加藤ローサが新CMで、
「SAYURI」でのチャン・ツィイーの
流し目を披露する。
豆葉(ミシェル・ヨー)がさゆりに、
芸者道の一から、教えるなかに、
(流し目で、男を虜にする)テクニックを伝授するシーンがある。
そのシーンで、ふと「ベスト・キッド」を思い出した。
空手道にしろ、芸者道にしろ、道を究めることは大変だ。
芸者は、芸を売る。
それは楚々とした立ち振る舞いであったり、
目を奪う華麗な踊りであったりする。
「LOVERS]の時のチャン・ツィイーの踊りは、素晴らしかった。
「SAYURI」でもメリハリの利いた踊りを披露するのだが、
いまひとつ和風でない。
メリハリが利きすぎて中華風だ。
「オペレッタ狸御殿」で鈴木清順監督にしぼられ、
和風なるものを体得しただろうか・・・。
いや、「-狸御殿」自体が、和洋混交、アジアン中華風味あり、
はたまたシェークスピアか、現代演劇か、というくらいごった煮、ちゃんこ鍋、
だったので、むしろ混乱したのではないか・・・。
チャン・ツィイーは、北京の青年ダンス大会で優勝したくらい踊りがうまい。
しかし、日本舞踊の奥は深い。
チャン・ツィーには、きちんとした日本舞踊を勉強して、
流れるように、踊ってほしかった。
豆葉は、流し目を伝授するより、
「日本舞踊」の奥義を、伝授して欲しかった。
スピルバーグと、「シカゴ」のロブ・マーシャル監督、
渡辺 謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、大後寿々花
日本人俳優で、なんとか和風を演習してみたが、
チャン・ツィイー、コン・リー、ミシェル・ヨーのアジア三大スターに、
押し切られてしまった。
しかし、メジャーなハリウッド映画で、日本が舞台といいながら
日本人俳優がこんなにも活躍したのは、「SAYURI」だけだ。
PS
当初、さゆりの候補にTVドラマ「LOST]で、人気のある
キム・ユンジン(「シュリ 쉬리」)があがっていた。
ユンジンが、初めてのハリウッド映画で、
日本人の芸者はいやだと、断ったらしい。
もったいない。
バレー、ジャズ・ダンスが特技の
キム・ユンジン(김윤진)「SAYURI]も観たかった。
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