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作って遊ぼう&学校の応援

 最近JavaScriptを独学で取得、学校支援の〈動く教材〉を作っています。

寅(とら)年2022

2022-01-01 00:06:06 | 作って遊ぼう教室



〔パソコンページ〕

 2022年は寅(とら)年ですね。ずいぶん前からとらのキッチンペーパーアニマルを考えていたんですが、なかなか簡単にはとらはつくれませんね。
 そういうことでイラストを材料にして、とらの特徴的なところを切り取って部品にしたらと考えました。

 〔いらすとや〕さんからたくさんのとらのイラストをダウンロードさせてもらいました。写真のようにそれから「みみ」「目」「鼻」「ほほ」・・とパソコンの写真を切り取っていきました。貼るところの元形が白い色をしてますから、できるだけ正確にしました。

 次はこれを利用しやすいようにA4用紙に貼り付けていきました。パーツごとに数種類を揃えました。見てわかるように6つの例も示しました。

 この用紙を活用したい場合はここをクリックするとpdfファイルがダウンロードできるページが開きます。

 このシートの下の方に真っ黒いところがありますが、ここは髭(ひげ)を作ってもらうところです。
 次のようにして作ってください。作ってみて太いひげが存在感があって、また貼り易くて良かったです。


  このような方法で部品を作りました。これを貼って作ったのが次のものです。私と孫2人(5歳と3年生)で作りました。

















 いかがでしたか。孫2人は「かわいいね・かわいいね・・」と言っていました。 
 部品の大きさが印刷してみないとわからなかったので、大きいのあり小さいのあり、最後は調度いいのを見つけました。ここに紹介したのが調度いいものです。

 作った後、遊び始めてしまいました。とらの足のところが2つに割れているので、そこに指を突っ込んで「指人形だ・・・」と言って盛り上がりました。


 キッチンペーパーアニマルの元形は、これまでの投稿でも紹介していますが、ここでも再掲しておきます。
 良かったら作ってみてくださいね。





 写真をタップすると大きい写真で見ることができます。わからないところは大きくして見てください。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。


〔パソコンページ〕










「サイコロづくり」のクラブ活動

2021-12-15 15:28:24 | 作って遊ぼう教室
 先に投降した〔サイコロを作ろうの新型紙〕を実際に最寄りの小学校でクラブ活動の授業をしてきました。
 この作って遊ぼう教室は、456年児童30人先生2人、図工室、12月10日(金)15:10ー15:55の45分間です。
 この日は14:30に図工室に着きました。しばらく(5分ほど)して2人の児童が走って来てくれました。「今日は何作るんですか?」といつものように聞いてきます。「これだよ!」・・・「これか~早く作りたいな~。」「何か手伝うことはありませんか。」という会話がありました。
 ちょっと待ってもらって、黒板にあとで説明する〔板書〕をしました。
 板書が終わって準備に取り掛かります。自宅で一人ずつA4サイズの画用紙に印刷した型紙をビニール袋に入れたものを準備してきました。それに正四面体の型紙を切り抜いて折り目を付けたもの人数分、正六面体・正八面体・正十二面体・正二十面体・サッカーボールについても同様に準備してきました。これを児童2人に一人分ずつ分けてもらいました。途中からまた数人の児童が来たので手伝ってくれました。その一人分を確かめた後、先ほどのビニール袋に入れてもらいました。配付材料の完成です。
 配付資料です。

 中身は、型紙6種

 先の投稿で紹介した新型紙を切り抜き折り目を付けたものです。一人当たり6種で30人の児童がいますので6×30=180の型紙を切り抜いて折り目を付けています。テレビを観ながらゆったりの時間にコツコツと取り組みました。先生からは「大変な準備」と言われますが、自身としては何でもない準備です。授業時間が45分しかありませんから、一番楽しいサイコロを作る時間に充てなければなりません。そのためです。
 A4画用紙に新型紙を印刷したもの

 これを提供しておくと、サイコロを作るのが楽しかったら、自宅に帰って、この画用紙から型紙を切り抜いて作ってくれると思います。そういう期待をしています。

 さあ、クラブ活動の始まりです。「気を付け、礼」「よろしくお願いします。」
 ちょっと大き目の実物を用意しています。握りこぶしぐらいの6種です。これで〔作るもの〕を紹介します。
 材料を配付します。 材料一式の中身の確かめです。・・・・間違いはありませんでした。
 〔板書〕の説明です。

 〔板書〕を1から順番に23・・と説明していきます。「皆さんのところにあるものは2までは済ませてあります。早速3から始めてください。画用紙の方は帰ってから1からやってください。」と言って始めてもらいました。
 作っているところです。





 机間巡視をして作っているところを見て周りました。

 正四面体では①②と貼っていくと③が貼れなくて困っている児童がいました。ほとんどの児童は①を貼ったら②と③は一緒に貼ることに気づいてやっていましたが、①②と貼ってしまって、③ののりしろが飛び出している状況です。こうなってしまうとのりしろを継ぎ目に押し込むしかありません。その説明をして「押し込むか!予備の新型紙で作り直すか!」を選択させると作り直すほうを選びました。
 正六面体では、①②・・の順番を守らないで進める、のりしろを正確な位置からずれて貼っていくというのに気づきました。どちらもノリ多めでしたから、すぐ外して貼り替えることができました。
 正八面体では正四面体と同様に最後ののりしろ3つは同時に貼らなければなりません。そこにはすべての児童が気づいているようでした。
 正十二面体では一つ一つ根気強く正確にノリ付けしていく必要があります。6年の男子児童でしたが「ああ~、と引っ張ってしまいました。」とぐじゃぐじゃの作品を見せてくれました。根気が続かなかったのでしょう。後で予備の型紙をやると「ありがとうございます。」と喜んでもらってくれました。
 正二十面体では①まではいいんですが、それからは貼るところと貼られるところの位置関係の先の見通しができなくて、困っている児童が多くいました。「こうやるんだよ。」と正しい位置関係を示してやると「わかりました!」と理解してくれました。
 サッカーボールでは、ビックリする光景を目にしました。型紙の①②③・・・ののりしろに全部ノリを付けていました。「全部ののりしろにノリを付けてから貼っていくんでしょう。」と言っています。「①にノリを付けて、薄い①の裏に貼ります。ノリがある程度乾いたら、②にノリを付けて・・・・とやっていくんですよ。板書の3に書いています。それを②③④と繰り返すのが板書の4です。」と説明しました。全部ののりしろにノリが付いています。もう貼るしかありません。ちょっとやって見せてその児童に続けてやってもらいました。1分もたたないうちにサッカーボールが出来上がりました。ノリいっぱいのサッカーボールですから、ゆるゆるの柔らかいサッカーボールです。
 ・・出来たー・・という写真です。

 喜んでいました。
 まあ何とか45分が過ぎて、手元にはいくつもの多面体ができていました。 


 旨くいった・・・と言っていいでしょう。前回の旧式の型紙とは全然違った〔作り方の良くわかる授業〕になったと思いました。
 

「サイコロを作ろう」新型紙

2021-12-02 22:47:03 | 作って遊ぼう教室



新型紙ダウンロードサイト

 サイコロづくりを指導してきましたが “一つ大きな課題” がありました。それは “指導する時間” です。一斉に一つの型紙で指導する場合は課題となりませんが、限られた時間にみんなが作りたいサイコロを作ってもらうには対応が難しい状況になってしまいます。例えば45分間に30人の児童が6種類のサイコロを作ろうとします。一斉指導をしようとすると一種類当たり(45分÷6種類=)7分30秒ずつとなり、最後に説明するサイコロを作ろうとする児童は授業開始から37分30秒の間は試行錯誤で取り組まなければなりません。個別指導が必要ですがとても取れません。
 そこで思いついたのが次の方法です。



 型紙を切り抜いた後、順にのりしろにノリを付けて貼っていってサイコロを作りますが、“順に”は番号で①②③・・・・・という順になります。“ノリを付ける”はカラー番号のあるのりしろにノリを付けます。“貼る”はカラー番号と同じ数字の白・灰色(ねずみ色)のところの裏側に貼ります。

 このことを一斉指導すると作り方の手順がわかって自身で作業を進めることができるのではないかと思われます。いかがでしょうか。こんな考えで型紙にカラー番号と白・灰色(ねずみ色)の番号を書き加えました。これが“新型紙”です。

 それでは新型紙を紹介します。

正四面体


〔作り方のコツ〕
 ノリで貼る前に、点線の折り目をしっかり付けておくことが大切です。点線の裏側に定規を当てて、まっすぐな折り目を入れておきます。面と面の間、面とのりしろの間の折り目の全てを折っておきます。
 後は番号順にノリを付けて貼っていってください。乾いて接着するまで時間がかかりますので、ノリは少なめに、乾く時間を空けながら作っていってください。

正六面体


〔作り方のコツ〕
 これも折り目が大切です。のりしろの中にのりしろがあるところがあります。つまり、2回重ねてノリ付けをします。1回目を十分乾かしてから2回目のノリ付けをしてください。

正八面体


〔作り方のコツ〕
 これも折り目が大切です。のりしろの中にのりしろがあるところがあります。つまり、2回重ねてノリ付けをします。1回目を十分乾かしてから2回目のノリ付けをしてください。

正十二面体A


〔作り方のコツ〕
 事前に折り目をいれることは用紙の種類によって違ってきます。コピー用紙のような薄い紙の場合には“必要ありません。”厚紙のような厚い紙の場合には“ぜひ必要です。”
 小さいのりしろが幾重にも重なってノリ付けをしていきますから、正確に貼っていく必要があります。(ずれはどんどん大きくなっていきます。)

正十二面体B



〔作り方のコツ〕
 事前の折り目については正十二面体Aと同じです。最後にいっぺんに接着させて完成させるところがありますが、その直前に時間をおいて乾燥させ接着する時間を取ってください。重ねてノリ付けしていくと益々乾きにくくなります。
 
正二十面体


〔作り方のコツ〕
 これは折り目をしっかり入れることが大切です。最初①のノリ付けはしっかり乾かして接着させます。1つの面全体がのりしろですから、薄く薄くノリを付けてください。

サッカーボール


〔作り方のコツ〕
 用紙から型紙を切り出すとき、正六角形を切り抜くところが多数ありますから全部を切り抜いてください。
 折り目は絶対に入れないでください。出来上がりの“張り”が大切ですが、折り目を入れておくと球形がよれたようになってしまいます。
 ②から後は、切り抜いた正六角形のところを正五角形にするよう貼り付ける作業になります。


 実際、最寄りの小学校のクラブ活動で実施しますが、そのための各種プリントづくりをしてきました。それを写真で紹介します。
 最後にpdfファイルがダウンロードできるサイトを紹介します。


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 クラブ活動が終わったら報告します。







「紙トンボづくり」のクラブ活動

2021-11-20 16:34:04 | 作って遊ぼう教室
 先日最寄りの小学校で「紙トンボづくり」のクラブ活動をしてきました。自転車で3分の距離です。段ボール1つに材料を詰めて持ち込みました。30分前に受付で手を消毒、体温は36.4度、来校の記帳をして図工室に向かいました。
 準備は、まず机上に配付物を並べます。途中で児童が「こんにちは!」と言って入ってきました。「今日は何を作るんですか?」「それですよ。」「竹トンボですね。」「紙でできているでしょう。」「じゃあ、紙トンボですね。」「ウン!」という会話があり、紙トンボを借りて遊びました。前の教卓の上に画鋲(がびょう)を置いて穴あけコーナーを作ります。箱を置いてその中にカラーの画鋲15個を置きました。15個はその時にいた児童に数えてもらいました。終わったとき15個なければ探さなければいけませんから。次に私は板書です。理解を深める図を4枚の黒板に大きく記入しました。
 児童は4から6年生の30人それに先生が2人です。板書が終わったところで先生の声が聞こえてきました。全員集合して「きょうつけ、礼」で始まりました。
 紙トンボを見せて飛ばして紹介しました。「飛ばして~飛ばして~!」と喜んでくれました。
 「今日は紙トンボを4つ作ってもらいます。材料の袋と説明書を配ります。班から材料を取りに来る人、説明書を取りに来る人、2人前に来てください。」
 班は6班あり、1つの班に456年生がいる縦割班です。こうするとすんなり配付が終わります。

配付物です。


配付した説明書です。


 配付物を一つ一つ確認しました。その後、作り方の説明をします。

① 方眼紙から長さ100㎜、幅15㎜又は20㎜をハサミで4枚切り取ります。切り取ったら名前を書いてください。みんな同じ紙ですから。

 「先生、失敗しました!」と見せに来た児童が4人ほどいました。方眼紙を切る方向が縦方向でした。「新しい紙をもらえますか?」という児童、長さが長いことに自分で気づいて100mmに切った児童は中心線を自分で書いていました。

② 切り取った4枚の長方形の方眼紙を短冊(たんざく)と呼ぶようにします。短冊を紙筒にチョッと斜めに貼ります。この貼り方によって紙トンボの回す方向が決まってしまいますから「自分はどっちに回すか?」をよく考えて決めてください。
 貼り方は、紙筒に線が引いてあります。これに短冊の対角線を重ねて貼ってください。ノリを付けるところは短冊の方眼の印刷されていない面です。ノリは全体に薄く塗ります。ノリが多いと乾きずらく、塗っていないところは剥(は)げてしまいます。具体的には短冊の向かい合う角が直線のところに来るように貼ります。

 「4枚貼れましたか。」机間巡視してみると、意外と貼るのが難しいようです。ノリも全面に塗れていないのでめくれあがっています。傾きも様々です。
 極端に傾いていたり曲がっているものは、紙筒を与えて、作り方を説明して再チャレンジしてもらいました。

③ 短冊を4枚貼ってしまったら黒板のところの〔穴あけコーナー〕に来ます。短冊の中央に画鋲で穴を空けます。中央線の真ん中が短冊の中央です。そこに画鋲の針を刺します。
 ここで大切なのは、紙筒が曲がらないことです。そのまま針を刺すと紙筒がへこんで丸みが無くなってしまいます。こんなことにならないよう丸いままで針を刺します。そうするには筒の内側に指を添える必要があります。指を刺さないように気を付けてください。

 これだけ説明しても、机や手のひらに紙筒を置いて上から針で押さえつけている児童がいっぱいでした。実際に筒の中に指を添えてやって見せました。「怖い、怖い!」と言っています。「指に刺さらないよう指の位置に気を付けることが大事。」理性的に考え行動するよう説明します。
 4つの画鋲を使う児童もいます。「画鋲一つでできます。みんなが待っていますよ。」

 ここまでは、4つ分をいっぺんに作ってきましたが、ここからは紙トンボを1つずつ作っていきます。

④ 紙筒から、貼った短冊を 大まか に切り取ります。
 実際、ハサミで切っていくとわかりますがちょっと切りにくいんです。曲がっているのをまっすぐなハサミで切ろうとするので、筒を平らに伸ばしてしまいます。筒の曲がりが紙トンボづくりには大切なので、曲がりを大切にして切っていってください。図にあるように、両側から切れ目を入れて切り取るのがいいと思います。
⑤ 大まかに切り取ったものを、きれいに切り取ってください。いっぺんに切り取ろうとすると、先ほどの曲がりが無くなってしまうので、ちょっとずつちょっとずつ切っていってください。
⑥ ほぼプロペラの完成ですが、それが回転するとき角が危険なので、角を同じように切り取ってください。

 これで プロペラ の1つ完成です。

⑦ 回転軸にプロペラを付けます。まず回転軸のトンガリに刺さっているゴムを外します。
⑧ プロペラの裏側の穴のところにノリを付けます。
⑨ 回転軸のトンガリをプロペラの穴に差し込んで、回転軸の紙とプロペラを強く密着させて貼り付けます。
⑩ ⑦で外したゴムを再びトンガリに刺してプロペラに押さえつけます。
 
 ここまでが一通りです。④から⑩を4回繰り返します。

⑪ ノリが乾いたら紙トンボの完成です。4つ目ができたころには最初のものは乾いてるかもしれません。



 作っているところです。



 出来上がったら、さあ~遊びましょう。



 何とか45分内に終わりました。早い児童は15分ほど遊べました。「僕のはこんなに良く飛びます。」「高いところから飛ばすといいよ。」「走って飛ばすよ。」「先生、僕のはよく飛びません。」「こうやって飛ばすんだよ。」先生が「2階に行ってはダメだ。」「2階まで飛びました。取りに来たんです。」色々な言葉が飛び交いました。

 穴あけコーナーの画鋲は15個ありました。良かったです。

 いつも部長と副部長の児童sが荷物をもって玄関まで送ってくれます。その日は玄関に自転車を止めていたんですが、荷台に段ボールを置いたトタン自転車が横に倒れてしましました。「大丈夫ですか!」と1人の児童が寄ってきてくれて段ボールを支えてくれました。中の材料がぐじゃぐじゃになっていたので「ありがとう。チョッと私が起こします。」と言って半分起こしたところで「手伝ってもらえますか!」と言えました。その後お礼を言うと児童はス~といなくなってしまいました。心の暖まるうれしい出来事でした。

 関連のパソコンサイトもあります。説明書のダウンロードもできますのでここをクリックしてください。

 

紙トンボ2〔児童の製作で(瞬間)接着剤を使わない〕

2021-11-12 21:11:52 | 作って遊ぼう教室


〔パソコンサイト〕

 紙トンボは「トイレットペーパーやキッチンペーパーの芯のような紙筒を斜めに切り取るとプロペラになる。」と気づいたところから考案しました。先の記事で紹介していますが、一つ難点がありました。
 それは、プロペラと回転軸を固定することが難しいのです。接点が小さいので大きな力が加わります。それで空回りして軸を回してもプロペラが回らないのです。工夫としては、接着の上下をゴム板で挟んで、面積を大きくしてずれが起きないように工夫しました。
 しかし、10~20分程度は遊べますが、熱中して遊んでいるうちに圧着が甘くなって空回りし始めます。「回らなくなりました。」と持ってくることになります。使いたくない瞬間接着剤を一滴落として固定してやることになります。教室にシンナーのような芳香(ほうか)が漂います。これが難点でした。
 そこで、紙トンボ2の工夫は、準備段階で(瞬間)接着剤を使って、絶対児童の作る遊ぶとろでは使わないという工夫です。

 説明は、事前準備と実際の教室とを分けて説明します。

 紙トンボは〔プロペラ部〕と〔回転軸部〕からできています。



 材料です。
 紙筒としてはトイレットペーパーやキッチンペーパーの芯です。これを斜めに正確に切り取るための目安となる紙の短冊(たんざく)が必要です。
 回転軸の尖った竹ひご(竹串)150㎜です。
 図のような10㎜四方の厚紙と同様な大きさのゴム板が必要です。




 短冊の紙は、広告紙やプリント用紙、色紙など何でもいいんですが、実際やってみて、広告紙が曲面に貼り易くてベストです。色紙のような柔らかいものは、貼るとき曲がってしまいます。良いプロペラにするのは何といっても“厚紙”が最高(スーパーベスト)ですが、厚紙をノリで紙筒に貼るのは難しく事前に曲面に合わせるように曲げておく必要があります。しかし厚い丈夫なプロペラになるので壊れにくく回転する力が大きくいっぱい遊べます。
 その短冊をA4用紙横置きにケガキしたものです。こうやって作っています。この場合36枚の短冊ができます。短冊には対角線が2本引いてあります。その交点は縦横の中央になります。



 プロペラ部の事前準備です。
 紙筒に短冊を斜めに貼っていきますが、短冊の対角線のいずれかを円柱線(円柱の方向の線)と重ねるように貼ります。これより“深い”・“浅い”角度で斜めに貼ってもいいかもしれません。これは私が見つけた適度な角度ですから、皆さんなりのベストを見つけてください。
 短冊を貼って乾いたらその中央に穴を空けます。
※ 紙筒が歪んだりしないように気を付けて穴を空けてください。紙筒の曲面があることが重要です。



 次に短冊を大まかに切り取ります。その後、短冊の外周を目安に曲面を切り取ります。プロペラ部の完成ですが、四隅を切り取って回転した時の危険防止に配慮します。

 実際の写真です。






 次は回転軸部を作っていきます。ここで(瞬間)接着剤を使います。
 回転軸部は“竹串”・“厚紙”・“ゴム板”から作ります。
 竹串のとんがりから厚紙を通して、その下側に(瞬間)接着剤を付けて接着します。上の面は、児童が作るときにノリ付けをするので、極力接着剤が付かないように気を付けます。
 最後に、ゴム板を竹串のとんがりに刺して回転軸部の完成です。



 さあ準備は終わりました。これらを持って紙トンボ教室に向かいます。
 教室の時間は様々ですが、その長さによって内容が違ってきます。小学校の1時間は45分が普通です。その場合、紙筒に短冊を貼ったものを提供して、そこからプロペラ部をハサミで切り出すところから始めます。その後、回転軸部と接着します。活動時間が2時間でしたら、紙筒に短冊を貼るところから始めます。
 高学年では1時間あれば短冊を貼るところから始められますが、クラブ活動のような45分間の活動では、プロペラ部を切り出すところから始めます。
 
 プロペラ部と回転軸部を接着して完成させるところです。ハサミとのりだけで作ります。



 実際に作っているところの写真です。プロペラ部と回転軸部の厚紙をノリでしっかり接着させるために指で挟んで押し付けてください。最後にゴム板でまた押さえて空回りを防ぎます。


  
 接着したプロペラ部の写真です。しっかり接着されています。この状態で遊べて、遊んでいるうちにノリが乾いて接着を確実にします。



 事前準備から完成までの一括した図も作成しています。図をクリックすると拡大する鮮明な図が開きます。





 今回の改定で、準備する時間が増えてしまいました。回転軸部の下準備は接着剤を付けて、乾く前に摘まんで力を入れるので、指は溶けたゴムと接着剤でゴテゴテに固まってきます。しかしティッシュで摘まんで引き離すと、餅のように剥げていきます。丁寧に丁寧に取って手を洗っています。20人ほどの教室では、一人当たり4つほど作るので(20人×4つ=)80本の回転軸部が必要になります。少なくとも100本ほどを準備していきます。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 
 
 



 

立体「星☆」の作り方

2021-10-31 00:37:24 | 作って遊ぼう教室


〔パソコンサイト(タップ)〕

 星の形は飾りとして使い勝手がありますね。クリスマスやハロウィン、七夕などいっぱいです。いつも平面的な星形を作ってきましたが、分度器やコンパス、定規がアイテムでした。基本的には正五角形をベースに作っていきますので、角度72度や36度が必要ですから定規とコンパスだけでは作れません。特に分度器は必須のアイテムでした。(中心角:360度÷5=72度)

 そこで、この立体「星☆」の作り方を見つけました。正方形の折紙でつくる方法があることを知りました。
 正五角形の近似的に作図する方法は、中学校の技術家庭の先生から教わった記憶があったので、ひょっとしたらこの作成方法も近似的な方法かもしれません。数学的に証明できないか展開図を描いて正しいことを証明しようと試みましたが、私の頭脳ではできませんでした。どなたか証明できる人はコメントしてください。

 では作り方です。折紙のできる正方形(正四角形)を準備してください。

 まず、ちょっと小さい説明図ですが一括したプリントを作ってみましたのでご覧ください。写真をタップすると大きく拡大した説明図を見ることができます。パソコンやタブレットだと見やすいです。ダウンロードや保存もできそうです。その後1ステップずつ説明した図があります。これはスマホ用です。

 一括説明図 〔タップすると拡大図〕



 1ステップずつの説明


















 谷折りと山折り



 切った後開きますが、開いたすぐは、この谷折りと山折りがでたらめになっていますので、それを調整しなければいけません。
 正しくは、長い折り目は”山折り”、短い折り目は”谷折り”となります。




 いかがでしたか。広告紙を切り取って正方形にして初めて作った時には”感動”しました。出来ないと思っていたことがこんなにも簡単に実現したからです。皆さんも思ったより簡単にできますのでぜひチャレンジしてください。

 次は、実際に折紙で作っていくときの写真です。



















 赤の色紙でしたから折り目や紙の端っこが見えにくかったですね。お詫びします。

 広告紙の厚いものでも作ってみましたが、ちょっと厚い方が最後の成型がやり易くて”きれい”にできました。
 また、同じものを2つ作って貼り合わせるといいかもしれませんね。チャレンジしてみてください。



 何度も書きますが、意外と簡単に作れていいですよ!ぜひ作ってくださいね。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。







 

KPAハロウィン人形の作り方

2021-10-23 17:27:57 | 作って遊ぼう教室
 見出し写真のハロウィン人形を作ってみました。チョッと怖い顔ですが可愛いですね。不思議なものです。作り方もいくらか考えてみました。よくあるかぼちゃの顔がありますね。そのイラストを部品として切り取って貼り付けたもの、ハロウィン風のイラストがありますが、それをポイントとして貼り付けると雰囲気が出てきます。定番の三角や〇、ギザギザの口なども準備してみました。色は“”“”“”””””””””などが使われています。


  この記事では色々な資料を作っています。その資料を使って作ってみたいというかたがおられましたらここをクリックするとダウンロードページが開きます。

 まずは、フリーイラストからダウンロードしたものから構成したプリントです。これを切り取ってキッチンペーパーアニマルに貼る部品とします。見てるだけで楽しい資料です。写真をクリックすると鮮明な写真で見ることができます。その写真はダウンロード出来ることを確認しています。



 これを参考に部品を作ってみました。勿論コピーしたものも混じっています。具体的なイメージがわくよう顔の形にしたものもあります。



 かぼちゃの顔から部品を切り取って貼るところを絵にしてみました。



 以下はそうやって作った作品です。こわい、なんか変、おかしい、ヘンテコ...でも可愛いい作品です。












 いかがでしたか。やっぱり味があって可愛いですね。

 部品の一つに“帽子”を作ってみました。どの人形にもこの帽子をかぶせるとハロウィンになってしまう便利なアイテムです。



いかがでしょう。


 それでは作り方です。このようなプリントを作ります。サイズは直径3~6cm程度の円を基準にしたらいいようです。それを切り取ります。つば部分は内側の円も切り取ります。



 とんがり部分とつば部分に分けて作り、それをくっ付けると出来上がりです。教室のときには、一人一個づつは作って持っていきます。それ以上ほしい人には、次のプリントをやって自分で作ってもらいます。



 キッチンペーパーアニマルの教室は、1団体当たり年に一回しかできないですから、いろんなのに対応できるプリントも準備しました。



 これだったら色々なキッチンペーパーアニマルの部品が切り取れます。

 以前の記事にも紹介していますが、再度土台の作り方を掲載します。参考にしてください。





 最後まで読んでいただきありがとうございました。



しっかりとしたボールを作る方法〔牛乳パック〕

2021-10-09 22:43:04 | 作って遊ぼう教室

[関連ホームページ]


〔説明プリントダウンロード〕


 しばらくの間、牛乳パックでボールを作ることが楽しくてこんなにいっぱい作ってしまいました。ブログの更新も忘れるほどでした。


 こんなにいっぱいですが、もっともっとです。材料は40人分ほど作成済みです。
 いっぱい作っていくうちにこのようなことを考えるようになってきました。
 材料の長さと幅の関係です。次の写真のように[三竦み(3つの材料が交わるところ)]の部分に大きなすき間ができたり、きっちり嚙み合ったようにもなります。一番右側のように、すき間ゼロできっちり噛み合った状況が〔しっかりとしたボール〕というわけです。この場合の材料の長さと幅の関係を図形と中学校数学を使って解明していきます。一緒についてきてくださいね。

 まず、ボール1こを作る材料です。牛乳パックから切り出した6本の長方形です。これには等間隔に11個の穴を空けます。穴は長方形同士の交点となる場所で、作るときに“画鋲”を刺して仮留めしていきます。

 材料の幅をb(単位:㎜)、穴の間隔をa(単位:㎜)とします。
 この材料を使って[三竦み]を次々に作っていくことでボールができていきます。ボールができたときに長さaと幅bの関係で、次の図のように[三竦み]にすき間ができたりできなかったりします。

 [三竦み]のところに点線で描いた正三角形があります。すき間のない[三竦み]のaとbの関係はどうなのかを求めるために図形の問題として解いていきます。

 aは正三角形の一辺の長さです。辺から中心までの最短距離がbの半分の長さです。
 どうやって解こうかなと思って、直感的に分かり易い“直角三角形の相似”を使うことにしました。また、その直角三角形は正三角形を2等分したものですから鋭角30度の直角三角形です。その性質である辺の長さの比〔1:2:√3〕を使います。

 右図と下図の直角三角形が相似ですから、対応する辺同士の比が等しいです。するとこのような式になります。
 これを解いていきます。


 こんな簡単な関係でしたね。材料の幅の√3(≒1.732)倍を穴の間隔にするとすき間のない[三竦み]ができます。また、これを計算して表にしたものです。

 材料の長さと幅の関係がわかったところで、実際に牛乳パックから材料を切り出すことを考えます。

 これが牛乳パックを切って開いたものです。サイズも測ってみました。
 材料の全体の長さLを求めていきます。
 次の表は幅bを定めてaを計算したものです。これからLを計算していきます。
 最後の表は、計算して得られたLの値を書き加えています。

 次は材料6つ分の幅w(=b×6)を計算して表の下に書き加えました。

 このLとWの値から、実際の牛乳パックの上に材料の全体を描いてみました。

 一つの牛乳パックから3~4個のボールが作れます。
 幅bが13㎜の場合には、牛乳パックの全部の長さ245㎜を使いますから、幅bが13㎜以上になると牛乳パックでは作れなくなります。そんなLとwの値は、牛乳パックより大きい厚紙などで作るときに役立ててください。

 これまでの作り方では、牛乳パックの幅が十分あっても縦の長さがいっぱいいっぱいですから、材料の縦の長さを2つ繋ぐようにすると、材料の幅と長さを2倍近くにすることができます。それが次の図です。
 6個の穴があり、その端の1つを共有するように繋ぎます。繋いだ材料の長さはLになります。
 繋ぐ前の1つの材料の長さをMとして計算します。

 最後の表は、式にbの値を代入して得られたMの値を付け加えています。
 次は牛乳パックから材料の全体を切り取れるように計算してみます。この材料の個数は12本です。これを短い辺の方向に並べて、その合計をWとします。

 最後の表は、計算によって得られたWの値です。
 この表のMとWの値から、牛乳パックの上に材料全体を描いてみました。

 bが23㎜まではWが牛乳パックの幅280㎜より小さいですが、bが24㎜ではWは288㎜となり280㎜より大きくなってしまい足らなくなってしまいます。

 こんなことを試行錯誤しながら牛乳パックでボールをいっぱい作ってきました。そのうちに[三竦み]にすき間のないものが「しっかりとしたボール」になる。ということに気づきました。
 更にいうと、表にある数値のaとbよりaを5~1%小さくすると[三竦み]に力が働いて、硬く強いボールができることがわかりました。作るときに画鋲を穴に刺していきますが、その時から[三竦み]に力が加わってちょっと尖った硬い状況になります。作りづらいです。

 牛乳パックでボールづくりの以前の投稿です。基本的な作り方の参考としてご覧ください。
 次をクリックしてください。

[牛乳パックで大ボールづくり]

[牛乳パックでボールづくり]



 


紙コップでつくる空気砲

2021-07-29 13:42:00 | 作って遊ぼう教室


<作り方>パソコン版

これは、過日投稿したものです。
 空気砲というと段ボールで作るのが一般的ですが、紙コップで作ると、ちょっと遊ぶのには最適です。
 つくるのも小学生にはハサミと糊だけで出来るので、調度良いです。
 それでは作ってみましょう。

1 紙コップの補強材の型を作る
 紙コップは柔らかいため握ってもつぶれないように厚紙や段ボールで補強します。側面と円形部分の補強材をつくるために、紙コップを分解して補強材の型を作ります。

 分解したところです。

 側面から型を作ったところです。

 紙コップの底と飲み口から、型を作ったところです。
2 補強材をつくる。
これを元に、厚紙や段ボールに型をなぞって写して、たくさんの補強材を作ります。

 型から段ボールに写し取ったところです。
 このとき気を付けてほしいところがひとつあります。側面の補強材は側面に沿って貼り付くように曲げていくために、段ボールであれば曲げやすい方向があります。その方向を活かすように切り出してください。

 線に沿ってハサミで切り出したところです。円形の二つには中央に直径2cm ほどの穴を切り取ります。空気の通るところです。

3 紙コップを補強する。
 それでは、これで紙コップを補強していきます。
 
 側面の補強材を折り曲げて側面に密着するようにはめ込みます。飲み口の部分に大きな円形の補強材が入るよう必要に応じて切り取ります。写真はそのようにしてはめ込みました。

 小さな方の円形補強材を底の方にはめ込みました。予め円周部分に糊をつけておくと強く固定されます。

 飲み口の部分に大きな円形の補強材をはめ込みました。但し、円形が1~2mmほど大きいため、調度いい大きさにするために、ハサミで切る必要があります。側面補強材と触れる部分は糊ずけします。

4 空気砲の穴を切り取る

 紙コップの底に、直径2cmほどの空気の出る穴を切り取ります。最初に、底の中央にハサミの尖端を突き刺しますが、大きな穴にしないために、差し込みの加減には気を付けてください。

5 風船を付ける

 紙コップの口の周囲に両面テープを貼ります。のちほど、ここに風船を固定します。

 風船の尖端を、写真ほど切り取ります。

 空気を吹き込む部分を強く結びます。

 両面テープの艶紙をはずして、粘着する部分をむき出しにします。

風船の切った部分を大きく広げて紙コップの口の部分に被せます。両面テープで粘着して、固定されます。
 これで空気砲の完成です。
 薄い紙で的(まと)を作り、風船を引っ張って伸ばし、それを放すことで底の穴から空気が勢いよく飛び出します。上手く的を捉えると、的が倒れます。面白い遊びを考えてください。










木or傘になる折紙

2021-07-18 12:59:55 | 作って遊ぼう教室
 鶴や箱、ツバメ紙飛行機の折紙は、全部同じ折り方から始まります。特に鶴の折り方を考えると折り目をどんどん増やして(折目4・8・16)いって、木や傘のようになるなるということが頭に浮かんできました。それが今から紹介する折り方です。
 木を想定して作っていきますので、緑色の折紙を折っていきます。


 折り方が表現できるように山折りを青い線で、谷折りを赤い線で表していきます。
 まず、次のような折り目を入れます。


 折り目を入れている作業です。


 折り目が入りました。はっきりわかるように青線や赤線を記入しています。


 折り目に従って折ったところです。

 4つの山になりました。

 次は1つの山を2つの山に分けて8つの山にしていきます。

 山と表現したのは山折りのところを表しています。


 折り目で表現すると次のようになります。


 1つの山を2つの山に分けていきます。次のような手順でやります。
 山を袋状にします。→中央の山折目が中央になるように平らにつぶします。→左右の端が山折りになっています。→中央の元山折り線が谷折りになるよう左右の山折り線を起こします。→2つの山になりました。

 これを他の山でもすると、4つの山が8つの山になりました。

 だんだん傘のようになっていきますが、正方形の紙なのでどうしても角が気になってしまいます。ここではそこを折って円形に近づけます。
 

 折るところが4カ所あります。まず、1つを折って、あと3つ折ります。3つ目の写真は裏側から見たところです。最初の写真は床に置けないので手にもって写しましたが、最後の写真は床に置くことができます。


 8つの山を16の山にします。折り目で表すとこんな感じです。


 やり方は先に示した〔山を袋状にします。→中央の山折りが中央になるように平らのつぶします。→左右の端が山折りになっています。→中央の元山折り線が谷折りになるよう左右の山折り線を起こします。→2つの山になりました。〕と同じです。
 では1つの山を2つにします。


 8つ全部の山をやると完成です。真上から見たところです。


 ちょっと斜め上から見たところです。木にも傘にも見えますね。


 木の幹を作ります。色紙を四等分してえんぴつに巻いて円柱を作ります。最後はノリで貼るといいです。
 この円柱に折った折紙をかぶせると杉のような針葉樹になります。


 ほかの色でも作ってみました。華やかでいい森が表現できました。


 幹の代わりにストローを使うと傘のようにも見えます。

 山の数が増えていくとだんだん難しくなります。16の山を32の山にすることも考えることはできますが実際はできませんでした。1つの山を広げてつぶして左右を起こして2つの山にすることができなくなってしまいます。竹串などを使ってもいいですが、ここではその限度も超えてしまいます。

 いかがでしたか。まったくのオリジナル折紙を紹介しました。

 最後まで見ていただきありがとうございました。
  

二重風車づくり

2021-07-09 18:43:54 | 作って遊ぼう教室
 75㎜四方の折紙で風車を作ると、回転軸の爪楊枝の長さが随分余ってしまいました。そこで妻から「もう一個作れるんじゃない?」ということで、ちょっと小さな風車を前に置いてみました。追加の風車を小さくしたのは、後ろ側の風車にも❝風があたって回る❞ようにする工夫です。2つの風車の作り方をちょっと変えて、逆方向に回るように作ります。

 それでは作ってみましょう。
 まず、必要なものです。



 上の方から、
 割り箸を割った一本です。先端に小さな穴が空いています。風車を手に取って握るところです。
 ゴムを付けた爪楊枝(つまようじ)です。風車の回転軸になります。ゴムは風車が外れないようにするためです。
 折紙(おりがみ)は2枚必要です。ここでは一辺75㎜の色紙を使います。
 一辺15㎜の正方形の厚紙を4枚使います。中央に直径2㎜ほどの穴を空けます。表側には対角線を2本描いて、折紙を貼る基準線とします。
 ストローを20㎜に切ったものを2個です。
 ストローを5㎜に切ったものを2個です。
 道具として、ノリとハサミを準備してください。

 材料の下準備をちょっと詳しく説明します。

 割り箸の太い方に穴が空いています。ここに回転軸の爪楊枝を刺すためのものです。直径2㎜程の穴ですが、キリや金工用ドリル(2㎜)で空けています。風車が回転するとき引っ掛からないようにするために、平行よりちょっと斜め上になるようにしています。


 爪楊枝には太い方にゴムを付けています。これは風車ができたときに回転部が外れないようにする❝留め❞です。平たいゴムを1辺5㎜ほどの正方形に切って、中央に穴を空けて、爪楊枝を通して、太いところに留めます。


 一辺15㎜の正方形の厚紙を4枚準備します。これは回転軸(爪楊枝)に通して回転する部分となります。中央に直径2㎜の穴を空けておきます。私の場合は、中央に千枚通しで小さな穴を空けて、その穴を使って児童が爪楊枝の尖ったところでその穴を広げて作るようにしています。千枚通しで一気に開けると、広がるところが偏ってしまって、中央からずれてしまうことが常です。そんな場合「先生、真ん中に穴が空いていません。違うのをください。」と言ってきて使ってくれません。自分の責任で穴を空けてもらうとそんなことはありません。


 短い(5㎜)ストロー2つは、風車が回転するときに、他に触れないようにするためとスムーズに回転するようにするためのものです。風車と風車の間と風車と割り箸の間に入れます。
 長い方(20㎜)のストロー2つは、風車に強い風が吹いたときに、風車が平たく潰(つぶ)れることを防ぎます。これで強風でも大丈夫になります。


 それでは作っていきます。
 まずは折紙2枚とも同じです。


 どちらも三角に折ります。尖っているところを正確に合せることがポイントですね。
 折り目は後で利用しますので、しっかり指で押さえて形を付けてください。


 もう一回三角に折ってください。ここも折り目は後で利用しますので、しっかり指で押さえて形を付けてください。


 ピンク色の折紙が前の風車、緑色の折紙が後ろの風車となります。前の風車を小さくすることで後の風車に風が当たって回転できるようにします。

 このように、ピンクの方を5㎜ほどハサミで切って小さな正方形にします。

 2回三角形に折った先端を1㎜ほど切りますが、子どもたちには「お山のてっぺんはどこですか?」と質問して切る場所をわかってもらいます。


 切った後開くと中央の折り目の交わったところに穴が空いています。これが風車ができたときの回転軸を通すところになります。


 その回転軸の通る穴を補強する意味と作ってすぐ遊べるように、軸受けの厚紙を折紙の穴の部分に貼ります。
 厚紙を2枚準備して、×のついていない側(裏)に丸くノリを付けます。間違っても穴の付近にはノリがいかないように気を付けてください。軸と風車がノリでくっ付いて回らなくなってしまいます。


 厚紙を貼るときには、折紙の2つの折り目と厚紙の×印の線が重なるように貼ります。すると折紙の穴の中に厚紙の穴がきて重なります。この方法で両方の折紙に厚紙を貼ってください。


 次は折紙の折り目を尖ったところから切っていきます。切り進んで厚紙は切りません。4か所を写真のように切ってください。2つの折紙ともに切ってください。


 切れました。




 緑色の折紙を作っていきます。下側に “左” “右” の文字で左側と右側を示しています。ここでは右側を貼っていきます。他の3カ所も同じ側を貼っていきます。


 厚紙のバツ印を下にして宙に浮かして持ち、折紙の右側の先端を図のように厚紙の裏側にノリで貼ります。ノリを付けるのは厚紙の方です。折紙の方に付けると折り紙が柔らかくなってしまいます。


 実際に貼った時の写真です。写真は安定がいいように向かい合う2か所を貼りました。


 全部貼ったところです。緑色の折紙で風車の回転部ができました。
 次は、ピンク色の折紙で風車を作っていきます。緑色と反対に回すために、今度は “左” “右” の “左”のほうを貼っていきます。


 厚紙のバツ印を上にして宙に浮かして持ち、折紙の左側の先端を図のように厚紙の表側にノリで貼ります。厚紙の線を目印に貼ってください。


 写真は安定がいいように向かい合う2か所を貼ったところです。


 全部貼ったところです。


 風車の回転部分の2つが完成しました。これらを回転軸(爪楊枝)に通していきます。

 次の図をご覧ください。まずは①爪楊枝に前の風車を刺します。②厚紙と厚紙の間に長いストローを通します。③短いストローを通します。④後ろの風車を通します。⑤厚紙と厚紙の間に長いストローを通します。⑥短いすとろーを通します。⑦最後に爪楊枝を割り箸に差し込みます。


 実際に通してみました。
 ①②③


 ④⑤⑥


 最後に爪楊枝を割り箸の穴に刺しますが、通すだけではいつかは抜けてしまいますので、予め穴にノリを付けて爪楊枝を穴にグイと差し込みます。すると抜けないよう接着されます。


 完成しました。
 ⑦


 正面から風が吹くと、前の風車(ピンク色)は反時計方向に、後ろの風車(緑色)は時計方向に回ります。


 ちょっとした妻の言葉から考えた二重の風車ですが、小学一年生も作ることができました。小さな手のこどもたちですから向いているのでしょう。できて回った、それも2つが逆の回転には、成功の喜びがひとしおのようでした。

 できれば、ご覧の皆さんも作ってみてください。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。


クラブ活動①「作って遊ぼう教室」紙飛行機づくり

2021-06-22 20:40:22 | 作って遊ぼう教室
 最寄りの小学校で、6月18日(金)15:10~15:55に第一回クラブ活動がありました。事前に14:55から会議室に地域ボランティアを集めて学校から挨拶と説明がありました。対象児童は4・5・6年生、開かれる教室は「音楽」「ダンス・ヨガ」「生け花」「お茶」「絵手紙」「太極拳」「絵画」「作って遊ぼう」の8つです。それぞれの教室で地域ボランティアが主になって指導します。教室の始めと終わりは各教室2人ずつの先生が担当します。
 時間5分前に、各教室の児童部長が私たちを各教室に案内してくれました。図工室に30人の児童が待っていて温かい拍手で迎えてくれました。まず教室では、6つのテーブルに縦割班(1つの班に4・5・6年が混在する班)を作って席を決めました。部長さんから歓迎のあいさつをしてもらいました。次は私の番で、先生から簡単な紹介を受けた後、自己紹介をしました。ここまでで10分が過ぎてしまいました。

 まずは〔作って〕です。

 当日準備したのは紙飛行機づくりです。ハサミも糊も使いませんから、初めは紙飛行機と決めています。また、紙飛行機を作れる児童・先生はわずかしかおらず(もはや紙飛行機づくりはメジャーではなくなっています)、作れるようになると大いに喜んでくれます。
 私が持参したものは、一人当たり〔B5コピー用紙3枚、説明用紙1枚〕各班に2つの作品サンプルです。先生に5人分3班分を予備に提供しました。
 これが説明用紙です。写真をタップすると大きく拡大して見ることができます。



 4・5・6年といってもこの説明図だけで作れる児童は少ないです。誰よりも早く作ろうとする児童が必ずいますが、そんなときは早合点しておかしくなってしまうのが常です。早合点の児童には、説明と一緒に作るようお願いします。勿論作れる児童もいますが、そのときには、他の児童のサポートをするチイ(小さい)先生になってもらいます。間違っても、自分だけ早く作って「できた、できた、先生できた!」とならないよう注意してみています。

 黒板をバックに大きいチラシで作り方を演示していきます。
 まずは「イカ紙飛行機」です。






 紙は縦置きにして始めますが、横置きにしている児童もいます。途中で「裏返し」がありますが、演示を見てないし「裏返し」という声も聞いていません。「隣を見てごらん!」「黒板と一緒か確認してやって!」と声を掛けます。視力だけは良いので、間違っているのがわかると机間巡視をします。
 何とか全員出来ましたと思いきや、最後の翼の折り方が違っている児童が多数いました。翼の辺と折り目を合せるんですが、折り目と折り目が平行になっているのが多かったです。班を回って手本を示して、全員の完成です。
 ここで15:30です。

 次は私のオリジナルな紙飛行機です。






 1/4のところを探すまではよかったのですが、1/4まで折るのが教室の後ろの方にはうまく伝わりませんでした。1/4を探すことを折り方の手順の一つとして受け取っているようで、黒板に遠いところの班に間違いが多くみられました。班テーブルに出向きすぐ手に取って演示して見せました。「あーそうやって作るのか!」という具合に理解してもらいました。
 全員完成15:40です。

 ここから「遊ぼう」です。

 ちょっと曇りですがそよ風があって中庭は良い感じです。みんなで飛ばしてみました。
 イカ紙飛行機は前方の厚いところを摘まんでまっすぐに前に投げます。真上に投げたら途中で失速して落ちてきます。
 オリジナル紙飛行機は、力いっぱい上に向かって投げます。最高点から横に飛び始めます。つまり、投げ上げ紙飛行機の一種ということです。

 高く飛んでひさしや木の枝に引っ掛かりました。先生がほうきの柄を持って大忙しです。「私の紙飛行機は良く飛びます」「あっ水にぬれたー」「飛ぶのはおもしろいなー」と声が聞こえます。・・10分間の「遊ぼう」時間が終わりました。

 15:50

 個人カード〔活動の記録〕に〈活動〉紙飛行機づくり〈感想〉・・・・・・を記入して終わります。

 終了15:55

 かたずけをして、玄関まで部長と副部長に送ってもらって帰ってきました。

 これまでは学年別の班編成だったので班内で自由に話ができていましたが、今回は縦割り班を作ったばかりで、互いに馴染めていなくて「わからない」「どうしたらいいの」「ここは〇〇なの」という話ができなかったようでした。回を重ねると改善されることでしょう。せっかくの学年混合のクラブ活動ですから、これを成功させたいですね。

 今後の計画です。
7/02 ② ブーメラン
9/17 ③ ホイッスル
10/22 ④ キッチンペーパーアニマル
11/19 ⑤ 紙トンボ
12/10 ⑥ サイコロ
1/21 ⑦⑧ 風車2種(3年生の見学会)
2/18 ⑨ まとめ


 最近、3校の放課後子ども教室から要請がありました。本年度初めての要請で嬉しいです。楽しみにしてくれているといいな~。
 

鶴の折り方〔下準備なし・高い技能が必要〕

2021-06-09 10:47:53 | 作って遊ぼう教室
 先の投稿で、下準備をして鶴を折る方法を掲載しました。それは確実にきれいに作るにはいいですが、千羽鶴のようにいっぱい折るには不向きな方法でした。そこで、ちょっと難しいですが、下準備なしの折り方を紹介します。熟練するとかなり早く折れます。

 写真を追って作っていってください。









































































 少し斜め上から見てみましょう。



 見ているだけでは簡単に作れそうですが、細かなところで技量が必要なところが随所にあります。手先の不器用な私にとってはきれいに作るのは難しいです。しかしそこを気にしなければ早く作れます。
 自分の性格・技量に合せて作ってください。うまくいかなければ下準備を参考にしてください。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。





牛乳パックで舟の工作

2021-06-04 14:42:18 | 作って遊ぼう教室
 牛乳パックを見ると、半分にすると舟になりますね。また、牛乳が入っていますから水に強く舟にはぴったりです。
 ご覧の通りハサミで切るだけで簡単に作れます。しかし、切ってみるとまっすぐ切るには難しさがありますから、まず大人が体験して、その後に、作り方のコツを伝えてやる必要があると思います。

 ここでは、次の①②③の3種類を作ります。



 それでは、作っていきましょう。

 牛乳パックを洗うときには、口を全部開けますが、ここでは舟の先端のとんがりが必要ですから、注ぎ口そのままで、洗って乾かしたものを使います。

舟①

 切り取り線を黄色の線で示しました。



 見えない部分の切り取り線をちょっと暗い色で示しました。



 注ぎ口の方からハサミで切り取り線を切ってください。あらかじめ線引きしておくとやりやすいです。
 牛乳パックの底を切らないのは、ハサミで切れないほど硬くなっています。無理して切るとケガをする恐れがあるほどです。底は切らないのが賢明です。

 完成です。



 一番簡単な舟です。タライに水を入れたりお風呂で遊んだりすると楽しいです。お人形さんを乗せたり、荷物を載せたりといろいろ遊ぶにはもってこいですね。ずーっと遊び続けても、よれたりしませんのでいいですよ。

 もしも、池や川で遊ぶときには、安全に十分注意して下さい。

舟②

 切り取り線を示したものです。





 まず、注ぎ口からハサミで切っていきます。それで船首の部分が切り取れます。
 船尾の部分は、最初のひと突きとしてハサミを突き刺してもいいですがチョッと危険です。一番いいのが、角をハサミで切り込むことです。ただし、大きなハサミ(裁ちバサミや料理用ハサミ)で切り込んでください。すんなり切ることができます。

 出来上がりです。




舟③





 出来上がりです。




 ちょっと台所で浮かべてみました。



 喫水線(きっすいせん:舟が浮かんだときの水面ぎわの線)は船底から1~2mmほどしかありません。いっぱい何かを積んでも沈みません。色んなことをして遊べそうです。

 ①②③をあらかじめ作って見せるといいと思います。すると、色々と空想が広がって、自分だけの舟が描けると思います。それはきっと作るのが難しいので、大人が手助けをするところがありますから、工作を見守ってください。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。






  
 





オシドリの折り方

2021-05-30 22:05:43 | 作って遊ぼう教室


 前回、鶴の折り方を掲載したのでオシドリも紹介します。オシドリは技術的には簡単で、手順も少ないので作りやすいと思います。形もかわいいです。めすとおすはちょっと違いますが、おすを紹介して、一部分めすの作り方が入ってきます。

 おすは青色、めすは黄色の色紙で作っています。めすを作るときにはハサミが必要です。

 では、作っていきます。

 色紙か正方形の紙を用意してください。



 まず、中央に折り目を入れます。



 中央に折り目が入りました。
 左の上下の角を中央の折り目に合せるように折ります。紙飛行機のようですね。



 上下の辺を中央の折り目に合せるように折ります。

ポイント①(後で、ポイント①の意味については説明します。)

 右側部分の処理です。
(写真1段目)
 上下の角を中央の折り目に合せるように折ります。それによってできた折り目を少し反対方向にも折ります。しっかり折り目を付ける作業です。次はその折り目を活かして次の作業をします。
(写真2段目)
 下側の折り目まで、内側に折り曲げるように押し込みます。
(写真3眼目)
 上側の折り目まで、内側に折り曲げるように押し込みます。

(写真タップで拡大)
 おすの作り方はポイント③以降に進んでください。

ポイント②

 ポイント①の前まではおすとめすは共通の折り方です。
 ポイント①は、おすだけの折り方です。
 ポイント②は、めすだけの折り方です。
 ポイント③以降は、おす・めす共通の折り方です。

 右側の上下の三角形と上下の折り目を全部開きます。写真に示したように、ハサミで切って折り曲げてください。



(写真タップで拡大)
 上下の辺も折って元に戻します。



 めすの作り方はこの後はおすと一緒です。

ポイント③

 横長に置きます。裏返して、裂け目の見えない方を上にします。



 両端のとんがりを合せるように折ります。

 下準備として、下の写真のように折って、折り目を作っておきます。


(写真タップで拡大)
 折ったところは開いて折り目が見えるようにします。

 上下対称の図形を、上下に折って重ねます。


(写真タップで拡大)
 左側を手に取って上から見ると、折れ曲がったとんがりが2つ見えます。


(写真タップで拡大)
 その内側のとんがりを引っ張り出して、先に付けた折り目を使って折ります。しっかり両面から押さえつけて形を決めます。

 〇の部分が頭になるところです。


(写真タップで拡大)

 上から押さえて折り曲げると顔からくちばしの部分となります。

 これで完成です。平らなところに置くと、安定が良くて水面に浮いているようです。おす・めすを作って仲良くしてください。




 いかがでしたか。言葉にすると難しいですが、写真を見ていくと意外と簡単な作業です。ぜひ、作って遊んでください。
 始め
  おすめす共通の折り方
 ポイント①
  おすの折り方
 ポイント②
  めすの折り方
 ポイント③
  おすめす共通の折り方
 おわり

 最後まで読んでいただきありがとうございました。