「心のアプローチグッズ」や「ふみふみリフレーミングカード（非売品）」を使った現場での実践例が次々と届きます。
保健室コーチングアドバンスコースを修了された方は、人間理解がかなり深く進んでいるので
アプローチグッズを使っての効果性も半端ないですね。
また、保健室コーチングのコースでお伝えする「ふみふみリフレーミングカード」
わずか10分で子どもたの意識が
「まわりのせい」から「自分の問題だった」とリフレーミングを起こします。
リフレーミングカードってのが、掲示物とかではやっていますよね。
決して意味がないとは言いませんが
頭だけでこじつけたものは深いレベルでの意味づけの変化は
起こしにくいと言われています。
また、来室した子どもに対応する時
話をじっくり聞かないと、アプローチが始まらないというのも
思い込みである場合もあります。
もちろんそれが有効な事例もあります。
でもね、話をさせることで、かえって想いこみや妄想を増幅させ、
逆効果になってしまことがあります。
そのからくりが本質的に理解されないまま、
受容と共感が教育現場にはいりこんできたことで
かえって新たな問題を作り出してきたのです。
保健室は10分しかない休み時間にたくさんのこどもがあふれかえる。
その中で、「カウンセリングとはこういうもの」「コーチングとはこういうもの」というとらわれから
本当に教育の場としての本質的な役割を考えていかなければならないというのが
弊社の保健室コーチング普及の根底にあります。
前置きが長くなりましたが
全国の養護教諭の先生がたから届いたアプローチグッズやふみふみリフレーミングカードを使ったアプローチをご紹介します。
「人生の魔法カード」 高校養護教諭
報告をしてくださったのは、高校養護教諭のN先生。
保健室コーチングアドバンスコースの修了生です。
これまで、質問カードを中心にアプローチグッズを使っていらっしゃいましたが、
今回、初めて高校生に「人生の魔法カード」を使って
びっくりするようなことを生徒が話し出しましたと、メールをくださいました。
以下、N先生からのメールです。
人生の魔法カード、あまり高校生には使ってなかったのですが。。
この頃ちょっとしたことで保健室によく来る男子生徒がいて、
気にしていたところだったのですが、いつも他の生徒がいて
ゆっくり聞けないでいました。
その子が、頭が痛いといってきたのです。
他に生徒もいなかったので、ゆっくり聞こうと思って話をしていたら、
机の上の質問カードを見つけて引き出したんです。
最初に、「手伝ってほしいことはありますか？」というカードが出て特にないといいながら、
後４枚引きました。
何これと言ったので、「１枚目のカード先生は気になるんだけど」と言ったら、
「手伝ってもらいたいことはあるよ」というので
「そうなんだ。じゃ、このカードから何かほしいものはない？」と、
人生の魔法カードを見せました。
魔法のカードを渡すと、瞬間移動ボックスとタイムメガネを出しました。
「後１枚しいていえばというものない？」というともう１枚タイムふすまを出しました。
「どうしてこのカード選んだの？」といったら「なんとなく」というので、
「この３枚のカード共通してることがあると思うんだけど、時間のところがね」
「未来へ行って見たい？」
と言ったら、「過去に戻りたい。いやなことがあったから。」
「そうなんだ。それは忘れることはできないの？」
「無理だと思う」「その事をちょっと上のほうから客観的に見てみることはどう？」
そしたら、初めて家族が急な病気で入院していることを話してくれました。
担任にも話してないと言うことで、それが気になってたんだな
とわかりました。
高校生も何かきっかけがあれば話せるのですね。
・・・・・
次は、学級で不適応を起こした中学生に、
ふみふみリフレーミングという保健室コーチングでお伝えするスキルで対応されました。
シンプルなワークですが、10分ほどで問題の本質に生徒自身が気づき、
自らの解決のための行動を口にした、という事例を報告してくださいました。
座った状態で話を延々と聞いていると、自分の思考ループにはまってしまう中学生って多いのですが、
ふみふみリフレーミングは、
クライアントはに体動かし、支援する養護教諭は一定の質問をするだけ。
スクールカウンセラーが対応した時には
「過去のことばかり堀りおこされていやだ」と言っていたこの女子生徒。
わずか10分で、まわりのせいばかりにしていた思考を
、「自分自身が問題だった」と気づき、次の行動をみずから導き出したという報告です。
「ふみふみリフレーミングカード」をつかったアプローチ 中学校養護教諭
『何が問題ですか？』
Cl「Nさん（不登校になってしまい、行事の時にだけ登校する生徒）がいないと、グループの他の人と話しにくい。」
『その原因は、なんでしょう？』
Cl「MさんとAさんがねちねちしていて、何か話すと後から悪口を言うから、話を合わせられない」
『どうなることを望んでいます？どうしたいですか？』
Cl「Nさんと一緒にいたい。Nさんがいないといつも１人だから。」
『その願いが叶ったら、どんないいことがあるの？』
Cl「一緒にいる人がいてくれる。」
『Nさんは、休むことが多いから頼りにできないよね。今、何が問題ですか？』
Cl「Mさんが、何でも人に話してしまうから、グループにいても話ができない。本心を話す友達がいない。」
『その原因は何でしょう？』
Cl「クラスの人からは同じグループに見られているけどそんなに仲良くない。Mさんが信用できない人だから。」
『どうなりたいですか？』
Cl「同じグループのKさんは信用できるから、一緒にいて欲しい。」
『解決する力をあなたは持っているんだけど何だと思う？』
Cl「移動教室に一緒に行こうって、Kさんを誘っているけど、時々は一緒に行ってくれるけど、ほとんどひとり。KさんはすぐにMさんのところへ行っちゃう。Kさんは誰とでも仲良くできる人だ。」
『解決する力は、他にもあるよ。考えてみて。何があるかな？』
Cl「クラスの他のグル－プの女子とは話せる。１人でいることがあっても、少しは大丈夫。」
『問題はなんだったかな？』
Cl「ひとりぼっちになってしまうこと」
『その原因は何でしょう？』
Cl「クラスの他の女子と話はできるけど、自分のグループの他に３つのグループがあって、ねちねちしていない２人組はとても仲良しで入っていきにくいし、女子バスケット部の人がいるグループは、女バス全体のイメージがよくないから入りたくない。もうひとつは地味な人たちだから私には合わない。」
『どうなりたいの？』
Cl「信頼できる人の中にいたい。」
『その願いが叶ったら、どんないいことが待ってる？』
Cl「ひとりぼっちじゃない、楽しい毎日。」
『信頼できる人はいないのかな？（直前のひとりぼっちの原因を確認して）今の問題は何だろう？』
Cl「わかった、自分だ！！自分の気持ちだ！！」
『自分の気持ちが何？』
Cl「自分が勝手に思ってた。」
『教室に戻って、休み時間になったら、一番に何をしてみる？』
Cl「悪口を言わないTさんに話しかけてみる。」
・・・・・・報告以上
わずか10分に間にやってくるたくさんのこどもたち。
一般のコーチングやカウンセリングとは違う場面がそこににはある。
1人のクライアントのために時間と場所が確保されるコーチやカウンセラーと同じような対応をすることは非常に難しい。
そのための新しい視点と関わり方を、現場の体験とそれを使ってみた現場の養護教諭さんからのレポートをもとに進化し続ける
それが保健室コーチングです。
ふみふみリフレーミングの他にも、現場で短時間に子どもたちの「状態」を変化させるアプローチが満載です。
ふみふみリフレーミングは、ベーシックコースでお伝えするワークですが、
11月3日の 「心のアプローチグッズ活用講座 IN 岡山」では、なんとアプローチグッズの使い方とともに
ふみふみリフレーミングのカード（非売品）ももらえちゃうよ。
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