ヒデちゃんのタイ冒険

タイ移住への大冒険から23年。ウドン出身の女性と結婚、二人の娘を授かる。日本語教師をリタイアし、毎日が日曜日のタイ冒険。

命の値段

2018-12-01 05:22:05 | 日記
Fさんの息子が関わる交通事故の続報。

意識不明の重態だったAさんは、ポンピサイ郡の40代の農婦。ノンカイの刑務所に収監されている20歳の息子に面会するため、10代の嫁の運転でノンカイに向かっていて事故にまきこまれた。

事故から数日は「生死五分五分」だったが、その後悪化し「脳死状態」となる。

医師は「蘇生は不可能、装置に繋がっているので死にはしない。装置を外す決断は病院側では出来ないので、患者側でして欲しい。」と。

親族で話し合った末、事故から一週間後の昨日朝、装置を外す決断を伝えた。

装置は外され、Aさんの死亡が確認された。

知らせを受けてFさんたちは病院に駆けつけ、慰霊をする。

その後、私の妻の参加して双方の話し合いがもたれた。

最初はAさん側から「葬儀費用」援助の要望があったが、Fさん側の一括・最終的解決の方向が提案され、それで話が進んだ。

紆余曲折があったが最終的に「総額15万バーツ{肩代わりの医療費3万バーツを含む}の見舞金をFさん側が支払う」ということで決着。

事故責任は双方にあるものと思われるが、Aさんは死亡でFさんの息子はかすり傷という事実が大きいのか。

早期決着を望むFさん側と満額の見舞金を得たAさん側、双方にとっても納得の合意だろう。

夕方、12万バーツの受け渡しと書類へのサインが完了した。



長年、私はタイの庶民の「命の値段」は10万バーツと理解してきたが、認識を新たにした。

タイの大卒初任給が最低1万5千バーツなので、その10か月分ということになる。

日本でいうと、20万円の10か月分で200万円か・・・。






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