昨日宗像ユリックスまで大林京子先生の主催する
セミナー「震災から学ぶ口腔ケアの重要性について」に参加してきました。
大林先生は口腔ケアの重要性を伝えることを長年やられている先生です。
NPO法人宗像介護サービス研究会の代表を務められています。
講師に大分県佐伯市職員の柴田真佑さん
熊本市中央保健福祉センターの歯科医師吉良直子先生
大林京子先生の布陣でした。
最初の柴田さんの講演から気持ちもろとも持っていかれていました。
被災地の惨状はテレビで知っているつもりでしたが計り知れないものがあることを教えられました。
まずその土地に降り立った時の臭いなど知る由もありません。
いままで嗅いだこともないような臭気が充満していたそうです。
海の魚やプランクトンと瓦礫にひとの死体、あらゆる生き物の死骸が腐りつくりだす匂いなど
ボランティアの方々も想像すらできなかったことでしょう。
海水に浸かった家屋はウジもわき住める状態ではないことも想像できます。
ボランティアに行ったひとたちがつぎつぎと心が病んでいくため
心のケアが必要だったことを話されました。
よくテレビではボランティアの人たちが励まされて帰ってくることが報じられていましたが
当然といえば当然なのでしょう。
今現地で生活している人たちは前を向いて生きてきたからこそ生き残った方々なのですから。
しっかり前を向いて生きることの大切さを教えていただきました。
あらゆる方法を駆使して唾液をださせる取り組みをされ、地元の人たちとの交流を
優しくまっすぐ捉えて受け止めた吉良先生の話も伝わるものがありました。
震災の中、免疫力が衰えたことで普段問題にならないはずの
口腔の悪玉細菌叢が肺炎を引き起こしたことをもとに
普段からの口腔ケアが最も大切と説く大林先生の講演にも説得力がありました。
今日本中の人たちが生きることを真剣に考えていることでしょう。
口の大切さもそうですし
日本の崩壊していくあらゆる歪んだ社会構造など
それぞれの立場でみんなが真剣に考えるときだと思うのです。
7.30(土)(午後1時45分~午後4時15分)
大牟田で「命の入口セミナー」イベントを開催します。
(詳しくは平野歯科クリニックホームページ1面へ!)
本日のブログにもでてきた柴田 真佑さんも参加されることが決定しました。
多くのみなさまのご参加をこころからお待ちしております。
どんな問題提起が必要なのかもこれからじっくり考えていきたいと思います。