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答えを見つける レイバー映画祭2009

2009-09-27 | いってきました
9月26日(土)13:00から、全水道会館ホールで行なわれた「レイバー映画祭2009」に、田中・佐藤で行ってきました。

第一部は、外国人労働者の現実ということで、「労働者の夢━ハノイ自由貿易地帯の女性たち」と「サワー・ストロベリーズ~知られざる日本の外国人労働者」の二本でした。
ハノイ近郊のキャノンやパナソニックの工場で月6000円で働くベトナム女性三人の仕事と生活を描いたドキュメンタリーでしたが、工場の早いラインにくたくたになってようやく帰宅する貧しい女性たちが、高い斡旋料を取るひどい派遣会社のリクルーターの話しをしながら、厳しい現実にもかかわらず、屈託のない笑顔で登場している事に胸がつまりました。

              「サワー・ストロベリーズ」に出演された方々

もう一本のドキュメンタリーはドイツ人が作成したものですが、一番感動したのは、研修生という名目で、中国人や韓国人からパスポート・印鑑を取り上げて、月に4万円で15時間も働かせる、ごろつきのような日本人経営者に対して、働く彼らを守るために体を張っている日本の全統一労組の書記長の活動でした。描かれているのは、外国人をいいように使っている日本のひどい実態です。

第二部は、国内の闘いです。差別と虐待に対して遂に立ち上がった障害者たちの記録「人間を取り戻せ!━大久保製壜闘争の記録」は、22年間くじけなかった向島の障害を持つ労働者の闘いです。一度勝利しても、その後組み合い潰しにあったり、裏切り者が出たり、とても平坦な道ではないのに、彼らは自分の会社の争議が解決した今も、ほかの労働者のための支援闘争を続けているとのことです。
「国労バッジははずせない」という、これもJR東日本でたった一人22年間処分と闘い続けている駅員さんのドキュメンタリー、「永き一日━京品ホテル闘争記録」は、テレビなどでも報道された、リーマン破綻の影響で廃業に追い込まれた京品ホテルの労働者の闘いです。どの映画の後も、出演していた方がご挨拶されて、感動しました。

そのほかにも、「大分キャノンユニオンのたたかい」「ソウルを揺るがしたキャンドル」ケン・ローチ監督「この自由な世界で」と続きましたが、さすがに体力の限界を感じて心残りの中、帰途につきました。
三回目の映画祭とのことですが、酷い現実と不屈の闘いを続ける人々の姿に衝撃を受け、世界が違って見えた一日でした。(文責/佐藤)