数日前の朝のこと。
妻が、サイ・バーツ{托鉢の僧に食物などを喜捨}からの帰り路上で、「ある物」を見つけた。
ちょうど散歩の途中の私も、それを目撃。
拾い上げてみると、それは「財布」。{1枚目の写真}
場所は我が家の向かいの家の門の前。2枚目の写真、画面の中央部あたり。
この家はお年寄りの夫婦が二人だけでくらしているので、財布の色から老婦人の持ち物かなと推察できる。
老夫妻は不在なので、我が家で保管することとし、電話の前に安置する。{1枚目の写真}
向かいの家といっても、3枚目の写真のように我が家の門からは、家の横側にあたる台所や寝室しか見えない。
数日の間不在の様子だったが、昨日の朝、老夫婦を見かけたので、妻と会いにいく。
まずは、質問。
「財布を紛失しなかったか?」
「シタ」
「どんな色?」
「あか。オレンジのところも・・・」
「模様はあるか?」
「アル」
そして、老婦人は手まねで財布の形を示す。
間違いなく老婦人の財布だと確認できたので、財布をわたす。
妻と私二人で、「小さな善行」をしたことになる。