ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

電王戦FINAL第1局 昭和世代と高速道路渋滞論

2015-03-15 22:14:41 | 将棋
 3月14日、ついに電王戦FINAL開幕!以下感想。

 対局開始時に角川歴彦氏が。一瞬なぜかわからなかったが、ドワンゴと角川が経営統合したことを5秒後に思い出した。その角川氏「将棋連盟は腰が引けてるが、こんな面白い企画を終わらせるなんてもったいない。形式は変えても続けるようにしたい」(意訳)。なんと素晴らしい!こんなところで角川経営統合が生かされるとは。やはり発言者の地位というのは大事なのだなあ、と既得権益大嫌いなひげめがねも思いました(笑)。

 将棋のほうは…


 美濃囲いの金をこんな形で取られるなんていくらなんでもひどい。ふざけるなああーーと思ったが、その後もいい勝負との見解に愕然。コンピュータは人間の感覚を破壊しますね。



 この局面で1時間近く考える斎藤五段に対し、先崎九段、鈴木大介八段が「昭和の将棋は何も考えずに▲6五竜▽5六銀▲6四竜▽6六歩▲同竜▽6五歩▲7七竜まで進めてそれから考える。この局面で考えていいことなんか何もない」との見解。



 そのとおりに進んで、溜飲を下げた。
 大介八段はひげめがねと同学年で40歳。ということは昭和の経験は中学2年生までのはずなのだが(笑)。
 その大介八段、コンピュータを自分の将棋に生かそうとしたが、かえって棋力を下げてしまったので、現在は自分の将棋の研究ではコンピュータを断っているとのこと。帰宅して指した将棋をコンピュータに入れるとたちどころに答えがわかってしまう、人間は答えを見たくなるのでそういう傾向になるが、それは大介先生にとっては悪影響を及ぼしたのだそうな。
 それって羽生先生の「高速道路渋滞論」に似ていると即座にひげめがねは思った。私たち昭和世代?!は、高速道路に乗る勉強法ができずに過ごしてきたのだから自分で考えなきゃいけなかった。やり方が修業時代と違うため、学習をコンピュータだけに頼るのは非常に危険だということだ。コンピュータはあくまでツールとして、考える際の一助くらいにしなければならないのね。これは肝に銘じておこう、昭和世代として(←しつこい)。
 電王戦はこのようにコンピュータとの接し方についてさまざまな示唆を与えてくれるイベントなので、私も継続希望です、と念押ししておきます。

 なお、報道では斎藤五段を大絶賛していますが、Aperyのあの将棋の内容ではニャンともいえないので、絶賛は保留しておきます(←天邪鬼)。


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