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あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

冬空や木々は身がまえ静まりぬ  あきオジ

2010-10-23 18:32:02 | 日記
なんにもない机の引き出しをあけて見る  放哉

(放哉の句は俳句なのか物語の一行なのか、不思議に思うことがあります。いくつも句を集合すると放哉が見えてくるのですが、そうでないと、「何これ?」ということになるのです。そんな自由律の句は頼りないのです。それでいいのかどうか分かりませんが、黙って一人で俳句から抜け出せばよかったのです。そうなるともっと豊かな心象風景を描くことができたのです。)

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NHKで劇団の創出と解散までの軌跡を取材した番組を見て
「ああ、この人たちの青春は終わったのだな」と思い感動しました。
25年の劇団活動、劇団の活動のために約3カ月
働くことができない。
そんな生活をいつまでもできるはずがない。

その葛藤の中で劇団活動を止められない人
生活のために活動を止めた人

それぞれがそれぞれの必然的理由があったのですね。
それにしても演劇は魔物ですね。
入り込むだけの才能と度胸があったら、入り込んで見たかったですね。
そんなチャンスもないままにここまできたなあ
そんな感想ですね。
自分で道を開く人間ではなかったことをこの年になって気づきました。
これじゃ無理だ。

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冬のバス手を振る子見る調布駅  あきオジ

2010-10-23 18:20:06 | 日記
夏河を越すうれしさよ手に草履  蕪村

(この句が有名以上に名句なのか私にはさっぱり分かりませんが、芭蕉には決して作れない句だと言うことだけは分かります。素直に読んだときの無邪気さは芭蕉にはありませんし、色香を連想して読んだとしても芭蕉には結びつきません。蕪村は蕪村です。蕪村を耽美主義者だという人もいますが、本人はどのような思っているのでしょうか。中国趣味、絵画趣味などのことを考えると総合的な文人であったような気がします。食べるためにはあれこれのことをしたし、苦労もあったと思いますが、それらの世俗的なことを乗り越えて美の世界を追い求めて行ったのだと思います。

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カラヤン指揮のブラームス交響曲1番を聴きながらブログを更新していました。
古い録音ですが、実況録音盤ですので観客の息遣いまで伝わるような名演奏です。
元気が出ない時は、このDVDを流します。
いろいろな人がこのような利用をしていますね。

私の気合を入れるための音楽はバッハの「マタイ受難曲」です。
この曲を聴くと「なすべきことをなす」ことの大切さを教えられるような気がするのです。

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山門にダリア燃えたつ日は落ちる  あきオジ

2010-10-23 05:17:47 | 日記
神代植物公園のダリアです。
去年は魅力的な咲き方をしていませんでしたが
今年は見事に咲いています。
圧倒的な量感で「ここにいます。」というだけの存在感ですし
日本人の好きな「儚さ」が見えませんが
どかんと一発
そんな花もこれからは愛されることになるかもしれませんね。

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秋深き隣は何をする人ぞ  芭蕉

(この句の良しあしなどちっとも気にしないのに、この句を知っているし、折りに触れて口にする。それが日本人の感覚なのですね。旅に出れば山頭火を瀧にであうと山吹と重ねて芭蕉を寺にいけば蕪村を、畦道を歩けば一茶を口にする。それは何でしょうか。意識して思い出し、それを口にするというより、景色や気配が句を引きだしているのですね。それほどに肉体化しているって素敵ですね。私も体内蓄積を豊かにして、おもわず口にしてしまう句を蓄えましょう。そうなると、自分から吐き出すことにもなつながるでしょう。そんな気がします。)

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私の俳句はくしゃみみたいなものなのです。

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たんたんとただ淡々と秋移る  あきオジ

2010-10-23 05:01:50 | 日記
薔薇を愛する人もいっぱいいる。
薔薇を育てることが何よりも好きな人もいる。
これが日本人の生活なのですね。
神代植物公園を歩いていて
ちょっと感動しました。

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雲霞呑つつ越ん菊の山路  田上菊舎

投げ出して陽のある脚  山頭火

(江戸時代後期の女性俳人菊舎も実家に戻ってから終生旅の人でした。芭蕉のごとき人でしたから、愚痴や泣き言をそのまま出すような人ではありませんでした。山頭火は泣き言をいっぱい吐き出し、それが共感を得た俳人です。「折々のうた」で、二人の句は並んでいました。どちらがどうだというようなことではありません。ただ、西行、芭蕉とつながっている「旅が人生である」という伝統は日本人には流れているのですね。今でも各駅停車の旅などが人気があるのもその伝統なのでしょうね。)

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自然に溶けこむ
そして自分の中にも自然を取り込む
それが日本人の生活なのですね。

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薔薇の日は薔薇を夢みる子どもの目  あきオジ

2010-10-23 04:46:41 | 日記
この記事を過ぎると色が少ない季節に入ります。
しばらくは薔薇の美しさでお楽しみください。

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鍋物に火のまはり来し時雨かな  鈴木真砂女

しぐれふるみちに大きな仏あり  水原秋桜子

(秋になると思いだすす句です。いつも、いい句がうかばないときに「折々のうた」(新編)などをひっぱりだすのですが、その中に並んでいる句です。秋には秋になじむ句がいいですね。この「しみじみ」感と言葉の数がちょうどいいですね。)

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公園の中を歩くのが好きです。
散歩が目的ではなく
写真を撮るのに夢中になっていると
いつのもまにかいっぱい歩いていた
そんな心地良さが好きです。

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あるブログを見ていたら写真の取材場所が片倉城址でした。
すぐ近くなのにカタクリの季節から御無沙汰しています。
出かけてみようかな。

そんな「しみじみ」した思いつきがいいですね。

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