ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

三浦九段スマホ不正疑惑と片上理事――日本将棋連盟が生き残る可能性

2017-01-31 07:03:12 | 将棋
 もういたるところで書かれ尽くされたことを今更…ですが、自分の中でもいったん総括しておかないことには先に進めそうもないので。
 三浦九段のスマホ不正の件が発覚して以来、とりわけ第三者委員会の結果の出た12月下旬以降は、将棋を見る気にどうしてもなれません。
 日本将棋連盟(=棋士)はこの件をこれで終わらせようとしているのが、いかんともしがたい。そういう人たちを応援する気にはならないのですわ。
 本件、谷川会長と島理事だけがいけなかったわけではないですよね。2人が辞めたことで元通りに、ってなわけには、(少なくともひげめがねの心中では)いきません。
 これは、今残っている理事を責めているのではなく、棋士のみが運営する組織に根本的に未来はない、と思っているのです。
 ことが起こった時の対応、リスクマネジメントは、リスクに関することを学び、仕組みを作り、実際に経験し、その仕組みをより良いものに直していく、という手順を経る必要があります。それを棋士ができるのか、と考えますと、そんなことやってる間に将棋の勉強したい、という棋士がおそらく9割を占めるのではないでしょうか。
 理事に立候補する人はもちろんそれなりの意識はあるのでしょうが、将棋以上にそういう仕組みづくりに邁進しよう、と思う人はいないでしょう。そもそもそういう意欲があっても、棋士の痛みを伴う案件であれば、ほかの棋士に抹殺されるでしょうし。
 康光先生と井上先生にはこの窮状に飛び込んでいかれるわけで、その意気やよしですが、今のままではトップに誰が立とうがうまくいくとは到底思えません。
 ひげめがねは絶対に事務部門の強化が必要と考えます。仕組みを作り、諮り、文句を言われ直し…という人がいないことにはどうしようもないでしょう。将棋界の大スポンサーである新聞社が斜陽化している現在、事務部門の強化は将棋連盟並びに棋士が生き残るための必須条件と考えます。
 しかしですねー、私も経験上わかるのですが、「先生」と呼ばれる職業のうち小人物は「事務屋に何ができるんだ!」と言って事務職員を軽蔑することでありましょう。職員肌の人たちができないことを事務職はしているのに、そういうことが分からない人たちは多いものです。とりわけ、世の中をそんなにご存じない棋士の皆様はそのように感じるのではないでしょうか(皮肉)。
 で、ここからが突飛もない妙案?!ですが、片上先生に棋士を引退してもらって、組織のあり方や円滑に行く仕組み、リーダー論など十分に学んでいただき、そのうえでしっかりとした事務組織を作るということをやってもらいたい!せっかく東京大学卒業棋士、リーダーとなってその能力を生かしていただきたい!もちろん、棋士引退なんて酷な話だということは承知の上!片上先生がそうしてくださるなら、その下で働きたい!という能力のある将棋ファンは少なからずいると思います。ひげめがねも転職を考えますよ!
 まして団塊の世代が高齢者になる今こそ、最後で最大チャンスではないかと。
 例として片上先生の名前を出してしまい恐縮ですが、棋士の中でどなたか、本気で将棋界を救うつもりで将棋連盟のために働いていただけないでしょうか…。