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2.6教育集会-学校から排除される子どもたち-

2009-02-08 | いってきました
2月6日(金)18:30~21:00、阿佐ヶ谷にある杉並区立産業商工会館で行われた「学校から排除される子どもたち━教育格差と貧困━」に行ってきました。

   
小中学校の教員、定時制高校教員の生々しいお話に続いて山本さくらさんのパントマイムがあり、その後は保護者の方のお話、森達也さんと保坂のぶとさんの対談でした。

小学生の1/3が私立中学を受験するという東京の教育現場は、貧困と格差が広がる一方で、特に杉並和田中の民間校長の取り組みなど、メディアはもてはやすけれど、不登校などマイナスの子を排除し、学力テストや体力テストの繰り返しで競争を煽るばかりであるとの報告でした。今、家庭では鬱病の母親が増えて、1クラスに3人以上にもなり、母親を看るために会社を休んだ父親は解雇され、そのしわよせはすべて子どもに向かっていくとのこと。学習どころか食事にも事欠く子どもが大勢いるのです。
 また、教育のセーフティネットの役割を果たしてきた定時制高校が、都教委の経済効率第一主義の改革により、10年前の104校から今は島を含めて全都38校にされてしまったこと。そのために学校に通えなくなった生徒が増えたことなどが報告されました。
 保坂さんと森さんの対談では、ネット社会の闇、大阪の子どもの門限8:00条例、GPS付きの靴やランドセルなど、子どもを取り巻く息苦しい環境についての紹介がありました。
 森さんのお話にあった「日本は事件報道のニュースばかりで、体感治安が悪化し、それによって厳罰化が進んでいる。事件の発生率は減っているのに」という指摘は納得のいくものでしたし、メディアが、視聴率の取れる勇ましい人、断定する人を出演させ、時代のイメージを作っている一方で、大事なニュースが報道されていないという傾向はとても怖いものだと感じました。(文責/佐藤)