姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

養護教諭は「教育職」であることの意義を中央に届けましょう!

2007年12月18日 | Weblog

(2007年の記事)

 私は、養護教諭です。


 養護教諭であることに、誇りを持って生きてきました。

 健康教育の推進者として


 健康教育のコーディネーターあるいはプロデューサーとして
 
 養護教諭という世界に例のない「教育職」の専門性


 養護教諭という視点からの問題提起 授業開発 授業実践 教育実践


 看護師ではない カウンセラーでもない 栄養士でもない 一般教諭でもない 「養護教諭」として保健室で、

子どもたちの心とからだにかかわってきました。

 学校の中にいろいろな専門家がいます。


教育現場が、総合病院の○○科のひとつとなるのではなく、


△△医院のお医者さんが、その人の背景とか生き方とか、習慣とか、人間関係とかぜんぶひっくるめて、

診る。観る。看る。

保健室ってそんな場所かなと表います。

どの分野がだいじかというより、すべてのものを広く学び大きな視野で、子ども達の人生の健康的な生き方そのものにかかわるのかなと思っています。


「教育職」であることをわすれてはならないのです。

SCとの違いは、SCが、問題そのものの解決をする人ならば、私たち養護教諭は、問題を起こしているかれらの価値観とか考え方とか、そういうものを、健康という側面から、アプローチし、「よりよい生き方」へと導く・・・そういう立場かなと思います。

養護教諭は何でも屋(ジェネラリスト)であり専門家(スペシャリスト)であれと言われます。

 そういうファジーな立場で、養護教諭は各学校一人という厳しい条件の中がんばっています。フック崇拝地にすることで、どれだけ多くの子どもたちが救われるか・・・多くの養護教諭の願いです。

 そんな状況が、なかなか理解されない現実の中、学校保健法が改正(ほんとに改正ってよんでいいの?)されます。このことについて、文部科学省がパブリックコメントを求めています。

 参考のため全養連からの意見はつぎのようにまとめれています。


1 養護教諭は教諭であること「(学校保健法に位置づけられると、一般教諭と同
じ扱いが受けられなくなる!)。
 2 養護教諭には看護学より教育学や医学・心理学が必要であること。
 3 「養護をつかさどる」を「健康教育をつかさどる」に変える必要があること。
 4 退職養護教諭による指導よりも、現職養護教諭が主幹養護教諭や主任養護教諭
になって指導を行う方が現職養護教諭にとって有効であること。
 5 養護教諭の複数配置は、子どもたちのために有効であること。
 6 学校教育法103条(養護教諭は当分の間置かなくて良い)は廃止すべきであること。
 7 食育推進のためには、栄養教諭だけでなく、養護教諭と栄養教諭が協力して行う方が効果的であること。
 8 安全教育は保健主事・養護教諭が中心になり全職員、地域が協力して行う方が効果的であること。

 養護教諭が、専門的な立場から、学校教育全般に対してかかわることができるために、この改正に対してのコメントが必要です。このままでは、養護教諭の職務は狭められてしまいます。「中央教育審議会スポーツ・青少年分科会学校健康・安全部会審議経過報告に関する意見募集の実施について」から入り、要項及び案をダウンロードして目を通し、たくさんの具体的な意見を出してください。お願いします。(12月20日まで)

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?OBJCD=100185


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2 コメント

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もっともなこと (古山明男)
2007-12-21 20:41:34
養護の先生は、一般教科の先生とは違う視点で子どもに接するので、それで救われた生徒がたくさんいることを知っております。学校教育の大事な一環を担っていると思います。全養連の提言は、もっともなことと思います。
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ありがとうございます・ (姫先生)
2007-12-25 00:03:57
古山さん。ありがとうございます。
そういっていただけると、本当に元気がでます。

子供たちのために、本当に必要なことは何か?現場はどうなっているのか?
これを、中央に届けなくては!!!
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