ここからは、後方の階段を使っての撮影になります。
せっかく楽しみにしていた「トリスタンとイゾルデ」。
残念ながら最終幕を観ることはできません。
飲み物を買いに行っただけなのに。
父親を電話ボックスから見張っている場面。
電話器はもう撤去されましたが、スペースは健在です。
右手を左の内ポケットに入れる瞬間、その背後には既にうっすらと、
降りてきた階段が映ってます。
現在でもガラスの片面に金属のめっきをして重ねたのが、”鏡”の作り方です。
エントランス部分、つまりガレリアの壁面を全てガラスで囲み、鉄筋を外側に配置した設計には、
夜になると、ある効果が生まれます。
日が暮れて周りに明かりの無い空間になると”夜闇のめっき”を外側に施された状態になり、
建物内にさえ居れば、鏡効果でその床面積が2倍に感じる仕掛けなのです。
まさに、その仕掛け、鏡 に映っている”刑事”を目の前にしたユーリ。
この場面の「トリック」については赤壁戦記さん9月3日のブログを参考に。
この特殊演出が可能になるホールが、この熊谷文化創造館だったのではないでしょうか?
オペラより、落語の方が気が楽かも
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