本と映画の日々  そして、ゆめのつづき

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「オトシモノ」には(車霊)がつきもの!? 後日談「名もなき毒」

2006年10月22日 | 

宮部みゆき「名もなき毒」

「誰か」の続編だ。

杉村さんが様々な事件で垣間見た、「名もなき毒」の正体とは?


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「オトシモノ」には(車霊)がつきもの!?



「オトシモノ」といえば、先日、電車の網棚に置いていたバッグが、
盗られてしまった。

電車では、いつも、本を読んでいる。
(いま 読んでいるのは、宮部みゆき「名もなき毒」)
面白いので本に夢中になり、ついつい周りが見えなくなっていた。

ふと目を上げると、網棚のバッグがない。

後日談があるが、それは、それは身の毛もよだつ・
ほどの・・結末ではない。また、後日・・・。

ということで、遅くなりましたが、後日談です。

網棚にないことに気づき、周りの乗客に聞いてみた。
すると、前の前の駅でたしか黒いバッグを持って、
慌てて、降りて行った男がいたとのこと。

「名もなき毒」の杉村さんのように、では、その男の特徴は・・・?
と聞く余裕はない。
どうせ、もう犯人は逃げただろうと思い目的地の駅で降りた。

駅員さんに事情を話したが、
―盗難事件は警察に被害届を出してください。
と、素っ気無い。

―いえ、駅員さん、これは遺失物“オトシモノ”の可能性があります。
犯人が、金目のものが入っていなかったため、ホームに投げ捨てたかもしれない。
ですから、とりあえず遺失物届けを出さして下さい・・。

―バッグには、貴重品等は、なかったんですよね。

―いや、家の鍵とか、それと携帯電話も入れていた。

-―だったらすぐ掛けてみなさい。

ということで、電話を掛けると、何回かけても出ない、呼び鈴を鳴らし続けていると、

―はい、警察です。と声がする。

結局、車で30分もかけて、警察に行くと、
バッグは、“オトシモノ”として届けられている。

それを持ってきた人は、

―網棚の真下に座っていた人が、“バッグを忘れて下車をしたのだと思い”
すぐ、後を追いかけたが、その人に、

―そのバッグは自分のものではない。といわれた。

親切な人で、わざわざ“オトシモノ”として、署に届けに来てくれた・・。

失くされた方がみえたので、お返しするが、遺失物返却書にサインがほしい。

―いや、お巡りさん、これは、“オトシモノ”ではなく、“盗難品”なんですよ!

結局、若いお巡りさんに代わって、強持てのベテランが出てきて、
“オトシモノ”として受理するようにと睨まれてしまった。

ベテランいわく、その人は、善意の人だから、
ここは丸く収めてくださいとのことだ。

あまり言うのも大人気ないので、サインをしたが、
印鑑の代わりに指紋を押せといわれた時は

一瞬、切れそうになった。

ここにも、「名もなき毒」がある。


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