徹底しています。
授業に無駄な事を入れなければ、
全ての資料を扱って丁度45分が終了する
ということが感覚でわかるようになりました。

ただ、「全ての資料」というと量も膨大です。
ですから、さきほど述べたように「ランク付け」を行うのです。

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1)メイン資料
 →たっぷり時間をかけて読み取らせる資料

2)サブ資料
 →ちょっと立ち止まって考えさせる資料

3)ちょっぴり触れる資料
 →ほんの一瞬、解説程度でふれる資料
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教科書のコピーに、このように番号を振っていきます。


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・授業で扱う順に番号をふる
・重要度にあわせて丸の大きさを変える
・あくまでも目安であって、細かくこだわらない
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ということがポイントです。

とにかく、全ての資料には「必然性」があります。
「なんで、こんな資料がポンと出てきているのかなぁ?」
その必然性をしっかり確認していく事が
教材研究においてもっとも重要なのだと思います。



初任者さんができる社会科の教材研究(5)

2012-03-26 | 社会科の教材研究法
教材研究の方法3つ目は、

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重要語句をおさえる
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ということです。
一単位時間で
「児童に確実に習得させる事項/語句は何か?」
ということをしっかりおさえます。

しかし、社会科の教科書には、
算数や理科のように大事な言葉が
太字で示されていません。

どのようにするかというと、
まずは
教科書巻末の「さくいん」欄を調べます。

※新学習指導要領で「知識の習得/活用」が重要視されたことから、
 どの教科書にも「さくいん」欄が復活したのです。


授業予定のページにおいて、さくいんに明記されている語句があれば、
その語句を中心に授業を進めていきます。
また、中心発問や調べ学習も、その語句に沿って構想していきます。

「さくいん」以外でしらべるとすると、あとは「テスト」です。
単元に入る前に、テストをざっと見ます。

そして、記述や選択で問われている「語句」をおさえるのです。
※とくにも”記述”で問われる語句は重要度が高い場合が多いです。



前回の「まとめ」の際も書きましたが、
こういった重要語句を使って
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「○字以内で、今日のまとめを書きなさい」
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という指示も、単元によっては有効な場合があります。
(特に6年生歴史単元など)